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WSMGR ソフトウェア開発キット V9 使用手引書

8.1.1 メソッド処理時間の設定

メソッドのタイムアウト時間と、ホスト状態の継続を監視する時間の設定です。

これらの値は複数のメソッドにおいて共有されますが、各メソッドは、その発行時に設定されていた値を使用して動作します。

処理中のメソッドは値の変更に影響されません。

WaitTime,WaitStatusTimeプロパティを共有するメソッドについては、各メソッドの項に記述します。

8.1.1.1 メソッド応答待ち時間WaitTimeプロパティ

構文

object. WaitTime [=sec]

データ型

整数

アクセス方法

参照/設定

設定値範囲

-1、0~65535

初期値

30(秒)

対象エミュレータ

メソッドの発行~処理開始までの待機時間を指定します。

値は設定、参照することが可能です。


「WaitTime」の指定時間は秒単位とし、-1、0~65535の範囲で指定可能です。

0を指定した場合、メソッドはその発行時に処理可能条件を満たしていれば処理を行い、処理可能条件を満たしていなければ即時復帰します。

-1を指定した場合には無限待ちとなります。

8.1.1.2 ホスト状態監視時間WaitStatusTimeプロパティ

構文

object. WaitStatusTime [=100msec]

データ型

整数

アクセス方法

参照/設定

設定値範囲

0~65535

初期値

5(500ミリ秒)

対象エミュレータ

ホスト対話を行うメソッドにおいて、処理開始のトリガがホスト状態変化となる場合、ホスト状態の継続を監視する時間を指定します。

値は設定、参照することが可能です。


「WaitStatusTime」の指定時間は100ミリ秒単位とし、0~65535の範囲で指定可能です。

0を指定した場合、メソッド呼び出し時の状態を確認してすぐに状態監視を完了します。

また、「WaitTime(メソッド応答待ち時間)」と「WaitStatusTime(ホスト状態の監視時間)」を併用するメソッドの場合、設定値が「WaitTime < WaitStatusTime」と設定されているとメソッドは必ずタイムアウトエラーを起こします。


キー入力の際の動作を例として、「WaitTimeStatus」の使用方法を説明します。

キー入力処理を行う際にはホストのキー入力可能状態を待機します。

しかし、キー入力可/不可状態が短い時間の間に繰り返される様な場合、キー入力可状態を確認しキーデータを送信しても、直後にホスト状態がキー入力不可に変更されてしまう可能性があります。


「WaitTimeStatus」を持ち、処理に必要な状態の継続を監視する事で非同期に変更される可能性を持つホスト状態との対話を安全に行うことができます。