シナリオ実行画面では、WSMGR for Webのスクリプトエディタを使用して作成したシナリオを、HTML画面またはMicrosoft Power Appsから呼び出すことができます。
HTML画面は、サーバに配置してHTML画面にアクセスして利用します。
ローコード用画面は、シナリオ定義体をカスタムコネクタとして登録し、画面定義ファイルをMicrosoft Power Appsのアプリに取り込むことで、Microsoft Power Appsのアプリから利用します。
シナリオ実行画面の作成方法については「18.4.3 シナリオ実行画面の出力」を参照してください。
参考
シナリオ実行画面は「WSMGR for Web V9.5」以降および「WSMGR for Web APIサポート V9.5」以降がサポートする環境で動作します。
ローコード用画面を利用するためには、以下のツール・ライセンスが必要です。
Microsoft Power Platform CLI
カスタムコネクタが利用可能なMicrosoft Power Appsのライセンス
オンプレミスデータゲートウェイ(オンプレミス環境のWSMGR for Webと接続する場合)
ローコード用画面では、シナリオの分割実行は利用できません。
■HTML画面
プロジェクト名が表示されます。
設定ボタンを押下することでそれぞれの設定パネルの表示・非表示を切り替えます。ページを表示したばかりの状態では、設定パネルが表示されます。設定パネルの値が空欄の場合は「未設定」、指定されている場合は「設定済」が表示されます。
APIキーを設定します。スクリプトエディタで生成したAPIキーを指定します。
シナリオの入力パラメータの接続パス名を設定します。
シナリオの一括実行、分割実行を選択します。
分割実行を選択した場合に表示されます。実行ボタンを押下するとシナリオのconnectメソッドを実行します。入力パラメータのタイムアウト時間を設定できます。connectメソッドを実行済みの場合、パネルのタイトル部分に取得したトークンが表示されます。
分割実行を選択した場合に表示されます。実行を押下するとシナリオのdisconnectメソッドを実行します。
定義されたシナリオ数に応じて、シナリオ実行パネルが表示されます。
シナリオ名が表示されます。
入力変数に設定する値を指定します。変数がリスト型、テーブル型の場合は、JSON形式で記載します。
例) リスト型:[“data1”, “data2”, “data3”]、テーブル型:[[“data1”, “data2”], [“data3”, “data4”]]
シナリオの実行結果を表示します。変数がリスト型、テーブル型の変数の場合は、JSON形式で表示されます。
シナリオの入力パラメータのタイムアウト値を指定します。
シナリオを実行します。
以下のいずれかに該当する場合、各パネルの実行ボタンの下に表示されます。
・リスト型・テーブル型の入力変数の入力内容がJSON形式でない場合
・シナリオの実行結果(エラーコード)が0でない場合
シナリオのエラーコードの詳細は「35.2.6 エラーコード一覧」を参照してください。
■ローコード用画面
ローコード用画面は、1つのシナリオにつき二つの画面(入力画面、出力画面)で構成されます。
<プロジェクト名>_<シナリオ名>が表示されます。
シナリオの入力パラメータのタイムアウト値を指定します。
シナリオを実行します。シナリオが正常終了すると出力画面に遷移します。
定義された入力変数に応じて、変数要素が表示されます。
入力変数に設定する値を指定します。
<プロジェクト名>_<シナリオ名>が表示されます。
入力画面に遷移します。
定義された出力変数に応じて、変数要素が表示されます。
シナリオの実行結果を表示します。出力変数の型に応じて、要素が表示されます。
●文字列型
●リスト型・テーブル型
注意
リスト型、テーブル型で扱えるデータの件数は、Microsoft Power Appsの「データ行の制限」の設定値と、委任できない場合の上限である500件に影響されます。
エラー表示は、以下に該当する場合、タイトルの下に表示されます。
・シナリオの実行結果(エラーコード)が0でない場合
シナリオのエラーコードの詳細は「35.2.6 エラーコード一覧」を参照してください。
出力したHTML画面、ローコード用画面の利用方法について説明します。
■HTML画面
ブラウザでURLにアクセスすることでシナリオを呼び出すことができます。
例:http://<WSMGR for Webサーバ>/wsmgrweb/userconfig/<project名>/scenario.html
出力したHTML画面にアクセスします。
APIキーパネルにAPIキーを指定します。
呼び出すシナリオのシナリオ実行パネルで入力変数・タイムアウト値を設定します。
実行ボタンを押下し、シナリオが実行され、実行結果の出力変数に値が設定されることを確認します。
■ローコード用画面
出力した画面定義ファイル、シナリオ定義体をMicrosoft Power Appsに登録することでシナリオを呼び出すことができます。
●カスタムコネクタの登録
出力したシナリオ定義体をカスタムコネクタとして登録します。
Microsoft Power Appsの「カスタムコネクタの新規作成」から、シナリオ定義体を「OpenAPIファイルをインポートします」で読み込みます。
カスタムコネクタ作成画面で、WSMGR for Webのホスト名を指定します。
オンプレミスデータゲートウェイを利用する場合は、カスタムコネクタ登録時にオンプレミスデータゲートウェイを使用する設定を有効にします。
●Microsoft Power Appsのアプリへの画面定義ファイルの取り込み
出力した画面定義ファイルを、Microsoft Power Appsのアプリに取り込みます
Microsoft Power Appsのアプリ作成画面から、アプリに垂直ギャラリーを追加し、「コピーのダウンロード」からアプリのファイルをダウンロードします。
ローカルで、Microsoft Power Platform CLIのcanvas unpackコマンドを使用してアプリのファイルをフォルダへ展開します。
アプリのフォルダのSrcフォルダに、出力した画面定義ファイルを追加します。
Microsoft Power Platform CLIのcanvas packコマンドを使用してアプリのフォルダをファイルへ変換します。
Microsoft Power Appsのアプリ作成画面で作成したファイルを開きます。
アプリのデータに、登録したカスタムコネクタを追加します。
入力画面の実行ボタンの詳細設定タブのOnSelect内のX-Wsmgrweb-Api-KeyにAPIキーを設定します。
●Microsoft Power Appsのアプリ実行
保存したアプリを実行することで、シナリオを呼び出します。
入力画面で入力変数・タイムアウト値を設定します。
実行ボタンを押下し、シナリオが実行され、出力画面の出力変数に値が設定されることを確認します。
注意
Microsoft Power Appsのアプリへ変換する際は、1つのシナリオに1つのアプリを作成してください。