印刷データにある外字の扱いを決めます。
リスト管理サーバおよびクライアントで、何がしたいのか(どの機能を、どのように活用するのか)を明確にします。また、Web連携機能を使用する場合は、Webクライアントでも同様に何がしたいのかを明確にします。
例)List Worksクライアントでは帳票を印刷・データ変換したいが、Webクライアントでは帳票を参照するだけで可。など
参照
外字の運用、登録については、“第13章 外字の準備”を参照してください。
List Worksでの外字の扱い
List Worksで外字はイメージ(ビットマップ)で登録する場合と、文字コードで登録する場合があります。
List Worksでの外字の処理の比較
外字をイメージとして登録する場合と、文字コードとして登録する場合では、List Worksでの機能ごとに処理の結果に違いがあります。このため、List Worksでどのような運用をしたいのか(どの機能を使用するのか、帳票をどのように活用するのか)を考慮します。(例:帳票を表示・印刷したい、帳票の検索やデータ変換機能は使用しない、など)
イメージの文字は、表示/印刷はできますが、検索やほかのアプリケーションとの連携機能などに使用することはできません。機能によって利用範囲が限られるため、List Worksでは「文字コード」での運用を推奨します。
帳票の印刷データ(.spl)内にある外字に対する、List Worksでの処理の比較を示します。
機能 | 文字コード(注1) | イメージ |
---|---|---|
表示 | ○ | ○ |
印刷 | ○ | ○ |
検索 | ○ | × |
データ変換 | ○ | ×(注2) |
クリップボードにコピー | ○ | ×(注2) |
Web連携機能 | ○ | ○ |
○:可能
×:不可
注1)List WorksのクライアントにList Worksサーバと同じ文字コードの定義が必要。(検索するときは、検索文字列にシフトJIS(MS)の未定義領域に定義された文字コードで指定するなど。)
注2)〓または空白文字に置き換えられる。
クライアントでの外字の表示方法
イメージで登録された文字を含む帳票、または文字コードで登録された文字を含む帳票を、List Worksでどのように表示するのかを決めます。
List Worksクライアントでは、帳票を登録するときの外字の扱い(リスト管理サーバでの設定)が表示方法となります。
Webクライアントでは、Webゲートウェイサーバの設定により、帳票の印刷データ(.spl) にあるシフトJIS(MS)のベンダ固有文字および利用者定義文字の扱いを、以下のように変えることができます。
Web連携機能(Webゲートウェイサーバ)での文字の扱い(注1) | ||||
---|---|---|---|---|
文字をイメージで表示する | 文字をそのまま表示する | 文字を表示しない | ||
帳票の登録 | 文字コード | イメージ | 文字コード | なし |
イメージ | イメージ | イメージ | なし |
注1)対象は、印刷データ(.spl) にあるシフトJIS(MS)のベンダ固有文字および利用者定義文字
注2)Windows版のみで提供している機能です。
外字が文字コードで登録されている場合は文字コ-ド、イメージで登録されている場合はイメージで表示されます。
外字の登録方法に関係なく、シフトJIS(MS)のベンダ固有文字および利用者定義文字は表示されません。(データが何も出力されません。)
注意
帳票の印刷データ(.spl)内にある外字がイメージで登録されている場合、Web連携機能では、文字コードでの運用はできません。