非互換
スーパーユーザー以外の複数の機密管理ロールを用いて機密マトリクスを管理している場合には、製品提供のポリシー設定スクリプトを実行することで、機密管理支援機能が提供するテーブルに、行レベルセキュリティ機能のポリシーを定義して機密管理ロールの管理範囲を互いに独立させます。
Fujitsu Enterprise Postgres 15以前では、このスクリプトの効果を維持したままpg_dumpでバックアップすることができましたが、Fujitsu Enterprise Postgres 16からは、ポリシーの設定はバックアップできなくなりました。詳細は“pg_dumpでの拡張のオブジェクトの扱いの変更”を参照してください。
対処方法
Fujitsu Enterprise Postgres 16以降で、スーパーユーザー以外の複数の機密管理ロールを用いて機密マトリクスを管理している場合には、pg_dumpを利用して平文形式のダンプファイルをリストアした直後に、スーパーユーザーで以下のコマンドを実行し、機密管理支援機能のポリシーを再適用してください。
psql -f ${install_dir}/share/extension/pgx_confidential_management_support_policy.sql