A.1.1 前提基本ソフトウェア

Fujitsu Enterprise Postgresを使用するためには、以下に示す基本ソフトウェアのいずれかが必要です。

機能種別	基本ソフトウェア名
Linuxサーバ	RHEL8.6以降 RHEL9.2以降 SLES 15 SP4以降
Linuxクライアント	RHEL8.6以降 RHEL9.2以降 SLES 15 SP4以降

注意

PostgreSQLのcontribモジュールであるsepgsqlはRHEL8以降で使用できます。
SLESにFujitsu Enterprise Postgresをインストールするためには、JRE 8が必要です。

参考

RHEL8での運用には、以下の表に示すパッケージが必要です。

パッケージ名	機能種別		備考
パッケージ名	Linuxサーバ	Linuxクライアント	備考
alsa-lib	○	×	-
audit-libs	○	×	-
gdb	〇	×	-
glibc	○	○	-
glibc.i686	〇	〇	-
libgcc	○	○	-
libicu	○	×	照合サポートを提供します。 60.xをインストールしてください。
libnsl2	〇	〇	-
libselinux	○	×	sepgsqlに必要です。
libstdc++	○	○	-
libtool-ltdl	○	○	ODBCドライバを使用する場合に必要です。
libzstd	○	○	-
llvm	○	×	実行時コンパイル(just-in-time compilation)を使用してSQLを実行するためにllvmのバージョン17.0.xが必要です。Application Streamsで公開されている“llvm-libs”をインストールしてください。 Fujitsu Enterprise Postgresでは、デフォルトで実行時コンパイルを使用する設定になっています。実行時コンパイルを使用しない場合は、postgresql.confのjitパラメータをoffにしてください。jitパラメータをoffにした場合はllvmのインストールは不要です。 jitパラメータをoffにせずllvmをインストールしないと、SQL実行時にエラーとなることがあります。実行時コンパイルの詳細は、“PostgreSQL Documentation”の“Just-in-Time Compilation (JIT)”を参照してください。
lz4-libs	○	×	-
ncurses-libs	○	○	-
net-tools	○	×	-
nss-softokn-freebl	○	○	-
pam	○	×	PAM認証を使用する場合に必要です。
perl-libs	○	×	PL/Perlを使用する場合に必要です。 5.26をインストールしてください。
python3	○	×	Python 3言語に基づいたPL/Pythonを使用する場合に必要です。 3.9.xをインストールしてください。
redhat-lsb	○	○	-
tcl	○	×	PL/Tclを使用する場合に必要です。 8.6をインストールしてください。
unixODBC	×	○	ODBCドライバを使用する場合に必要です。
unzip	○	○	-
xz-libs	○	○	-
zlib	○	○	-

○：必要
×：不要

RHEL9での運用には、以下の表に示すパッケージが必要です。

パッケージ名	機能種別		備考
パッケージ名	Linuxサーバ	Linuxクライアント	備考
alsa-lib	〇	×	-
audit-libs	〇	×	-
gdb	〇	×	-
glibc	〇	〇	-
glibc.i686	〇	〇	-
libnsl2	〇	〇	-
libicu	〇	×	-
libgcc	〇	〇	-
libselinux	〇	×	sepgsqlに必要です。
libstdc++	〇	〇	-
libtool-ltdl	〇	〇	ODBCドライバを使用する場合に必要です。
libzstd	○	○	-
llvm	〇	×	実行時コンパイル(just-in-time compilation)を使用してSQLを実行するためにllvmのバージョン17.0.xが必要です。 libLLVM-17.soを含むパッケージをインストールしてください。例えば、Application Streamsで公開されている“llvm-libs”のバージョン17.0.xには、libLLVM-17.soが含まれています。 Fujitsu Enterprise Postgresでは、デフォルトで実行時コンパイルを使用する設定になっています。実行時コンパイルを使用しない場合は、postgresql.confのjitパラメータをoffにしてください。jitパラメータをoffにした場合はllvmのインストールは不要です。 jitパラメータをoffにせずllvmをインストールしないと、SQL実行時にエラーとなることがあります。実行時コンパイルの詳細は、“PostgreSQL Documentation”の“Just-in-TimeCompilation(JIT)”を参照してください。
lz4-libs	〇	×	-
ncurses-libs	〇	〇	-
net-tools	〇	×	-
nss-softokn-freebl	〇	〇	-
pam	〇	×	PAM認証を使用する場合に必要です。
perl-libs	〇	×	PL/Perlを使用する場合に必要です。 5.32をインストールしてください。
python3	〇	×	Python 3言語に基づいたPL/Pythonを使用する場合に必要です。 3.9.x をインストールしてください。
tcl	〇	×	PL/Tclを使用する場合に必要です。 8.6をインストールしてください。
unixODBC	×	○	ODBCドライバを使用する場合に必要です。
unzip	〇	〇	-
xz-libs	〇	〇	-
zlib	〇	〇	-

○：必要
×：不要

SLES 15での運用には、以下の表に示すパッケージが必要です。

パッケージ名	Linuxサーバ	Linuxクライアント	備考
gdb	○	×	-
glibc	○	○	-
JRE 8	○	○	以下のJREが使用可能です。 OracleのJRE 64ビット版のupdate31以降を使用してください。 Java TCK(Technology Compatibility Kit)を通過したOpenJDK
libgcc	〇	〇	-
libicu	○	×	照合サポートを提供します。 52をインストールしてください。
libltdl7	〇	〇	ODBCドライバを使用する場合に必要です。
liblz4-1	〇	×	-
liblzma5	〇	×	-
libncurses6	〇	〇	-
libstdc++	〇	〇	-
libz1	〇	〇	-
libzstd1	○	○	-
llvm	○	×	実行時コンパイル(just-in-time compilation)を使用してSQLを実行するためにllvmのバージョン15.0.xをインストールし、共有ライブラリlibLLVM.so.15が配置されているディレクトリを環境変数LD_LIBRARY_PATHに追加してください。 Fujitsu Enterprise Postgresでは、デフォルトで実行時コンパイルを使用する設定になっています。実行時コンパイルを使用しない場合は、postgresql.confのjitパラメータをoffにしてください。jitパラメータをoffにした場合はllvmのインストールは不要です。 jitパラメータをoffにせずllvmをインストールしないと、SQL実行時にエラーとなることがあります。実行時コンパイルの詳細は、“PostgreSQL Documentation”の“Just-in-Time Compilation (JIT)”を参照してください。
pam	○	×	PAM認証を使用する場合に必要です。
python3	○	×	Python 3言語に基づいたPL/Pythonを使用する場合に必要です。 3.6.xをインストールしてください。
tcl	〇	×	PL/Tclを使用する場合に必要です。 8.6をインストールしてください。
unixODBC	×	○	ODBCドライバを使用する場合に必要です。
unzip	〇	〇	-

○：必要
×：不要