保管フォルダは、帳票を保管しておくためのフォルダです。保管フォルダの共有運用の場合には、保管フォルダを複数のリスト管理サーバで共有できます。
注意
保管フォルダの構成は、最下位のフォルダに帳票を格納するように設計してください。途中のフォルダに帳票があると、フォルダの作成や削除、帳票のセキュリティ設計などの管理が複雑になる場合があります。
クライアントから保管フォルダの一覧、および帳票の一覧を表示したときのレスポンスは、保管フォルダおよび帳票の個数に比例します。このため、保管フォルダの設計には十分な注意が必要です。
リストナビでリスト管理サーバに接続している時、以下の場合は、表示中のリストナビでは、最新の保管フォルダ構成に反映されません。最新の保管フォルダ構成を表示するには、リスト管理サーバに再接続してください。
別のリストナビから保管フォルダを作成、削除、移動、複写、または保管フォルダ名を変更した場合
コマンドから保管フォルダを作成、または削除した場合
以下に示すディレクトリ配下には、保管フォルダを作成しないでください。
List Worksのインストールディレクトリ
lvsetsysコマンドで作成したList Worksのシステムディレクトリ
サーバ動作環境ファイル内で指定したディレクトリ
フォルダの共有運用およびクラスタシステムでの運用を行う場合は、保管フォルダとして共有ディスクを指定してください。
フォルダの共有運用およびクラスタシステムでの運用以外の場合は、保管フォルダにはリスト管理サーバのローカルドライブを指定してください。
保管フォルダ名に特殊文字、外字、機種依存文字を使用すると、Webクライアントで正しく表示されません。
保管フォルダ名には、使用できない文字がありますので注意してください。
使用できない文字については、“解説書”を参照してください。
保管フォルダは、以下のいずれかの方法で作成します。
リストナビからの作成
コマンドでの作成
リストナビからの作成
リストナビからの作成について、以下の順序で説明します。
リストナビの起動
リスト管理サーバに接続
保管フォルダの作成
保管フォルダのプロパティの設定
保管フォルダの作成は、管理者が実施できます。ただし、第2階層以下の保管フォルダについては、この後の作業であるアクセス権の設定によって、利用者も作成できます。
List Works クライアントの【スタート】メニューからリストナビを起動します。
参照
起動方法の詳細については、“操作ガイド List Worksクライアント編”を参照してください。
リストナビからリスト管理サーバに接続します。管理者のユーザIDで接続する必要があります。
参照
接続方法の詳細については、“操作ガイド List Worksクライアント編”を参照してください。
保管フォルダは、リストナビの【保管フォルダの作成】ダイアログボックスで作成します。
リスト管理サーバ内の作成する場所を指定することにより、保管フォルダを階層的に作成できます。
第1階層の保管フォルダを作成する場合は、リストナビのフォルダ一覧から、リスト管理サーバの「保管」アイコンを選択します。
第2階層以下の保管フォルダを作成する場合は、リストナビのフォルダ一覧から、リスト管理サーバ内で作成したい保管フォルダの上位のフォルダを選択します。
参照
作成手順は“設計・運用ガイド”、【保管フォルダの作成】ダイアログボックスは“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。
注意
「フォルダアクセス権」の「フォルダのプロパティ表示」権限がない保管フォルダにフォルダを作成した場合、アクセス権がない旨を示すエラーメッセージが表示されますが、フォルダの作成は行われています。この場合、リスト管理サーバからいったん切断し、再度接続することで、作成したフォルダが表示されます。
第1階層の保管フォルダ名に、以下の名前は使用できません。
NFORM-FOLDER-CWXNFORMRCVLWK
保管フォルダのプロパティとして、帳票の有効期限や、セパレータページの扱いなどの情報を設定します。
これらは、リストナビの【保管フォルダのプロパティ】ダイアログボックスで設定します。
注意
情報連携機能を使用する場合には、情報連携機能で指定した情報が優先されます。
帳票の有効期限を確認する場合は、帳票のプロパティで表示される有効期限、削除対象/非対象を確認してください。
参照
設定手順は“設計・運用ガイド”を参照してください。
【保管フォルダのプロパティ】ダイアログボックスの詳細は“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。
保管フォルダに帳票の有効期限や、セパレータページの扱いなどの情報を設定します。
コマンドでの作成
保管フォルダをコマンドで作成する場合は、lvsetfolコマンドを使用します。このコマンドは、作成した保管フォルダのプロパティを変更することもできます。
参照
lvsetfolコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
保管フォルダ作成時のアクセス権
保管フォルダの作成時は、以下のようにアクセス権が設定されます。List Worksでは、運用に合わせて保管フォルダのアクセス権を変更できます。
参照
保管フォルダのアクセス権の設定については、“3.11 アクセス権の設定”を参照してください。
List Worksで用意されたアクセス権の初期値(下記の表)がEveryoneとして設定されます。
アクセス権名 | アクセス権の初期値 | |
---|---|---|
フォルダアクセス権 | フォルダの表示 | ○ |
フォルダ配下のフォルダ一覧表示 | ○ | |
フォルダ配下の帳票一覧表示 | ○ | |
フォルダのプロパティ表示 | ○ | |
フォルダのプロパティ更新 | × | |
フォルダの作成 | × | |
フォルダの移動 | × | |
フォルダの複写 | × | |
フォルダ名の変更 | × | |
フォルダの削除 | × | |
帳票アクセス権 | 帳票の表示 | ○ |
帳票のローカル印刷 | ○ | |
帳票の移動 | × | |
帳票の複写 | × | |
帳票の削除 | × | |
帳票情報の変更 | × | |
PDF 表示/保存 | ○ | |
データ変換 | ○ | |
上書き保存 | ○ | |
名前を付けて保存 | ○ | |
帳票項目の保存 | ○ | |
抜き出し検索範囲の設定 | × | |
オーバレイ位置の設定 | ○ | |
クリップボードへコピー | ○ | |
帳票への記入 | ○ |
○:「許可」状態がEveryone に設定されています。
×:「許可」状態がEveryone に設定されていません。
保管フォルダ配下に保管フォルダを作成した場合は、作成した保管フォルダの上位の保管フォルダに設定されているアクセス権が継承されます。