グラフにおけるラベルはノードやエッジの種類を表すものであり、グラフとして保存される知識データのスキーマを表現する重要な要素です。ラベルの追加は、テーブルへの列の追加と比較すると容易に行えますが、アプリケーションへの影響などを考慮して計画的に行ってください。新しいラベルの追加を行えるのは、デフォルトではグラフを作成したデータベースユーザーだけです。
グラフに新たなラベルを持つノードやエッジを追加する場合、それぞれのラベルに対応する新しいテーブルが作成されます。グラフを暗号化するためには、ラベルの追加を行う前にデフォルトテーブル空間を暗号化されたテーブル空間に変更します。新しく作成されるそれらのテーブルのアクセス権は、ラベルのないノード、またはラベルのないエッジ用のテーブルのアクセス権が引継がれるため、そのアクセス権を流用する場合は追加の手順は必要ありません。
グラフのノード、エッジの各ラベルに対応するテーブルが配置されているテーブル空間は、以下のSQLで確認できます。
SELECT g2.graphname AS graphname, c.relname AS relname, c.reltablespace AS reltablespace FROM pg_class c, rag_databse-> (SELECT g.name AS graphname, l.relation AS relation FROM ag_catalog.ag_graph AS g, ag_catalog.ag_label AS l WHERE g.graphid = l.graph) AS g2 WHERE c.oid = g2.relation; graphname | relname | reltablespace ------------+------------------+--------------- new_graph | _ag_label_vertex | 0 new_graph | _ag_label_edge | 0 new_graph | x | 0 new_graph | y | 0 new_graph2 | _ag_label_vertex | 0 new_graph2 | _ag_label_edge | 0 sample | _ag_label_vertex | 80722 sample | _ag_label_edge | 80722 (8 rows)