1:1運用待機、N:1運用待機の場合に資源を移動する方法を説明します。
移動する資源
運用系および待機系の以下の資源を共有ディスクへ移動します。
カレンダ制御情報
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ
ジョブ実行制御のスプールディレクトリ
マスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリ(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
1:1運用待機(サブシステムあり)の場合は、運用しているすべてのサブシステムの資源を移動します。例えば、サブシステム0とサブシステム1を運用している場合は、以下のディレクトリを共有ディスクへ移動します。
サブシステム0のカレンダ制御情報
サブシステム0のジョブ実行制御のスプールディレクトリ
サブシステム0のジョブスケジューラのデータベースディレクトリ
サブシステム0のマスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリ(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
サブシステム1のカレンダ制御情報
サブシステム1のジョブ実行制御のスプールディレクトリ
サブシステム1のジョブスケジューラのデータベースディレクトリ
サブシステム1のマスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリ(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合は、クラスタ構成で運用するすべてのサブシステムの資源を移動します。クラスタ構成にしないサブシステムは、資源を移動しないでください。例えば、サブシステム0とサブシステム1を運用しており、サブシステム0はクラスタ運用とせず、サブシステム1のみクラスタ運用にする場合は、以下のディレクトリを共有ディスクへ移動します。
サブシステム1のカレンダ制御情報
サブシステム1のジョブ実行制御のスプールディレクトリ
サブシステム1のジョブスケジューラのデータベースディレクトリ
サブシステム1のマスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリ(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
移動手順
手順を以下の場合に分けて説明します。
1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機の場合
1:1運用待機(サブシステムあり)の場合
1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合
1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機(サブシステムなし)の場合
1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機の場合に資源を共有ディスクへ移動する手順を説明します。共有ディスクは“z:”として作成されているものとして説明します。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の左ツリーから[役割]を選択すると画面中央の上段の[役割]にSystemwalker Operation Manager用のクラスタサービスが表示されます。
そのサービスにカーソルを位置づけた状態で右クリックし、[役割の停止]でオフラインにします。
登録直後は、クラスタサービスがオフラインになっているので、登録後しばらくしてから、いったんクラスタサービスを[役割の開始]でオンラインにし、その後[役割の停止]でオフラインにしてください。
Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。
移動するには、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[移動]-[最適なノード]または、[ノードの選択]より移動先として運用系のノードを指定します。
[所有者ノード]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。
運用系で、カレンダサービスを停止します。
[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]ダイアログボックスから以下のサービスを停止します。
Systemwalker MpJmCal
[所有者ノード]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオンラインにします。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オンラインにする]を選択します。
運用系で、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成し、カレンダ制御情報を移動します。
共有ディスクに、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成します。
待機系では、この作業は必要ありません。
共有ディスク“z:”の\omgr配下にカレンダ制御情報用のディレクトリ\mpjmcalを作成する例:
z:\omgr\mpjmcal
5.の1.で作成した、カレンダ制御情報用のディレクトリをcalregpathコマンドで登録します。また、オペランド“-pm”を指定し、カレンダ制御情報を共有ディスクに移動します。
例:
calregpath.exe -add -all -pm -p z:\omgr\mpjmcal
後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力します。
例:
calregpath.exe -add -all -p z:\omgr\mpjmcal
運用系で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリを移動します。
データベースディレクトリの移動は、Systemwalker Operation Managerの環境設定で実施します。
運用系に接続した[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウを表示
[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[環境設定]を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウで、運用系に接続します。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウの[ホスト名]には、運用系の物理IPアドレスを指定してください。
[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョブスケジューラの[起動パラメタ]ボタンを選択します。
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。
[データベース]シートの[データベースディレクトリの設定]-[ディレクトリ]で、インストールディレクトリとなっている初期値のドライブ名を、共有ディスクのドライブ名に変更します。
