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Linkexpress Replication optionV5.0L26 DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド

11.2.2 被災時運用

被災時運用の運用操作を説明します。

11.2.2.1 複写元システムが被災した場合の切り離し

以下の手順で実行してください。

各ノードが並列で表記されている場合は、どのノードを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

正系ノード

副系ノード

正系ノード

副系ノード

1.被災

2.データベースへの未反映RERUNログの確認
3.RERUNログ反映業務の停止
4.RERUNログの取得停止
5.損失RERUNログの確認と利用者プログラムの復旧

6.順序番号の復旧

6.順序番号の復旧

7.利用者プログラムの再開

  1. 被災

    利用者は、複写元システムの地域の被災を認識し、被災時の運用への切り替えの判断を行います。

  2. データベースへの未反映RERUNログの確認

    単一システムの場合と同じです。“導入運用ガイド”を参照してください。

  3. RERUNログ反映業務の停止

    単一システムの場合と同じです。“導入運用ガイド”を参照してください。

  4. RERUNログの取得停止

    単一システムの場合と同じです。“導入運用ガイド”を参照してください。

  5. 損失RERUNログの確認と利用者プログラムの復旧

    単一システムの場合と同じです。“導入運用ガイド”を参照してください。

  6. 順序番号の復旧

    複写元システムで生成した順序番号の更新RERUNログが、複写先システムに到達していない場合があるため、被災時点では、最新の順序番号が保証されません。
    このため、データベース内で利用している使用済みの順序番号と、利用者プログラムで使用済みの順序番号を比較し、違いがある場合は順序番号の補正を行います。複写先データベースの使用済み順序番号を確認した結果、利用者プログラムで使用済みの順序番号の方が大きく、順序定義を再定義する必要性がある場合は、Mirroring Controllerのマニュアルを参照してください。

  7. 利用者プログラムの再開

11.2.2.2 複写先システムが被災した場合の切り離し

以下の手順で実行してください。

複写元システム

複写先システム

正系ノード

副系ノード

正系ノード

副系ノード

1.被災

2.DRレプリケーション業務の停止
3.RERUNログの取得停止

  1. 被災

    利用者は、複写先システムの地域の被災を認識し、被災環境の切り離しの判断を行います。

  2. DRレプリケーション業務の停止

    単一システムの場合と同じです。“導入運用ガイド”を参照してください。

  3. RERUNログの取得停止(終了オフライン)

    単一システムの場合と同じです。“導入運用ガイド”を参照してください。

11.2.2.3 複写元システムの被災からの復旧

以下の手順で実行してください。

各ノードが並列で表記されている場合は、どのノードを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

正系ノード

副系ノード

正系ノード

副系ノード

被災状態

1.利用者プログラム停止

2.Symfoware/RDBの復旧
3.Mirroring Controllerの復旧

4.Linkexpressの復旧

5.サービスの停止

6.RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除
7.DRレプリケーション環境の再構築

6.RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除
7.DRレプリケーション環境の再構築

8.副系ノードの再創成

9.正系ノードの再創成

10.モニタデーモン起動
11.Symfoware/RDBの起動

10.モニタデーモン起動
11.Symfoware/RDBの起動

12.監視プロセス起動

12.監視プロセス起動

12.監視プロセス起動

13.サービスの開始

13.サービスの開始

13.サービスの開始

14.RERUNログの取得開始
15.DRレプリケーション業務の起動
16.サービスの開始

17.利用者プログラム再開

  1. 利用者プログラム停止

  2. Symfoware/RDBの復旧

    被災したシステムのSymfoware/RDB環境を復旧します。

    Symfoware/RDB環境の復旧は、“10.2 環境構築”を参照してください。

  3. Mirroring Controllerの復旧

    被災したシステムのMirroring Controller環境を復旧します。
    復旧後、DBミラーリングサービスは起動しないでください。

    Mirroring Controller環境の復旧は、“10.2 環境構築”を参照してください。

  4. Linkexpressの復旧

    被災したシステムのLinkexpress環境を復旧します。

    Linkexpress環境の復旧は、“10.2 環境構築”を参照してください。

  5. サービスの停止

    DBミラーリングサービスを「通常停止」します。

    dxsvstop 
  6. RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除

    単一システムの場合と同じです。“導入運用ガイド”の“複写元システムの被災からの復旧”を参照してください。
    なお、BC管理スキーマの削除は不要です。

  7. DRレプリケーション環境の再構築

    DRレプリケーション環境を再構築します。再構築方法は新規構築の場合と同じです。
    新規構築は“10.2 環境構築”を参照してください。

  8. 副系ノードの再創成

    ユーザデータベースは、複写先システム(正系ノード)のデータベースから、rdbunlコマンド、rdbsloaderコマンドを利用し、複写元システム(副系ノード)のデータベースを再創成します。

