コンテナイメージのマイナーアップグレードの手順を説明します。
各コンテナのバージョンをアップグレードする前に、“第3章 オペレーターのインストール”を参照してオペレーターを最新化してください。また、各コンテナの更新情報はRedHatのエコシステムカタログを参照してください。
FEPClusterカスタムリソースのパラメータを変更することで、コンテナイメージをアップグレードすることができます。
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
spec.fep.image.image | FEPのコンテナイメージを更新します。 |
spec.fepChildCrVal.backup.image.image | バックアップコンテナイメージを更新します。 |
spec.fep.feputils.image | クラウドシークレット管理機能を担うコンテナイメージを更新します |
spec.fep.remoteLogging.image | ログ収集機能を担うコンテナイメージを更新します。 |
カスタムリソースのパラメータの変更後、FEPPodが複数ある場合は、レプリカサーバから1台ずつPodを再起動してコンテナイメージをアップグレードします。すべてのレプリカサーバがアップグレードされると、そのうちの1台がマスターサーバに昇格します。その後、旧マスターサーバのPodが再起動され、コンテナイメージがアップグレードされます。
このようなローリングアップグレードにより、業務停止を最小限に抑えて、すべてのコンテナイメージをアップグレードすることができます。
注意
アップグレードプロセスにより、マスターレプリカと同期レプリカの両方をアップグレードしている間、クラスタが停止します。 クラスタに同期レプリカがない場合、停止はマスターをアップグレードする時間の長さに制限されます(または、実際には、別のレプリカを取得するために必要なフェイルオーバ時間は、Patroniによって昇格されます)。