名前
形式1(運用状態の表示)
shundstate | -s director識別子 |
形式2(プロセス情報/動作環境情報の表示)
shundstate | -s director識別子 |
形式3(統計情報のリセット)
shundstate | -s director識別子 |
形式4(格納レコード件数/ファイル使用状況の表示)
shundstate | -s director識別子 |
機能説明
directorの状態を出力します。
本コマンドは、以下のような場合に使用できます。
directorの稼働状況を確認する
ディレクタデータの情報(データ量、フラグメンテーション率、バックアップ状況)を確認する
directorに接続されているsearcherに異常がないかを確認する
directorに接続されているsearcherのデータ量に偏りがないかを確認する
directorに接続されているsearcherのサーチデータファイルの使用状況を確認する
directorに設定されている動作環境を確認する
directorのレコードの件数やファイルの使用量が、警告値や最大値に達していないかを確認する
形式1のオプション
director識別子を指定します。
directorの運用状態を表示します。
eオプションを指定すると、directorのアクセス制限情報が表示されます。
CSV形式で出力します。
directorの運用状態を表示する場合に、時間間隔(秒)で指定された間隔をあけて、繰返し回数で指定された回数分の運用情報を表示します。
時間間隔が省略された場合、起動時からの累積の運用情報を表示します。繰返し回数が省略された場合は、1が指定されたものとみなします。
形式2のオプション
director識別子を指定します。
directorに接続されているsearcherの情報を表示します。
directorに接続されているsearcherのサーチデータファイルの情報を表示します。
directorに設定されている動作環境を表示します。
CSV形式で出力します。
形式3のオプション
director識別子を指定します。
directorの運用状態の統計情報をリセットします。
形式4のオプション
director識別子を指定します。
directorのレコード件数、ディレクタデータファイルおよびオペレーションログファイルの使用量の情報を表示します。
CSV形式で出力します。
使用例
directorの運用状態を表示します。
shundstate -s shund1 -w |
表示例
shundstate -s shund1 -w Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00 Time State DataFileStatus DataSize Fragments(%) LastBackedUp OperationLogStatus OperationLogSize Records ReadRecords ReadTime(sec) ReadSize 19:01:00 ACTIVE NORMAL 20.0MB 2 2007/01/01 12:00:00 NORMAL 10.0KB 100000 12000 5.020 2.00MB |
directorの運用状態にdirectorのアクセス制限情報を追加して表示します。
shundstate -s shund1 -w -e |
表示例
shundstate -s shund1 -w -e Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00 Time State AccessState DataFileStatus DataSize Fragments(%) LastBackedUp OperationLogStatus OperationLogSize Records ReadRecords ReadTime(sec) ReadSize 19:01:00 ACTIVE NORMAL NORMAL 20.0MB 2 2007/01/01 12:00:00 NORMAL 10.0KB 100000 12000 5.020 2.00MB |
directorの運用状態を60秒間隔で3回収集し、CSV形式で出力します。
shundstate -s shund1 -w -C 60 3 > /home/shunsaku/monitor/dirstate.csv |
dirstate.csvの内容
"Time","State","DataFileStatus","DataSize","Fragments(%)","LastBackedUp","OperationLogStatus","OperationLogSize","Records","ReadRecords","ReadTime(sec)","ReadSize" "2007/01/01 19:02:00","ACTIVE","NORMAL",21474836480,2,"2006/01/01 12:00:00","NORMAL",10240,100000,12000,2.080,1488977 "2007/01/01 19:03:00","ACTIVE","NORMAL",21474836480,2,"2006/01/01 12:00:00","NORMAL",10240,100000,20000,7.102,3145728 "2007/01/01 19:04:00","ACTIVE","NORMAL",21474836480,2,"2006/01/01 12:00:00","NORMAL",10240,100000,3130,1.050,325632 |
現在有効となっているdirector用動作環境ファイルの実行パラメタを表示します。
shundstate -s shund1 -i |
表示例
