機能説明
ITサービス管理の定義ファイルを編集します。
管理サーバ(ITサービス管理機能)をコンポーネントごとに別サーバに分けた構成となっている場合、管理サーバ(ITサービス管理機能 Webコンポーネント)でコマンドを実行してください。
記述形式
対象の定義ファイルの内容を表示する場合
/opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a list --i 対象の定義ファイルのパス
対象の定義ファイル内のキー名や値を編集する場合
/opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a edit --i 対象の定義ファイルのパス --o 編集したファイルの出力先ディレクトリ --key 編集対象のキー名 [--value 編集後の値|--new_key 新しいキー名]
オプション
指定した値によって以下の動作をします。
値 | 説明 |
---|---|
list | 対象の定義ファイルの内容を表示します。 表示文字列にシングルクォートを含む場合、シングルクォートでエスケープされて表示されます。 |
edit | 対象の定義ファイル内のキー名や値を編集します。 結果は出力先ディレクトリにファイルとして出力されます。 |
表示・編集対象の定義ファイルのパスを指定します。
編集対象の定義ファイルを出力する出力先のディレクトリパスを指定します。
表示・編集対象の定義ファイルのパスに指定したファイル名に年月日が付与された名前で定義ファイルが出力されます。
例)Progress-INC_2019-09-11_12-48.yml
編集対象のキー名を指定します。
以下の指定ができます。 編集対象のフェーズ・タスクのEntityIDは、対象の定義ファイルの内容を表示して確認してください。
編集対象 | キー名 |
---|---|
フローの名前 | Phases::編集前のフローの名前 PhaseGroupCondition::0::GroupName |
フェーズの名前 | 編集対象のフェーズのEntityID::Name |
フェーズの説明 | 編集対象のフェーズのEntityID::Description |
タスクの名前 | 編集対象のタスクが含まれるフェーズのEntityID::編集対象のタスクのEntityID::Name |
タスクの説明 | 編集対象のタスクが含まれるフェーズのEntityID::編集対象のタスクのEntityID::Description |
keyオプションで指定したキー名の値をこの値に編集します。
各項目に対して以下の指定ができます。
項目 | 説明 |
---|---|
フェーズの名前 | 18文字まで指定できます。 利用できる文字種は「文字種1」を参照してください。 |
フェーズの説明 | 5000文字まで指定できます。 \r\nで改行を指定できます。 利用できる文字種は「文字種1」を参照してください。 |
タスクの名前 | 18文字まで指定できます。 利用できる文字種は「文字種1」を参照してください。 |
タスクの説明 | 5000文字まで指定できます。 \r\nで改行を指定できます。 利用できる文字種は「文字種1」を参照してください。 |
keyオプションで指定したキー名の編集対象が指定した値で置換えられます。
各項目に対して以下の指定ができます。
項目 | 説明 |
---|---|
フローの名前 | 15文字まで指定できます。 利用できる文字種は以下の通りです。 マルチバイト、半角英数、半角空白、((丸かっこ)、)(丸かっこ)、-(ハイフン)、_(アンダースコア) |
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
/opt/FJSVbsmotrs/bin
実行に必要な権限
システム管理者(スーパー・ユーザー)だけが実行できます。
実行環境
管理サーバ(ITサービス管理機能 Webコンポーネント)で実行可能です。
使用例
標準のインシデント対応フローの編集対象のキー名を確認する
# /opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a list --i /opt/FJSVbsmotrs/template/config/Flow/Process-df4268b261c0109107fb95e863be703c/Progress-INC.yml
標準のインシデント対応フローの定義ファイルに対して、フローの名前を[問合せ対応]に編集し、編集したファイルを/tmpディレクトリに出力する
# /opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a edit --i /opt/FJSVbsmotrs/template/config/Flow/Process-df4268b261c0109107fb95e863be703c/Progress-INC.yml --o /tmp/ --key 'Phases::インシデント対応' --new_key '問合せ対応' # /opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a edit --key 'PhaseGroupCondition::0::GroupName' --value '問合せ対応' --i /tmp/Progress-INC_2019-09-11_12-48.yml --o /tmp/
標準のインシデント対応フローの定義ファイルに対して、[分類]フェーズの名前を[一次切り分け]に編集し、編集したファイルを/tmpディレクトリに出力する
