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Interstage List Works for 大規模 V11.0.0 設計・運用ガイド

3.7 帳票の振り分け設計

リスト管理サーバで受信した帳票を保管フォルダに登録することを振り分けといいます。

振り分けは、帳票出力元のアプリケーションで定義した帳票情報(振り分け先)、または受信フォルダで指定した振り分け条件に従って行われます。複数のフォルダに同時に振り分けるように指定することもできます。


帳票を振り分けて登録する運用を行う場合の設計をします。振り分けを行うためには、以下の項目を検討します。この情報は、帳票の振り分けを考慮した環境構築や、帳票の登録時に付加する帳票情報に有効になります。

振り分け先

どの帳票を、どのフォルダに振り分けるか設計します。“3.6.2 帳票の管理構成”で設計した保管フォルダの構成をもとに検討します。

振り分け先の情報をどこで設定するか

振り分け先となる情報を、帳票出力元で設定するのか、リスト管理サーバで設定するのか、運用に合わせて検討します。設定方法は扱う帳票ごとに異なります。

扱う帳票の種類によって、利用できる方法は以下のように異なります。

振り分け方法

NetCOBOL/MeFt帳票およびList Creator帳票

受信フォルダの振り分け条件定義

List Worksプリンタドライバのプロパティ

×

帳票出力元

○ (注)

帳票登録コマンド

×

情報連携ファイル

×

○:利用できる
×:利用できない

注)電子帳票情報ファイルで振り分け先を設定します。
List Creator帳票の場合、List Creatorデザイナの帳票業務情報、またはList Creatorのprprintコマンドのin2オプションで振り分け先を設定できます。

振り分け方法の優先順位

複数の振り分け方法で設定している場合は、以下の優先順位で有効になります。

NetCOBOL/MeFt帳票の場合
  1. 電子帳票情報ファイル(NetCOBOLの印刷情報ファイルに添付、またはMeFtのプリンタ情報ファイルに添付)で指定した振り分け先

  2. 受信フォルダの振り分け条件定義

List Creator帳票の場合
  1. 電子保存情報に関するオプションで指定した振り分け先

  2. 電子帳票情報ファイルで指定した振り分け先

  3. List Creatorデザイナで指定した振り分け先

  4. 受信フォルダの振り分け条件定義


受信フォルダで振り分ける場合に、振り分けの条件となるキー

受信フォルダで振り分ける場合は、どの条件の帳票を、どの保管フォルダに登録するか検討します。また、振り分けの条件となる条件キーの検討をします。

条件キーには、以下のものがあります。

振り分け条件に定義できる条件キーは、扱う帳票ごとによって異なります。

条件キー

NetCOBOL/MeFt帳票およびList Creator帳票

ユーザID

ジョブ名

×

タイトル

ジョブ番号

×

コメント

備考1~4

すべての帳票

○:設定できる条件キー
×:設定できない条件キー


振り分け先や振り分け条件の定義は、受信フォルダのダイアログボックスで設定します。

参照

受信フォルダでの定義方法については、“6.2 受信フォルダの操作と動作環境の設定”を参照してください。

注意

受信フォルダの振り分け条件の定義数は、必ず200件以内としてください。200件を超えると、登録処理に時間がかかる場合があります。振り分け条件が200件を超える場合は、帳票情報で振り分け先を指定してください。