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Enterprise Postgres 16 SP1 オペレーターユーザーズガイド

2.3.14 統計情報の固定化

統計情報の固定化とは、問い合わせ計画の変化による性能劣化を抑止するために、意図した統計情報が常に利用されるようにチューニングすることです。拡張機能であるpg_dbms_statsによって実現できます。オペレーターは、統計情報の固定化をスケジュール実行することが可能です。FEPClusterカスタムリソースにスケジュールを定義するだけで、オペレーターが自動で、意図した統計情報を固定化します。

以下にスケジュール実行までの流れを示します。詳細は、“5.14 統計情報固定化の運用”を参照してください。


STEP1: 検証環境のFEPClusterで統計情報の性能を検証

STEP2: 検証環境のFEPClusterから統計情報をオブジェクトストレージへ格納

STEP3: 本番環境のFEPClusterカスタムリソースに統計情報の固定化のスケジュールを定義

STEP4: 本番環境のFEPClusterカスタムリソースを配備し、統計情報の固定化のスケジュールが実施
       オブジェクトストレージから統計情報のバイナリファイルのダウンロードは、
       必要に応じて行われます。


また、統計情報を定期的にバックアップすることも可能です。問い合わせ計画の変化による性能劣化が生じた際に、バックアップした統計情報を用いることで、性能の安定化を実現することができます。

pg_dbms_statsでは、以下の操作を実行することができます。

各種操作はFEPActionを使用して実行してください。詳細は、“オペレーターリファレンス”の“FEPAction固有の操作の詳細”を参照してください。