事象
ノードが既存のクラスタに参入せず、固有のクラスタを作成してしまう。
診断
エラーログに以下のメッセージが出力されます。
CF: (TRACE): JoinServer: Startup. |
これは、CF デバイスドライバがすべて正常に動作し、問題はインタコネクトで発生していることを示しています。
対処
まず、以下の環境の場合は、CF over IPを使用していることを確認してください。
クラウド環境の場合
RHOSP 環境の場合
クラスタノードがそれぞれ異なるネットワークセグメント間でインタコネクトを設定する場合
インタコネクトの通信経路に、IP のみをサポートするデバイスが存在する場合
次に、CF over IPを使用している場合は、ファイアウォールやセキュリティグループ(またはセキュリティ規則)が正しく設定されているか、ルーティングの設定が適切に行われているかを確認します。
さらに、ノードがインタコネクト上のクラスタの他のノードを参照できるかどうかを確認します。この内容を確認するには、cftool -e を実行してクラスタのすべてのノードにエコー要求を送信します。
cftool コマンドの実行例を以下に示します。
# cftool -e |
これは fuji3 のインタコネクトデバイス 3(Localdev) および fuji2 のデバイス 2(Srcdev) により、ノード fuji3 がノード fuji2 を参照していることを示しています。cftool -e を実行してもローカルノードしか表示されない場合は、インタコネクトに問題があります。予想されるクラスタノードの一部またはすべてが表示された場合にはCF ドライバの再ロードが必要となります。以下のコマンドを実行してください。
# cfconfig -u
# cfconfig -l
注意
これらのコマンドからコンソールへの出力はありません。エラーメッセージがエラーログに記録されるだけです。
ノードがクラスタに参入していなければ、次の "3.7.3 トラブル対処例 2" に進みます。