[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックします。後述する待機系の手順のときは、チェックする必要はありません。
[OK]ボタンをクリックします。共有ディスクにデータベースディレクトリが作成されます。
運用系で、ジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。
スプールディレクトリの移動は、Systemwalker Operation Managerの環境設定で実施します。
[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョブ実行制御の[運用情報]ボタンを選択します。
[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。
[運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプールディレクトリ]で、共有ディスクのディレクトリに変更します。
[OK]ボタンをクリックすると表示される[運用情報定義の保存]ウィンドウで、運用情報定義を保存します。保存された運用情報定義は、次回の運用から有効になります。
運用系で、マスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリを移動します。(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
データベースディレクトリの移動は、stemsetdbpath クラスタ用DBディレクトリ変更コマンドで実施します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr\mpstemsv -r
後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr\mpstemsv -r -n
stemsetdbpath コマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
[所有者ノード]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオフラインにします。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オフラインにする]を選択します。
待機系で、2.から9.の作業を同様に実施します。このとき、説明内の“運用系”という用語は“待機系”という用語に読み替えて作業してください。また、待機系では、以下の点を読み替えて作業してください。
待機系では、5.の1.の手順で行う、共有ディスクを作成する必要はありません。
待機系では、5.の2.の手順で、calregpathコマンドに、オペランド“-pm”を指定する必要はありません。
待機系では、6.の3.の手順で、 [現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックする必要はありません。
待機系では、8.の手順で、stemsetdbpathコマンドに、オペランド“-n”を追加してください。
1:1運用待機(サブシステムあり)の場合
1:1運用待機(サブシステムあり)の場合に資源を共有ディスクへ移動する手順を説明します。サブシステム0とサブシステム1で運用しており、共有ディスクは“z:”として作成されているものとして説明します。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の左ツリーから[役割]を選択すると画面中央の上段の[役割]にSystemwalker Operation Manager用のクラスタサービスが表示されます。
そのサービスにカーソルを位置づけた状態で右クリックし、[役割の停止]でオフラインにします。
登録直後は、クラスタサービスがオフラインになっているので、登録後しばらくしてから、いったんクラスタサービスを[役割の開始]でオンラインにし、その後[役割の停止]でオフラインにしてください。
Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。
移動するには、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[移動]-[最適なノード]または、[ノードの選択]より移動先として運用系のノードを指定します。
[所有者ノード]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。
運用系で、カレンダサービスを停止します。
[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]ダイアログボックスから以下のサービスを停止します。
Systemwalker MpJmCal
[所有者ノード]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオンラインにします。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オンラインにする]を選択します。
運用系で、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成し、カレンダ制御情報を移動します。
共有ディスクに、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成します。
待機系では、この作業は必要ありません。
共有ディスク“z:”の\omgr配下にサブシステム0のカレンダ制御情報用のディレクトリ\mpjmcal\sys0を作成する例:
z:\omgr\mpjmcal\sys0
5.の1.で作成した、カレンダ制御情報用のディレクトリをサブシステムごとにcalregpathコマンドで登録します。また、オペランド“-pm”を指定し、カレンダ制御情報を共有ディスクに移動します。
例:
calregpath.exe -add -sys 0 -pm -p z:\omgr\mpjmcal\sys0
後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力します。
例:
calregpath.exe -add -sys 0 -p z:\omgr\mpjmcal\sys0
上記5.の1.、5.の2.の手順をサブシステムごとに実施します。
サブシステム1の場合は、例えばディレクトリ名は“sys1”に、calregpath.exeのオプションは“-sys 1”にしてください。
運用系で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリを移動します。
サブシステム0に接続した[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウを表示
[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[環境設定]を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウでサーバに接続し、表示される[接続先サブシステムの指定]ウィンドウで、サブシステム番号“0”を選択します。
→[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウが表示されます。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウでは、[ホスト名]に、運用系の物理IPアドレスを指定してください。