shundstate -s shund1 -i Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00 Parameter Value DataFileFolder /Shunsaku/ MaxDataFileSize 10000MB WarningDataFileSize 9000MB LogFileFolder /var/opt/FJSVbsb/shun/log/director/ LogFileSize 100MB LogFileBackup 1 LogFileSwitch 0 PfmFileFolder /var/opt/FJSVbsb/shun/log/director/ PfmFileSize 100MB PfmFileBackup 1 PfmFileSwitch 0 CoreFileFolder /var/opt/FJSVbsb/shun/core/director/ OperationLogFolder /Opelog/ MaxOperationLogSize 1000MB WarningOperationLogSize 900MB MaxStoredRecords 4000000 WarningStoredRecords 3500000 AnsMax 100 MultiMax 100 SearcherWTimer(sec) 180 ANKmix 0 KNJmix 0 MultiBytemix 0 SkipChar "\s,\S,\n,\t" ExtendedQuery 0 SeparateChar Default SearchConditionFile Search.lst DirectKeyListFile DirectKey.txt PreSortFile PreSort.txt DegradableSearcherCnt 1 SystemName shunsaku |
directorと接続しているsearcherの情報を表示します。
shundstate -s shund1 -p |
表示例
shundstate -s shund1 -p Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00 Type ID Hostname State Records DataSize LatestTime(sec) ParallelDegree Searcher shuns04 SchSvr04 INACTIVE 0 0.00KB 0.000 - Searcher shuns03 SchSvr03 ACTIVE 50000 12.0MB 0.910 16 Searcher shuns02 SchSvr02 ACTIVE 50000 12.0MB 0.890 16 Searcher shuns01 SchSvr01 ACTIVE 50000 12.0MB 0.900 16 AlternativeSearcher shuns05 SchWSvr01 ACTIVE 50000 12.0MB 0.900 16 |
directorと接続しているsearcherのサーチデータファイルの情報を表示します。
shundstate -s shund1 -p disk |
表示例
shundstate -s shund1 -p disk Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00 Type ID Hostname State Records DataSize DataFileSize Fragments(%) Searcher(Disk) shuns04 SchSvr04 INACTIVE 0 0.00KB 0.00KB 0 Searcher(Disk) shuns03 SchSvr03 ACTIVE 100000 1.80GB 330.0MB 10 Searcher(Disk) shuns02 SchSvr02 ACTIVE 100000 1.80GB 330.0MB 10 Searcher(Disk) shuns01 SchSvr01 ACTIVE 100000 1.80GB 330.0MB 10 AlternativeSearcher(Disk) shuns05 SchWSvr01 ACTIVE 100000 1.80GB 330.0MB 0 |
directorのレコード件数、ディレクタデータファイルおよびオペレーションログファイルの使用量の情報を表示します。
shundstate -s shund1 -l |
表示例
shundstate -s shund1 -l Shunsaku shundstate 2007/01/01 20:00:00 StoredRecordsStatus StoredRecords WarningStoredRecords MaxStoredRecords DataFileStatus DataFileSize WarningDataFileSize MaxDataFileSize OperationLogStatus OperationLogSize WarningOperationLogSize MaxOperationLogSize NORMAL 1500000 3500000 4000000 NORMAL 5200MB 9000MB 10000MB NORMAL 300MB 900MB 1000MB |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0:正常終了
0以外:異常終了
注意
形式1(運用状態の表示)のDataFileStatus(ディレクタデータファイルの状況)において、“WARNING”、“LIMIT”の状況になった場合、ディレクタデータファイルの使用中サイズまたは、レコード件数が警戒値、最大値に達したことを表しています。どちらの状況なのかは、lオプションを指定した形式4(格納レコード件数/ファイル使用状況の表示)で確認してください。
