記述形式
(1)終端情報を元にファイルを解析する場合:
jobschchecklog -f filename -e regexp [-k key] [-s] [-v] [-z] |
(2)終端情報を削除する場合:
jobschchecklog -h -f filename [-k key] [-sys サブシステム番号] |
(3)終端情報を扱わずファイル全体を解析する場合:
jobschchecklog -a -f filename -e regexp [-s] [-v] [-z] |
“[-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。
機能説明
テキスト形式のファイルを1行ずつ解析し、正規表現が含まれるかどうか調べます。
オプションによって、解析を開始する位置をファイルの先頭にするか、前回の解析の直後にするかを指定することができます。
解析の終端は、ファイル名をユーザ名とキーを元にして終端情報として内部的に保存します。この終端情報は、オプションによって削除することができます。
ファイルに2048バイトを超える行が含まれている場合、2049バイト以降は無視します。
サーバが動作していないときは使用できません。
オプション
-a
ファイル全体を解析します。
-e regexp
指定した正規表現を解析に使用します。特殊文字として^$.*+?[]|()が使用できます。
-f filename
指定したファイルを解析の対象にします。
-h
終端情報を削除します。次回の解析はfilenameの先頭から行います。
-k key
指定したキーを終端情報の保存に使用します。指定しなかった場合はfilenameをキーとします。
-s
ファイルが存在しなかった場合に、正規表現が見つからなかった場合と同じ復帰値を返します。
-v
正規表現を含む行をすべて標準出力に出力します。
-z
正規表現が見つかった場合と見つからなかった場合の復帰値を逆にします。
-sys サブシステム番号
複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。
復帰値
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 記述形式(1)、(3)の場合に、-zを指定しなかったときは正規表現が見つかったことを示します。-zを指定したときは正規表現が見つからなかったことを示します。また、記述形式(2)の場合、処理が正常に終了したことを示します。 |
1 | 記述形式(1)、(3)の場合に、-zを指定しなかったときは正規表現が見つからなかったことを示します。-zを指定したときは正規表現が見つかったことを示します。 |
11 | 記述形式(1)、(3)の場合に、ファイルが見つからなかったことを示します。-sを指定した場合は、この復帰値を返すことはありません。 |
12 | 記述形式(1)、(3)の場合に、正規表現が不適切であることを示します。“[”と“]”の対応が取れていないときなどにこの復帰値を返します。 |
13 | 記述形式(1)、(3)の場合に、ファイルの読み込みに失敗したことを示します。アクセス権がなかったり、普通のファイルでなかったりした場合にこの復帰値を返します。 |
21 | オプションの指定に誤りがあることを示します。使用できないオプションを指定したり、オプションの組合せが不適切な場合にこの復帰値を返します。 |
22 | システムまたはユーザの環境に関するエラーが発生したことを示します。 |
31 | Systemwalker Operation Managerの環境に関する内部エラーが発生したことを示します。 |
32 | 終端情報の保存に関する内部エラーが発生したことを示します。 |
35 | その他の内部エラーが発生したことを示します。 |
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM\bin |
Solaris | /opt/FJSVJOBSC/bin |
HP-UX | /opt/FHPJOBSCH/bin |
AIX | /usr/FAIXJOBSC/bin |
Linux | /opt/FJSVJOBSC/bin |
使用例
C:\TEMP\file.txtに文字列「ABC」で始まる行が書き込まれたかどうかを調べる場合
jobschchecklog -f C:\TEMP\file.txt -e "^ABC.*" -k key1 |
実行結果/出力形式
-vオプションを指定しない場合の出力例
CL_FILENAME=C:\TEMP\file.txt |
-vオプションを指定した場合の出力例
ABCDEF: logfile text |
注意事項
以下の場合はファイルが置き換えられたとみなし、終端情報を削除してファイルの先頭から解析します。
ファイルサイズが終端情報より小さい。
ファイル中の終端情報の位置にある文字が改行以外である。
ファイルの最終行に改行が含まれない場合、-aが指定されていなければ1つ前の行で解析を終了します。-aが指定されていれば解析の対象にします。
運用上解析を行わなくなったファイルがある場合は、-hを使用して終端情報を削除してください。