[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョブスケジューラの[起動パラメタ]ボタンを選択します。
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。
[データベース]シートの[データベースディレクトリの設定]-[ディレクトリ]で、インストールディレクトリとなっている初期値のドライブ名を、共有ディスクのドライブ名に変更し、サブシステム0のデータベースディレクトリを指定します。
[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックします。後述する待機系の手順のときは、チェックする必要はありません。
[OK]ボタンをクリックします。共有ディスクにデータベースディレクトリが作成されます。
運用系で、ジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで、ジョブ実行制御の[運用情報]ボタンを選択します。
[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。
[運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプールディレクトリ]を、共有ディスクのドライブ名に変更し、サブシステム0のスプールディレクトリを指定します。
[OK]ボタンをクリックすると表示される[運用情報定義の保存]ウィンドウで、運用情報定義を保存します。保存された運用情報定義は、次回の運用から有効になります。
サブシステム1で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリおよびジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。
6.および7.の手順の、“サブシステム0”を、“サブシステム1”に読み替えて作業してください。このとき、以下の指定も読み替えてください。
6.の3.の手順で、[データベース]シートの[ディレクトリ]には、サブシステム1用の共有ディスクのデータベースディレクトリを指定します。
例:
z:\omgr1\mpjobsch\jobdb1
7.の2.の手順で、[スプールディレクトリ]には、サブシステム1用の共有ディスクのスプールディレクトリを指定します。
例:
z:\omgr1\mpmjessv\mjespool1
運用系で、マスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリを移動します。(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
データベースディレクトリの移動は、stemsetdbpath クラスタ用DBディレクトリ変更コマンドで実施します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr\mpstemsv -r -sys 0
後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr\mpstemsv -r -n -sys 0
上記の作業をサブシステムごとに実施します。サブシステム1の場合は、stemsetdbpathコマンドのオプションは“-sys 1”にしてください。
stemsetdbpathコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
[所有者ノード]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオフラインにします。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オフラインにする]を選択します。
待機系で、2.から10.の作業を同様に実施します。このとき、説明内の“運用系”という用語は“待機系”という用語に読み替えて作業してください。また、待機系では、以下の点を読み替えて作業してください。
待機系では、5.の1.の手順で行う、共有ディスクを作成する必要はありません。
待機系では、5.の2.の手順で、calregpathコマンドに、オペランド“-pm”を指定する必要はありません。
待機系では、6.の3.の手順で、 [現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックする必要はありません。
待機系では、9.の手順で、stemsetdbpath コマンドに、オペランド“-n”を追加してください。
1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合
1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合に、資源を共有ディスクへ移動する手順を説明します。サブシステム0とサブシステム1で運用しており、サブシステム0はクラスタ運用とせずに各ノードで運用、サブシステム1のみクラスタ運用とします。共有ディスクは“z:”として作成されているものとして説明します。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の左ツリーから[役割]を選択すると画面中央の上段の[役割]にSystemwalker Operation Manager用のクラスタサービスが表示されます。
そのサービスにカーソルを位置づけた状態で右クリックし、[役割の停止]でオフラインにします。
登録直後は、クラスタサービスがオフラインになっているので、登録後しばらくしてから、いったんクラスタサービスを[役割の開始]でオンラインにし、その後[役割の停止]でオフラインにしてください。
Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。移動するには、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[移動]-[最適なノード]または、[ノードの選択]より移動先として運用系のノードを指定します。
[所有者ノード]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。
運用系で、カレンダサービスを停止します。
[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]ダイアログボックスから以下のサービスを停止します。
Systemwalker MpJmCal
[所有者ノード]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオンラインにします。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オンラインにする]を選択します。
運用系で、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成し、カレンダ制御情報を移動します。移動するのは、クラスタ運用するサブシステム1のみです。
共有ディスクに、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成します。
待機系では、この作業は必要ありません。
共有ディスク“z:”の\omgr配下にサブシステム1のカレンダ制御情報用のディレクトリ\mpjmcal\sys1を作成する例:
z:\omgr\mpjmcal\sys1
5.の1.で作成した、カレンダ制御情報用のディレクトリをサブシステムごとにcalregpathコマンドで登録します。また、オペランド“-pm”を指定し、カレンダ制御情報を共有ディスクに移動します。
