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Enterprise Postgres 17 SP1 導入ガイド(サーバ編)

4.1 運用方法の種類と選択

Fujitsu Enterprise Postgresの運用について説明します。

Fujitsu Enterprise Postgresの運用管理には、以下の2つの方法があります。

用途に合わせてどちらの方法にするかを選択してください。

WebAdminとサーバコマンドの運用方法の違い

以下にWebAdminとサーバコマンドによる運用方法と違いを示します。

運用

WebAdminによる運用

コマンドによる運用

セットアップ

インスタンスの作成

サーバマシンの能力や、WebAdminによる運用に最適なパラメータが自動的に設定されます。

WebAdminで作成および管理するインスタンスは、WebAdminの管理情報に登録されるため、インスタンスの削除はWebAdminから実行する必要があります。

initdbコマンドを使用し、設定ファイルを直接編集します。

スタンバイインスタンスの作成

WebAdminでソースインスタンスのベースバックアップを行い、スタンバイインスタンスを作成します。

pg_basebackupコマンドを使用し、スタンバイインスタンスを作成します。

設定ファイルの変更

WebAdminの画面で設定ファイルの値を変更できます。

設定ファイルを直接編集します。

インスタンスの起動と停止

WebAdminの画面からワンクリックで起動と停止ができます。

pg_ctlコマンドを使用します。

データベースの作成

GUIツールのpgAdminを使用するか、または、DDL文を指定してpsqlコマンドやアプリケーションを利用することで定義します。

データベースのバックアップ

WebAdmin、または、pgx_dmpallコマンドを使用します。

サーバコマンドやサーバアプリケーションを使用した運用方法と混用できません。使用した場合、WebAdminがインスタンスを正しく管理できなくなります。

pgx_dmpallコマンドによるコピーコマンドを使用したバックアップを行う場合、コマンドによる運用方法を選択してください。

pgx_dmpallコマンドを使用することを推奨します。最新のデータベースへのリカバリを行うことができます。

データベースのリカバリ

WebAdminまたはpgx_dmpallコマンドで取得したバックアップを使用してリカバリすることができます。

pgx_dmpallコマンドで取得したバックアップを用いる場合にはpgx_rcvallコマンドを使用します。

モニタリング

データベースの異常

WebAdminの画面で状態を確認できます。(注)

データベースサーバのログに出力されるメッセージを監視します。(注)

ディスク容量

WebAdminの画面で状態を確認できます。空き容量が20%を下回ると警告を表示します。(注)

OSのdfコマンドなどを使用して監視します。(注)

コネクション状況

GUIツールのpgAdminを使用をするか、または、psqlやアプリケーションから標準統計情報ビューのpg_stat_activityを参照することで確認することもできます。

注) 運用管理ミドルウェア(Systemwalker Centric Managerなど)によるシステムログ監視と併用することができます。

参照

モニタリングおよびデータベースのリカバリについては、“運用ガイド”の“定期的な運用操作”および“異常時の対処”を参照してください。