管理対象のサーバおよびクライアントに設定されている任意のレジストリ情報を収集し、運用管理サーバ上で管理することができます。
例えば、処理結果をレジストリに記録するようなツールや、シリアルキーをレジストリに記録するアプリケーションの管理が容易にできます。
レジストリ情報の収集
レジストリ情報収集設定ファイルに収集したいレジストリのキー情報を設定します。本ファイルを監視対象のWindowsのノードに配置します。
レジストリ情報収集設定ファイルについての詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
レジストリ情報収集設定ファイルを運用管理サーバで作成する場合、配付により監視対象のノードに設定します。
レジストリ情報収集設定ファイルを運用管理サーバへ登録し、部門管理/業務サーバのレジストリ情報収集設定ファイルの格納場所に配付します。あるいは、FTPなどの一般的なファイル転送機能を利用して部門管理/業務サーバのレジストリ情報収集設定ファイルの格納場所に配付します。
レジストリ情報収集設定ファイルで定義されたレジストリキーの値が収集できます。
レジストリ情報収集の契機は、サーバ側で指定されたインベントリ情報収集のスケジュールです。
レジストリ情報収集設定ファイルの配付例)
運用管理サーバ-業務サーバ-クライアントの3階層のシステム構成で、業務サーバとクライアントに対して、レジストリ情報収集設定ファイルを配付する手順を説明します。
前提となる環境
業務サーバに配付する「レジストリ情報収集設定ファイル」→D:\temp\regdata.ini
クライアントに配付する「レジストリ情報収集設定ファイル」→D:\temp\drms\pkg\regdata.ini
運用管理サーバで作成する「登録ファイル情報格納ファイル」→D:\temp\data.txt
業務サーバでのSystemwalkerインストールディレクトリ→C:\Systemwalker
クライアントでのDRMS管理ファイル格納ディレクトリ→C:\drms
業務サーバのあて先システム名→server1
業務サーバに「レジストリ情報収集設定ファイル」を適用する手順
事前設定
業務サーバで以下のコマンドを実行し適用先IDを定義します。
drmsdfn -a lib -f C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpdrmssv\etc -l reglib
業務サーバへの配付手順
運用管理サーバで「レジストリ情報収集設定ファイル」を登録します。
drmsadd -a rsc -g reggrp1 -e E01 -f D:\temp\regdata.ini -d pc#bin -l reglib -n
運用管理サーバから業務サーバへ「レジストリ情報収集設定ファイル」を配付します。
drmssnd -a rsc -g reggrp1 -e E01 -s server1
配付が完了すると「レジストリ情報収集設定ファイル」の設定が完了します。
資源配付クライアントに「レジストリ情報収集設定ファイル」を適用する手順
事前設定
運用管理サーバで「登録ファイル情報格納ファイル」を作成します。
登録ファイル情報格納ファイル(D:\temp\data.txt)に以下の情報を設定します。
D:\temp drms\pkg\regdata.ini
業務サーバで以下のコマンドを実行して業務構成情報を定義します。
drmsdfn -a job -j regjob -g reggrp2 -t cl
クライアントで以下のコマンドを実行して適用先ディレクトリを定義します。
drmsdfn -a job -j regjob -d C
クライアントへの配付手順
運用管理サーバで「レジストリ情報収集設定ファイル」を登録します。
drmsadd -a rsc -g reggrp2 -e E01 -M D:\temp\data.txt -d pc#bin -n
運用管理サーバから業務サーバへ「レジストリ情報収集設定ファイル」を配付します。
drmssnd -a rsc -g reggrp2 -e E01 -s server1
クライアントへ「レジストリ情報収集設定ファイル」を配付します。
クライアントでダウンロードを実行します。
配付が完了すると「レジストリ情報収集設定ファイル」の設定が完了します。
レジストリ情報の表示
図11.1 運用管理クライアントでの表示