  9. 正系ノードの再創成

    再創成した複写元システム(副系ノード)のデータベースから、rdbunlコマンド、rdbsloaderコマンドを利用し、複写元システム(正系ノード)のデータベースを再創成します。

  10. モニタデーモン起動

    複写元システムの両ノードのMirroring Controllerのモニタデーモンを起動します。 詳細は、“Mirroring Controller 運用ガイド”を参照してください。

  11. Symfoware/RDBの起動

    複写元システムのSymfoware/RDBを起動します。

  12. 監視プロセス起動

    複写元システムの両ノードおよび複写先システム(正系ノード)のConnection Managerの監視プロセスを起動します。

  13. サービスの開始

    DBミラーリングサービスを開始します。

  14. RERUNログの取得開始

    lxrepdrena -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  15. DRレプリケーション業務の起動

    lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  16. サービスの開始

    DBミラーリングサービスを開始します。

  17. 利用者プログラム再開

11.2.2.4 複写先システムの被災からの復旧

以下の手順で実行してください。

各ノードが並列で表記されている場合は、どのノードを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

正系ノード

副系ノード

正系ノード

副系ノード

被災状態

1.利用者プログラム停止

2.Symfoware/RDBの再構築
3.Mirroring Controllerの再構築

4.サービスの停止

5.Linkexpressの再構築

6.RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除
7.DRレプリケーション環境の再構築

6.RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除
7.DRレプリケーション環境の再構築

8.正系ノードの再創成

9.副系ノードの再創成

10.モニタデーモン起動
11.Symfoware/RDBの起動

10.モニタデーモン起動
11.Symfoware/RDBの起動

12.監視プロセス起動

12.監視プロセス起動

12.監視プロセス起動

13.サービスの開始

13.サービスの開始

13.サービスの開始

14.RERUNログの取得開始
15.DRレプリケーション業務の起動
16.サービスの開始

17.利用者プログラム再開

  1. 利用者プログラム停止

  2. Symfoware/RDBの再構築

    被災したシステムのSymfoware/RDB環境を再構築します。

    Symfoware/RDB環境の復旧は、“10.2 環境構築”を参照してください。

  3. Mirroring Controllerの再構築

    被災したシステムのMirroring Controller環境を再構築します。
    復旧後、DBミラーリングサービスは起動しないでください。

    Mirroring Controller環境の復旧は、“10.2 環境構築”を参照してください。

  4. サービスの停止

    DBミラーリングサービスを「通常停止」します。

    dxsvstop 
  5. Linkexpressの再構築

    被災したシステムのLinkexpress環境を再構築します。

    Linkexpress環境の復旧は、“10.2 環境構築”を参照してください。

  6. RLP環境、BC管理DB、DRレプリケーション業務の削除

    単一システムの場合と同じです。“導入運用ガイド”の“複写先システムの被災からの復旧”を参照してください。
    なお、BC管理スキーマの削除は不要です。

  7. DRレプリケーション環境の再構築

    DRレプリケーション環境を再構築します。再構築方法は新規構築の場合と同じです。

    新規構築は“10.2 環境構築”を参照してください。

  8. 正系ノードの再創成

    ユーザデータベースは、複写元システム(副系ノード)のデータベースから、rdbunlコマンド、rdbsloaderコマンドを利用し、複写先システム(正系ノード)のDBを再創成します。

  9. 副系ノードの再創成

    再創成した複写先システム(正系ノード)のデータベースから、rdbunlコマンド、rdbsloaderコマンドを利用し、複写先システム(副系ノード)のDBを再創成します。

  10. モニタデーモン起動

    複写先システムの両ノードのMirroring Controllerのモニタデーモンを起動します。 詳細は、“Mirroring Controller 運用ガイド”を参照してください。

  11. Symfoware/RDBの起動

    複写先システムのSymfoware/RDBを起動します。

  12. 監視プロセス起動

    複写元システム(副系ノード)および複写先システムの両ノードのConnection Managerの監視プロセスを起動します。

  13. サービスの開始

    DBミラーリングサービスを開始します。

  14. RERUNログの取得開始

    lxrepdrena -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  15. DRレプリケーション業務の起動

    lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
  16. サービスの開始

    DBミラーリングサービスを開始します。

  17. 利用者プログラム再開