エミュレータの接続モードは、HTMLモード、HTMLモード(IEアドオンを使用する)、ActiveXモードのいずれかを優先として指定することで、お使いの環境に合わせて接続モードが選択されます。
接続モードの指定は、WSMGR for Webを利用するユーザ、グループ、または共通で設定ができます。
管理ツールより、[ユーザ]、[グループ]、または[共通]のプロパティの[接続モード]で、HTMLモードのエミュレータを優先利用する場合は[HTMLモード]、または[HTMLモード(IEアドオンを使用する)]を、ActiveXモードのエミュレータを優先利用する場合は[ActiveXモード]を選択します。接続モードごとの利用場面を以下に説明します。
ディスプレイエミュレータが優先的にHTMLモードで動作するモードです。ブラウザ環境を問わずに利用できます。なお、IEアドオンを使用する場合、使用できるブラウザはActiveXモードと同じになります。
ディスプレイエミュレータが優先的にHTMLモードで動作するモードです。ディスプレイエミュレータをHTMLモードで利用し、アドオンによる補完を行う場合に指定してください。ActiveXに対応していないブラウザ環境で利用した場合は、HTMLモードで動作します。
HTMLモードでIEアドオンを使用する場合は、必ず本モードを指定してActiveX対応のブラウザ環境を利用してください。
「HTMLモード(IEアドオンを使用する)」を使用すると、自動的にアドオンがインストールされます。接続モードを「HTMLモード」に変更しても、アドオンはクライアント環境にインストールされたままとなりますので、アドオンを削除するには「3.2.4 クライアントの構成ファイルを削除する方法」を参照してください。
ディスプレイエミュレータが優先的にActiveXモードで動作するモードです。ActiveXコントロールが使える条件では優先的にActiveXモードで動作し、それ以外はHTMLモードで動作します。
ActiveXモードの選択時は、ActiveXに対応していないブラウザ環境の利用が必要となった場合や、ActiveXをインストールできない端末を利用することになった場合には、HTMLモードを利用することができます。
ポイント
クライアントで利用できるブラウザ環境には、IE、Edge、Edge IEモード、Firefox、Chrome、Safariなどの標準的なWebブラウザと、WSMGR for Webで提供するWSMGR for Web 接続クライアントがあります。
ActiveX対応のブラウザ環境として、IE、Edge IEモード、接続クライアントを利用できます。
ご利用のブラウザ環境やエミュレータの種類により、動作可能なモードが制限されます。ブラウザ環境とエミュレータの種類、および接続モードの指定により、以下のエミュレータが使用できます。
各モードの比較は「2.1.5 HTMLモードとActiveXモードの比較」を参照してください。
ActiveX対応のブラウザ環境を使用する場合
使用するエミュレータの種類 | 接続モードの指定 | ||
---|---|---|---|
HTMLモードを指定 | HTMLモード(IEアドオンを使用する)を指定 | ActiveXモードを指定 | |
ディスプレイのみ | HTMLモード | HTMLモード(IEアドオンを使用する) | ActiveXモード |
プリンタのみ | × | HTMLモード(IEアドオンを使用する) | ActiveXモード |
ディスプレイとプリンタ | × | HTMLモード(IEアドオンを使用する) | ActiveXモード |
ActiveXに対応していないブラウザ環境を使用する場合
使用するエミュレータの種類 | 接続モードの指定 | |
---|---|---|
HTMLモード/HTMLモード(IEアドオンを使用する)を指定 | ActiveXモードを指定 | |
ディスプレイのみ | HTMLモード | HTMLモード |
プリンタのみ | × | × |
ディスプレイとプリンタ | × | × |
×:使用できません。接続先一覧で該当する接続アイコンをクリックした場合は警告メッセージが表示されます。
注意
ActiveXモードの利用には以下のシステム要件を満たす必要があります。
クライアントOS:Windows
ブラウザ:ActiveX対応のブラウザ環境(IE、Edge IEモード、接続クライアント)
プリンタエミュレータは、HTMLモード(IEアドオンを使用する)、ActiveXモードでのみ利用できます。