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Enterprise Postgres 17 SP1 知識データ管理機能 利用ガイド

4.7 グラフへのラベルの追加

グラフにおけるラベルはノードやエッジの種類を表すものであり、グラフとして保存される知識データのスキーマを表現する重要な要素です。ラベルの追加は、テーブルへの列の追加と比較すると容易に行えますが、アプリケーションへの影響などを考慮して計画的に行ってください。新しいラベルの追加を行えるのは、デフォルトではグラフを作成したデータベースユーザーだけです。

グラフに新たなラベルを持つノードやエッジを追加する場合、それぞれのラベルに対応する新しいテーブルが作成されます。グラフを暗号化するためには、ラベルの追加を行う前にデフォルトテーブル空間を暗号化されたテーブル空間に変更します。新しく作成されるそれらのテーブルのアクセス権は、ラベルのないノード、またはラベルのないエッジ用のテーブルのアクセス権が引継がれるため、そのアクセス権を流用する場合は追加の手順は必要ありません。

グラフのノード、エッジの各ラベルに対応するテーブルが配置されているテーブル空間は、以下のSQLで確認できます。

SELECT g2.graphname AS graphname, c.relname AS relname, c.reltablespace AS reltablespace FROM pg_class c,
rag_databse->  (SELECT g.name AS graphname, l.relation AS relation FROM ag_catalog.ag_graph AS g, ag_catalog.ag_label AS l WHERE g.graphid = l.graph) AS g2 WHERE c.oid = g2.relation;
 graphname  |     relname      | reltablespace
------------+------------------+---------------
 new_graph  | _ag_label_vertex |             0
 new_graph  | _ag_label_edge   |             0
 new_graph  | x                |             0
 new_graph  | y                |             0
 new_graph2 | _ag_label_vertex |             0
 new_graph2 | _ag_label_edge   |             0
 sample     | _ag_label_vertex |         80722
 sample     | _ag_label_edge   |         80722
(8 rows)