形式1(運用状態の表示)において、Records(検索対象となる総レコード件数)が格納レコード件数の最大値に達する前に、DataFileStatus(ディレクタデータファイルの状況)が“LIMIT”と表示される場合があります。これは、検索対象となるレコード件数と追加処理中のレコードを含めた総レコード件数が最大値に達している場合に“LIMIT”となるためです。検索対象および追加処理中の総レコード件数については、lオプションを指定した形式4(格納レコード件数/ファイル使用状況の表示)で確認することができます。
形式1(運用状態の表示)において、eオプションで表示される情報は、ShunsakuのV/Lによって情報が追加されたり、表示位置が変更になる場合があります。
形式2(プロセス情報/動作環境情報の表示)によるオプションの指定において、pオプション、p diskオプション、およびiオプションを省略した場合、wオプションが指定された場合と同等の動作が実施されます。
形式2(プロセス情報/動作環境情報の表示)において、p diskオプションで表示される“Record”、“DataFileSize”、“Fragments(%)”は、各searcherから送信される情報を表示しています。そのため、以下状態のときは、searcherの状態が“ACTIVE”でも処理が完了するまで状態が最新化されません。
- director起動処理における、searcherへのデータ配信処理中
- アプリケーションからのデータ追加、削除、更新処理中
- shundimportコマンドによる、データ格納、データ削除処理中
- shundrecoverコマンドによる、ディレクタデータファイルのリカバリ処理中
- shundresendコマンドによる、サーチデータの再配置処理中
- 縮退処理中
- 代替searcherへの切替え処理中
- 代替searcherから通常searcherへの切替え処理中
形式4(格納レコード件数/ファイル使用状況の表示)において、オペレーションログファイルに関する情報は、director用動作環境ファイルのOperationLogFolderが指定されている場合のみ出力されます。
directorに接続されているsearcherの情報は、directorの稼働状況が以下の時は、実際のsearcherの情報と一致しない場合があります。
- ACTIVATING
- DEGRADING
- SWITCHING
- WAITING
本コマンドは、スーパーユーザーのみ実行可能です。
表示項目の見出しと意味
通常の形式による出力の場合
出力時間(hh:mm:ss)
CSV形式による出力の場合
出力日時(YYYY/MM/DD hh:mm:ss)
directorの稼働状況
- ACTIVE:起動状態
- ACTIVATING:起動処理中
- DEGRADED:縮退状態
- DEGRADING:縮退処理中
- RESENDING:再配置中
- SWITCHING:searcherへの切替え中
- CONDENSING:最適化中
- BACKUP:バックアップ中
- RECOVER:リカバリ中
- WAITING:searcher接続待ち
ディレクタデータファイルの状況
- NORMAL:正常状態
- WARNING:ディレクタデータファイルの使用中サイズが警戒値に達した。または検索対象となるレコード件数が警戒値に達した
- LIMIT:ディレクタデータファイルの使用中サイズが最大値に達した。または検索対象および追加処理中の総レコード件数が最大値に達した
- FULL:ディレクタデータファイル領域不足
- IOERROR:ディレクタデータファイル入出力障害
ディレクタデータの総量
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
フラグメンテーション率(%)
最後のバックアップの開始宣言の実行時刻
(YYYY/MM/DD hh:mm:ss)
オペレーションログファイルの格納ディレクトリの状況
(director用動作環境ファイルのOperationLogFolderが指定されている場合のみ出力されます)
- NORMAL:正常状態
- WARNING:オペレーションログファイルの使用中サイズが警戒値に達した
- LIMIT:オペレーションログファイルの使用中サイズが最大値に達した
- FULL:オペレーションログファイル領域不足
- IOERROR:オペレーションログファイル入出力障害
オペレーションログファイルの使用中サイズ
(director用動作環境ファイルのOperationLogFolderが指定されている場合のみ出力されます)
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
検索対象となる総レコード件数
XMLデータ読込み累積件数
XMLデータ読込み累積時間(秒)
XMLデータ読込み累積サイズ
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
以下は、wオプションかつeオプション指定時に出力されます。
directorのアクセス制限状態
- NORMAL :正常状態
- NON-UPDATE:アプリケーションからの更新抑止状態
- NON-ACCESS:アプリケーションからの検索更新抑止状態
プロセス種別
- Searcher:searcher
- AlternativeSearcher:代替searcher
- Searcher(Disk):ディスクsearcher(注)
- Searcher(Disk):ディスクsearcher(注)
注) ディスク検索時のsearcherのことです。
searcher識別子
searcherのホスト名またはIPアドレス
searcherの稼働状況
- ACTIVE:起動状態
- ACTIVATING:起動処理中
