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Enterprise Postgres 17 オペレーターユーザーズガイド

6.1 マイナーバージョンアップグレード

コンテナイメージのマイナーアップグレードの手順を説明します。

各コンテナのバージョンをアップグレードする前に、“第3章 オペレーターのインストール”を参照してオペレーターを最新化してください。また、各コンテナの更新情報はRedHatのエコシステムカタログを参照してください。

FEPClusterカスタムリソースのパラメータを変更することで、コンテナイメージをアップグレードすることができます。

パラメータ名

説明

spec.fep.image.image

FEPのコンテナイメージを更新します。

spec.fepChildCrVal.backup.image.image

バックアップコンテナイメージを更新します。

spec.fep.feputils.image

クラウドシークレット管理機能を担うコンテナイメージを更新します

spec.fep.remoteLogging.image

ログ収集機能を担うコンテナイメージを更新します。

カスタムリソースのパラメータの変更後、FEPPodが複数ある場合は、レプリカサーバから1台ずつPodを再起動してコンテナイメージをアップグレードします。すべてのレプリカサーバがアップグレードされると、そのうちの1台がマスターサーバに昇格します。その後、旧マスターサーバのPodが再起動され、コンテナイメージがアップグレードされます。

このようなローリングアップグレードにより、業務停止を最小限に抑えて、すべてのコンテナイメージをアップグレードすることができます。

注意

アップグレードプロセスにより、マスターレプリカと同期レプリカの両方をアップグレードしている間、クラスタが停止します。 クラスタに同期レプリカがない場合、停止はマスターをアップグレードする時間の長さに制限されます(または、実際には、別のレプリカを取得するために必要なフェイルオーバ時間は、Patroniによって昇格されます)。