List Worksは、紙に出力している帳票を電子化し、帳票のデータを活用するシステムです。経費削減、情報提供のスピード化、およびデータの有効利用を図ることができます。
List Worksの位置付けや特長、適用と効果について説明します。
(1) List Worksの位置付け
List Worksの位置付けについて説明します。
帳票共有・活用を実現するList Works
List Worksでは、以下のような、さまざまな帳票を扱うことができます。
Windows上の会計パッケージなどの一般アプリケーションパッケージで作成した帳票(一般アプリ帳票)
NetCOBOL/MeFtと連携したアプリケーションで作成した帳票(NetCOBOL/MeFt帳票)
List CreatorまたはList Managerで作成した帳票(List Creator帳票)
富士通ホストで作成した帳票(富士通ホスト帳票)
IBMビジネスサーバ上で作成した帳票(IBMビジネスサーバ帳票)
SFA(営業支援システム)、EIS(役員情報システム)などのシステムから、List Worksが統合する各種帳票を活用することができます。帳票は、企業における貴重な情報の宝庫です。List Worksは、多様な帳票出力サービスを統合し、情報の共有と活用を実現します。
帳票管理基盤としてのList Works
マルチベンダ環境で作成された帳票を、仕分けから配付まで管理し、堅実なセキュリティと集中管理を実現します。List Worksは、帳票管理基盤として、帳票業務システムの中核を担います。
*:List WorksのOSによって、利用できる機能が異なります。
さまざまな帳票出力アプリケーションで出力された帳票を受信し、帳票に付加された情報やオーバレイ名などで、自動的に保管先や配付先の仕分けを行います。仕分けの際に、帳票名や作成者などの情報を付加したり、帳票を分割したりすることも可能です。
帳票の印刷や印刷状態の監視、ハードディスク、MOなどへのファイリングやファイリングの状態監視などができます。保存期限切れの帳票を自動的に削除したり、帳票の流出を防止したりするなど、帳票のライフサイクルやセキュリティの管理も行います。
(2) List Worksの特長
List Worksの特長を以下に示します。
幅広い電子帳票運用を実現
帳票の利用部門を限定したクライアントサーバシステムから、営業所や支店、取引先からも利用できるWebによるイントラネット/エクストラネット運用まで、システムの適応範囲も柔軟に対応できます。
それぞれの帳票業務にあわせた、システム構築が可能です。
多彩なアプリケーション出力サービスを統合
基幹業務や、部門ごとの業務アプリケーションによる出力帳票など、異なるシステムで作成された帳票を幅広くサポートしています。多様なプラットフォームから出力される帳票を集約し、仕分けから配付まで一括集中管理を実現します。
List Worksは、基幹系システムからオープンシステムまで、多様な環境にもシームレスな帳票の運用と管理を実現します。
既存システムにアドオンするだけで、運用可能
既存の資産はそのまま利用でき、無理のない電子化運用を実現できます。帳票出力元のアプリケーションに変更を加える必要はありません。帳票出力先の変更や振り分け先の追加など、簡単な作業だけで導入できます。フォームオーバレイパターンもそのまま利用でき、固有の外字も表示・印刷できます。
List Worksは、帳票資産や既存システムを最大限に活用し、スムーズな導入・運用を実現します。
(3) List Worksの導入による効果
業務上の課題とList Worksを導入することによる効果について説明します。
業務上の課題
帳票を扱う業務では、以下のような課題を抱えています。
印刷紙数を削減したい。
各種帳票をまとめて管理したい。
ポータルサイトで基幹系の帳票を公開したい。
帳票業務の手作業によるミスを防止したい。
List Works導入による効果
List Worksを導入することで、以下のような効果を期待できます。
ペーパーレス化、省力化によるコスト削減
一元管理による保守性の向上
流通範囲の拡大、出力形態の多様化による情報活用の活性化
自動化による信頼性の向上
(4) List Worksの業務への適用
List Worksは、以下のような業務に適用できます。
電子帳票運用とWeb環境への配信を両立
電子化した帳票を運用・管理するだけでなく、Web環境に配信することで、郵送やFAXしていた営業所などで、Webブラウザから帳票を参照することができます。このため、紙の配信が必要なくなります。
また、印刷運用も同時に行えるので、電子保存と印刷が並行してでき、無理なく業務への適応ができます。
各種帳票の電子化と一括管理
様々なプラットフォーム、帳票出力システムで出力されている大量の帳票を電子化し、List Worksで管理します。管理・保存するサーバや印刷先などの仕分けから、配信、活用まで、List Worksで一括管理できます。
帳票業務の自動化
帳票の出力から配信まで、手作業で行っていた運用を自動化できます。帳票の出力先をList Worksにするだけで、List Worksへの登録ができます。
帳票の仕分け・印刷も環境設定により自動で行えるほか、各種APIを利用してアプリケーションを開発することで、List Worksの機能をアプリケーションから制御できます。