# /opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a edit --key 'Phase-t2UPq3EufgS9Rsa6XXC4OpnaIwwgv6z3::Name' --value '一次切り分け' --i /opt/FJSVbsmotrs/template/config/Flow/Process-df4268b261c0109107fb95e863be703c/Progress-INC.yml --o /tmp/
標準のインシデント対応フローの定義ファイルに対して、[分類]フェーズの説明を[一次切り分けを行います。]に編集し、編集したファイルを/tmpディレクトリに出力する
# /opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a edit --key 'Phase-t2UPq3EufgS9Rsa6XXC4OpnaIwwgv6z3::Description' --value '一次切り分けを行います。' --i /opt/FJSVbsmotrs/template/config/Flow/Process-df4268b261c0109107fb95e863be703c/Progress-INC.yml --o /tmp/
標準のインシデント対応フローの定義ファイルに対して、[内容の確認]タスクの名前を[問合せ内容の確認]に編集し、編集したファイルを/tmpディレクトリに出力する
# /opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a edit --key 'Phase-t2UPq3EufgS9Rsa6XXC4OpnaIwwgv6z3::Procedure-gJAdj8j5ZfdLihXtZgxW737g9QNjms89::Name' --value '問合せ内容の確認' --i /opt/FJSVbsmotrs/template/config/Flow/Process-df4268b261c0109107fb95e863be703c/Progress-INC.yml --o /tmp/
標準のインシデント対応フローの定義ファイルに対して、[内容の確認]タスクの説明を[問合せ内容を確認します。]に編集し、編集したファイルを/tmpディレクトリに出力する
# /opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a edit --key 'Phase-t2UPq3EufgS9Rsa6XXC4OpnaIwwgv6z3::Procedure-gJAdj8j5ZfdLihXtZgxW737g9QNjms89::Description' --value '問合せ内容を確認します。' --i /opt/FJSVbsmotrs/template/config/Flow/Process-df4268b261c0109107fb95e863be703c/Progress-INC.yml --o /tmp/
標準のインシデント対応フローの定義ファイルに対して、[分類]フェーズの名前を[一次切り分け]に編集し、説明を[一次切り分けを行います。]に編集したファイルを/tmpディレクトリに出力する
# /opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a edit --key 'Phase-t2UPq3EufgS9Rsa6XXC4OpnaIwwgv6z3::Name' --value '一次切り分け' --i /opt/FJSVbsmotrs/template/config/Flow/Process-df4268b261c0109107fb95e863be703c/Progress-INC.yml --o /tmp/ # /opt/FJSVbsmotrs/bin/fj.ConfigEditor.pl --a edit --key 'Phase-t2UPq3EufgS9Rsa6XXC4OpnaIwwgv6z3::Description' --value '一次切り分けを行います。' --i /tmp/Progress-INC_2019-09-11_12-48.yml --o /tmp/
実行結果/出力形式
定義ファイルの内容を表示した場合、以下の形式で出力されます。
- フローの名前: - フェーズの名前: Description: フェーズの説明 EntityID: フェーズのEntityID TaskList: - タスクの名前: Description: タスクの説明 EntityID: タスクのEntityID
出力ディレクトリを/tmpに指定して編集した定義ファイルの出力が正常終了した場合
File /tmp//Progress-INC_年-月-日_時-分.yml saved.
オプションkeyの指定を誤り、異常終了した場合
FJ-fj.ConfigEditor.pl: ERROR: Key: 誤ったキー名 is not exist.