- INACTIVE:停止状態
- IDLE:代替待機状態
検索対象となるレコード件数
検索対象となる総データ量
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
最近の検索処理におけるsearcherの処理時間(秒)
searcherの並列度
プロセス種別
- Searcher:searcher
- AlternativeSearcher:代替searcher
- Searcher(Disk):ディスクsearcher(注)
- AlternativeSearcher(Disk):ディスク代替searcher(注)
注) ディスク検索時のsearcherのことです。
searcher識別子
searcherのホスト名またはIPアドレス
searcherの稼働状況
- ACTIVE:起動状態
- ACTIVATING:起動処理中
- INACTIVE:停止状態
検索対象となるレコード件数
searcherにおいて検索対象となるデータを検索処理のために変換したサーチデータのサイズ
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
searcherが使用しているサーチデータファイル中のデータサイズ
サーチデータファイル中のデータは、データの削除やデータの更新により、不要となった領域も含まれます。メモリ検索の場合は、ハイフン(‘-’)が表示されます。
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです
searcherが使用しているサーチデータファイルの無駄な領域の割合
メモリ検索の場合は、ハイフン(‘-’)が表示されます。
director用動作環境ファイルの実行パラメタ名
実行パラメタに指定している値
directorの格納レコード件数の状況
- NORMAL:正常状態
- WARNING:検索対象のレコード件数が警戒値に達した
- LIMIT:検索対象および追加処理中の総レコード件数が最大値に達した
検索対象および追加処理中の総レコード件数
格納レコード件数の警戒値
director用動作環境ファイルのWarningStoredRecordsが指定されていない場合、通常の形式は“-”が出力され、CSV形式は、値なしとして出力します。
格納レコード件数の最大値
director用動作環境ファイルのMaxStoredRecordsが指定されていない場合、通常の形式は“-”が出力され、CSV形式は、値なしとして出力します。
ディレクタデータファイルの状況
- NORMAL:正常状態
- WARNING:ディレクタデータファイルの使用中サイズが警戒値に達した
- LIMIT:ディレクタデータファイルの使用中サイズが最大値に達した
- FULL:ディレクタデータファイル領域不足
- IOERROR:ディレクタデータファイル入出力障害
ディレクタデータファイルの使用中サイズ
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
ディレクタデータファイルの状況が“IOERROR”の場合は、通常の形式は“-”が出力され、CSV形式は、値なしとして出力します。
ディレクタデータファイルのサイズの警戒値
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
director用動作環境ファイルのWarningDataFileSizeが指定されていない場合、通常の形式は“-”が出力され、CSV形式は、値なしとして出力します。
ディレクタデータファイルのサイズの最大値
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
director用動作環境ファイルのMaxDataFileSizeが指定されていない場合、通常の形式は“-”が出力され、CSV形式は、値なしとして出力します。
オペレーションログファイルの状況
director用動作環境ファイルのOperationLogFolderが指定されている場合のみ出力されます。
- NORMAL:正常状態
- WARNING:オペレーションログファイルの使用中サイズが警戒値に達した
- LIMIT:オペレーションログファイルの使用中サイズが最大値に達した
- FULL:オペレーションログファイル領域不足
- IOERROR:オペレーションログファイル入出力障害
オペレーションログファイルの使用中サイズ
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
director用動作環境ファイルのOperationLogFolderが指定されている場合のみ出力されます。またオペレーションログファイルの状況が“IOERROR”の場合は、通常の形式は“-”が出力され、CSV形式は、値なしとして出力します。
オペレーションログファイルのサイズの警戒値
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
director用動作環境ファイルのOperationLogFolderが指定されている場合のみ出力されます。また、director用動作環境ファイルのWarningOperationLogSizeが指定されていない場合、通常の形式は“-”が出力され、CSV形式は、値なしとして出力します。
オペレーションログファイルのサイズの最大値
通常の形式による出力の場合は、単位を付加して出力します。CSV形式による出力の場合は、単位はバイトです。
director用動作環境ファイルのOperationLogFolderが指定されている場合のみ出力されます。また、director用動作環境ファイルのMaxOperationLogSizeが指定されていない場合、通常の形式は“-”が出力され、CSV形式は、値なしとして出力します。