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Systemwalker Operation Manager V17.1.0 活用ガイド

1.14 複数の待ち合わせジョブを組み合わせて起動契機とする場合

メッセージ事象の発生とファイル更新をAND条件にして起動したいなど、特定の条件を複数待ち合わせてジョブネットを起動させたい場合には、特定の条件を待ち合わせる“待ち合わせジョブ”を利用します。

待ち合わせジョブには、以下があります。

待ち合わせジョブ名

待ち合わせ条件

ファイル待ち合わせ

ファイルの作成/削除/更新を待ち合わせます。

メッセージ事象待ち合わせ

メッセージ事象の発生を待ち合わせます。

時刻待ち合わせ

指定した時刻を待ち合わせます。

指定時間待ち合わせ

指定した時間だけ待ち合わせます。指定した時間だけ遅延します。

待ち合わせジョブをジョブネットの先頭ジョブとして登録することにより、すべての待ち合わせジョブの条件を満たしてから、後続のジョブが実行されるようになります。

参考

いずれかの待ち合わせジョブの終了を契機とする

初期設定では、すべての待ち合わせジョブの終了を契機とする、AND条件での待ち合わせになります。

いずれかの待ち合わせジョブの終了を契機とするOR条件での待ち合わせをしたい場合には、待ち合わせジョブから接続される後続ジョブで以下を指定します。

  • [登録-ジョブ]ウィンドウ-[制御情報]シートの[先行ジョブをOR条件で待つ]を指定

業務処理ジョブネットが実行中でも待ち合わせしたい場合

待ち合わせジョブと業務処理を行うジョブを1つのジョブネットにまとめた場合、業務処理の実行中は待ち合わせを受け付けることができません。

業務処理ジョブネットが実行中でも待ち合わせしたい場合は、特定の条件を待ち合わせるためのジョブネットを別に作成します。業務処理を行うジョブネットでは、待ち合わせ用ジョブネットの最後に発行するメッセージ事象を受け付けて起動するようにします。

待ち合わせ用ジョブネットと業務処理を行うジョブネットを別に作成することで、業務処理の実行中でも、待ち合わせ用ジョブネットでは次の待ち合わせができるようになります。

操作手順

  1. 待ち合わせ用ジョブネットの作成

    待ち合わせジョブとメッセージ事象発生ジョブを配置し、各待ち合わせジョブとメッセージ事象発生ジョブを接続して、待ち合わせ用ジョブネットを作成します。

    メッセージ事象発生ジョブに業務処理を行うジョブネットが待ち合わせるメッセージ事象を設定します。

  2. 待ち合わせ用ジョブネットの設定

    [ジョブネットのプロパティ]ウィンドウで、待ち合わせを開始する起動日や起動条件を設定します。

    ここで設定した条件に従って待ち合わせ用ジョブネットが起動し、続けて業務処理を行うジョブネットが起動するようになります。待ち合わせを繰り返したい場合は、要件に合わせて起動条件を設定してください。

  3. 業務処理を行うジョブネットの設定

    業務処理を行うジョブネットの[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[メッセージ]シートで、以下の設定をします。

    • 待ち合わせるメッセージ事象の登録

    • [ジョブネット実行中も有効]をチェック


      マニュアルの参照先

      Systemwalker Operation Manager 設計ガイド “ジョブの種類の検討”
      Systemwalker Operation Manager 使用手引書または運用ガイド “ジョブネット情報を設定する”“OR条件での待ち合わせについて”