例:
calregpath.exe -add -sys 1 -pm -p z:\omgr\mpjmcal\sys1
後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力します。
例:
calregpath.exe -add -sys 1 -p z:\omgr\mpjmcal\sys1
クラスタ運用するサブシステムが複数ある場合は、上記5.の1.および5.の2.の手順をクラスタ運用するサブシステムごとに実施します。本例では、サブシステム1のみクラスタ運用するので、サブシステム1のみ実施します。
運用系で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリを移動します。移動するのは、クラスタ運用するサブシステム1のみです。
サブシステム1に接続した[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウを表示
[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[環境設定]を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウでサーバに接続し、表示される[接続先サブシステムの指定]ウィンドウで、サブシステム番号“1”を選択します。
→[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウが表示されます。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウでは、[ホスト名]に、運用系の物理IPアドレスを指定してください。
[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョブスケジューラの[起動パラメタ]ボタンを選択します。
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。
[データベース]シートの[データベースディレクトリの設定]-[ディレクトリ]で、インストールディレクトリとなっている初期値のドライブ名を、共有ディスクのドライブ名に変更し、サブシステム1のデータベースディレクトリを指定します。
[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックします。後述する待機系の手順のときは、チェックする必要はありません。
[OK]ボタンをクリックします。共有ディスクにデータベースディレクトリが作成されます。
運用系で、ジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。移動するのは、クラスタ運用するサブシステム1のみです。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで、ジョブ実行制御の[運用情報]ボタンを選択します。
[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。
[運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプールディレクトリ]を、共有ディスクのドライブ名に変更し、サブシステム1のスプールディレクトリを指定します。
[OK]ボタンをクリックすると表示される[運用情報定義の保存]ウィンドウで、運用情報定義を保存します。保存された運用情報定義は、次回の運用から有効になります。
クラスタ運用するサブシステムが複数ある場合は、6.および7.と同様の手順をクラスタ運用するサブシステムごとに実施します。本例では、サブシステム1のみクラスタ運用するので、サブシステム1のみ実施します。
運用系で、マスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリを移動します。(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
データベースディレクトリの移動は、stemsetdbpath クラスタ用DBディレクトリ変更コマンドで実施します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr\mpstemsv -r -sys 1
後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr\mpstemsv -r -n -sys 1
上記の作業をクラスタ運用するサブシステムごとに実施します。本例では、サブシステム1のみクラスタ運用するので、サブシステム1のみ実施します。
stemsetdbpathコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
[所有者ノード]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオフラインにします。[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オフラインにする]を選択します。
待機系で、2.から10.の作業を同様に実施します。このとき、説明内の“運用系”という用語は“待機系”という用語に読み替えて作業してください。また、待機系では、以下の点を読み替えて作業してください。
待機系では、5.の1.の手順で行う、共有ディスクを作成する必要はありません。
待機系では、5.の2.の手順で、calregpathコマンドに、オペランド“-pm”を指定する必要はありません。
待機系では、6.の3.の手順で、 [現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックする必要はありません。
待機系では、9.の手順で、stemsetdbpath コマンドに、オペランド“-n”を追加してください。
N:1運用待機(サブシステムあり)の場合
N:1運用待機(サブシステムあり)の場合に、資源を共有ディスクへ移動する手順を説明します。2:1運用待機構成、運用系ノードを“運用1”、“運用2”とし、運用1ではサブシステム0、運用2ではサブシステム1を使用、かつ、運用1の共有ディスクは“z:”、運用2の共有ディスクは“y:”として作成されているものとして説明します。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の左ツリーから[役割]を選択すると画面中央の上段の[役割]にSystemwalker Operation Manager用のクラスタサービスが表示されます。
そのサービスにカーソルを位置づけた状態で右クリックし、[役割の停止]でオフラインにします。
登録直後は、クラスタサービスがオフラインになっているので、登録後しばらくしてから、いったんクラスタサービスを[役割の開始]でオンラインにし、その後[役割の停止]でオフラインにしてください。
Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。移動するには、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[移動]-[最適なノード]または、[ノードの選択]より移動先として運用系のノードを指定します。
[所有者ノード]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。
運用系で、カレンダサービスを停止します。
[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]ダイアログボックスから以下のサービスを停止します。
