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PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>

3.7.2 トラブル対処例 1

事象

ノードが既存のクラスタに参入せず、固有のクラスタを作成してしまう。

診断

エラーログに以下のメッセージが出力されます。

CF: (TRACE): JoinServer: Startup.
CF: Local Node fuji2 Created Cluster FUJI. (#0000 1)
CF: Node fuji2 Joined Cluster FUJI. (#0000 1)

これは、CF デバイスドライバがすべて正常に動作し、問題はインタコネクトで発生していることを示しています。

対処

まず、以下の環境の場合は、CF over IPを使用していることを確認してください。

次に、CF over IPを使用している場合は、ファイアウォールやセキュリティグループ(またはセキュリティ規則)が正しく設定されているか、ルーティングの設定が適切に行われているかを確認します。

さらに、ノードがインタコネクト上のクラスタの他のノードを参照できるかどうかを確認します。この内容を確認するには、cftool -e を実行してクラスタのすべてのノードにエコー要求を送信します。

cftool コマンドの実行例を以下に示します。

# cftool -e
Localdev Srcdev Address Cluster Node Number Joinstate
3 2 00.03.47.c2.a8.82 FUJI fuji2 2 6
3 3 00.03.47.d1.af.ec FUJI fuji3 1 6

これは fuji3 のインタコネクトデバイス 3(Localdev) および fuji2 のデバイス 2(Srcdev) により、ノード fuji3 がノード fuji2 を参照していることを示しています。cftool -e を実行してもローカルノードしか表示されない場合は、インタコネクトに問題があります。予想されるクラスタノードの一部またはすべてが表示された場合にはCF ドライバの再ロードが必要となります。以下のコマンドを実行してください。

# cfconfig -u

# cfconfig -l

注意

これらのコマンドからコンソールへの出力はありません。エラーメッセージがエラーログに記録されるだけです。

ノードがクラスタに参入していなければ、次の "3.7.3 トラブル対処例 2" に進みます。