2ノード相互待機の場合に登録する方法を説明します。
基本的な登録手順は、“1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録”と同じです。ただし、一連の作業をサブシステムごとに実施し、登録するSystemwalker Operation Manager用のクラスタサービス名、リソース名、IPアドレス、共有ディスクはサブシステムごとに準備します。
サブシステム1とサブシステム2を作成した場合の登録例を以下に説明します。手順の詳細は、“4.1.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録”を参照してください。
1) Systemwalker Operation Managerサービスの自動起動を抑止
運用系および待機系で、クラスタシステムに登録するSystemwalker Operation Managerの以下のサービスを自動起動しないようにします。
Systemwalker MpJobsch1
Systemwalker MpMjes1
Systemwalker MpStem1(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
Systemwalker MpJobsch2
Systemwalker MpMjes2
Systemwalker MpStem2(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
2) サブシステム1のクラスタサービスの登録
[フェールオーバー クラスターマネージャー]で、サブシステム1のSystemwalker Operation Manager用のクラスタサービスを登録します。
サブシステム2用のクラスタサービスを登録するときは、[優先所有者]で指定する優先順をサブシステム1とは逆に設定してください。
3) サブシステム1のリソースの登録
2)で登録したサブシステム1のクラスタサービスに対して、リソースを登録します。
a) IPアドレスリソースの登録
クライアントからクラスタシステムに接続するときに使用するIPアドレスを登録します。サブシステム1用の任意のリソース名、IPアドレスを指定してください。
b) 物理ディスクリソースの登録
Systemwalker Operation Managerの管理データ保存に使用する共有ディスクを登録します。サブシステム1用の任意のリソース名、サブシステム1用の共有ディスクを指定してください。
c) 汎用サービスリソースの登録
以下のサービスを汎用サービスとして登録します。
サブシステム1のジョブ実行制御のサービス
サブシステム1のジョブスケジューラのサービス
サブシステム1のマスタスケジュール管理機能のサービス(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)
下表に選択するサービス名を示します。
サービス | サービス名 | サービス表示名 |
---|---|---|
サブシステム1のジョブ実行制御 | Fujitsu MpWalker MpMjes1 | Systemwalker MpMjes1 |
サブシステム1のジョブスケジューラ | Fujitsu MpWalker MpJobsch1 | Systemwalker MpJobsch1 |
サブシステム1のマスタスケジュール管理機能(注) | Fujitsu MpWalker MpStem1 | Systemwalker MpStem1 |
注)マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ
サブシステム2用のサービス名は以下になります。
サービス | サービス名 | サービス表示名 |
---|---|---|
サブシステム2のジョブ実行制御 | Fujitsu MpWalker MpMjes2 | Systemwalker MpMjes2 |
サブシステム2のジョブスケジューラ | Fujitsu MpWalker MpJobsch2 | Systemwalker MpJobsch2 |
サブシステム2のマスタスケジュール管理機能(注) | Fujitsu MpWalker MpStem2 | Systemwalker MpStem2 |
注)マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ
d) 汎用アプリケーションリソースの登録
セキュリティ情報の自動反映用のアプリケーションを登録します。サブシステム1用の任意のリソース名、サブシステム1用のクラスタサービス名を指定してください。コマンドラインは、サブシステム1およびサブシステム2で、以下を指定してください。
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmaclapp.exe
4) サブシステム2のクラスタサービス・リソースの登録
上記2)、3)の手順をサブシステム2について実施します。そのとき、上記の“サブシステム1”は、“サブシステム2”に読み替えてください。また、クラスタサービスの登録時に[優先所有者]で指定する優先順は、サブシステム1とは逆に設定してください。さらに、汎用サービスリソースのサービス名は、サブシステム2用のサービス名を登録してください。
5) クラスタ情報の登録
クラスタシステムを構成する運用系、待機系のすべてのノードで、クラスタ環境の構築情報を登録するコマンドを実行します。
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe
mpsetclusterコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。