Systemwalker MpJmCal
[所有者ノード]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオンラインにします。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オンラインにする]を選択します。
運用系で、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成し、カレンダ制御情報を移動します。移動するのは、クラスタ運用するサブシステム1のみです。
共有ディスクに、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成します。
待機系では、この作業は必要ありません。
運用1の共有ディスク“z:”と運用2の共有ディスク“y:”の\omgr配下にカレンダ制御情報用のディレクトリ\mpjmcalを作成する例:
[運用1のディレクトリ作成]
z:\omgr\mpjmcal
[運用2のディレクトリ作成]
y:\omgr\mpjmcal\sys1
5.の1.で作成した、カレンダ制御情報用のディレクトリをサブシステムごとにcalregpathコマンドで登録します。また、オペランド“-pm”を指定し、カレンダ制御情報を共有ディスクに移動します。
運用1の共有ディスク“z:”と運用2の共有ディスク“y:”の\omgr配下のカレンダ制御情報用のディレクトリ\mpjmcalを、calregpathコマンドで登録、および、共有ディスクへ移動する例:
[運用1のコマンド例]:
calregpath.exe -add -sys 0 -pm -p z:\omgr\mpjmcal
[運用2のコマンド例]:
calregpath.exe -add -sys 1 -pm -p y:\omgr\mpjmcal\sys1
[待機系のコマンド例]:
calregpath.exe -add -sys 0 -p z:\omgr\mpjmcal calregpath.exe -add -sys 1 -p y:\omgr\mpjmcal\sys1
クラスタ運用するサブシステムが複数ある場合は、上記5.の1.および5.の2.の手順をクラスタ運用するサブシステムごとに実施します。本例では、サブシステム1のみクラスタ運用するので、サブシステム1のみ実施します。
運用系で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリを移動します。移動するのは、クラスタ運用するサブシステム1のみです。
サブシステム1に接続した[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウを表示
[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[環境設定]を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウでサーバに接続し、表示される[接続先サブシステムの指定]ウィンドウで、サブシステム番号“1”を選択します。
→[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウが表示されます。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウでは、[ホスト名]に、運用系の物理IPアドレスを指定してください。
[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョブスケジューラの[起動パラメタ]ボタンを選択します。
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。
[データベース]シートの[データベースディレクトリの設定]-[ディレクトリ]で、インストールディレクトリとなっている初期値のドライブ名を、共有ディスクのドライブ名に変更し、サブシステム1のデータベースディレクトリを指定します。
[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックします。後述する待機系の手順のときは、チェックする必要はありません。
[OK]ボタンをクリックします。共有ディスクにデータベースディレクトリが作成されます。
運用系で、ジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。移動するのは、クラスタ運用するサブシステム1のみです。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで、ジョブ実行制御の[運用情報]ボタンを選択します。
[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。
[運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプールディレクトリ]を、共有ディスクのドライブ名に変更し、サブシステム1のスプールディレクトリを指定します。
[OK]ボタンをクリックすると表示される[運用情報定義の保存]ウィンドウで、運用情報定義を保存します。保存された運用情報定義は、次回の運用から有効になります。
クラスタ運用するサブシステムが複数ある場合は、6.および7.と同様の手順をクラスタ運用するサブシステムごとに実施します。本例では、サブシステム1のみクラスタ運用するので、サブシステム1のみ実施します。
運用系で、マスタスケジュール管理機能のデータベースディレクトリを移動します。(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
データベースディレクトリの移動は、stemsetdbpath クラスタ用DBディレクトリ変更コマンドで実施します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr\mpstemsv -r -sys 1
後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr\mpstemsv -r -n -sys 1
上記の作業をクラスタ運用するサブシステムごとに実施します。本例では、サブシステム1のみクラスタ運用するので、サブシステム1のみ実施します。
stemsetdbpathコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
[所有者ノード]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオフラインにします。[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オフラインにする]を選択します。
待機系で、2.から10.の作業を同様に実施します。このとき、説明内の“運用系”という用語は“待機系”という用語に読み替えて作業してください。また、待機系では、以下の点を読み替えて作業してください。
待機系では、5.の1.の手順で行う、共有ディスクを作成する必要はありません。
待機系では、5.の2.の手順で、calregpathコマンドに、オペランド“-pm”を指定する必要はありません。
待機系では、6.の3.の手順で、 [現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックする必要はありません。
待機系では、9.の手順で、stemsetdbpath コマンドに、オペランド“-n”を追加してください。