作成する内部ロードバランサーではクライアントからの接続をポートと対応する固定のIPアドレスに振り分けるのではなく、クラスタの運用系に振り分けます。そのため、内部ロードバランサーの作成の際、次の設定は不要です。
インバウンドNAT規則
次の情報を入力または選択し、ロードバランサーの作成を行ってください。
設定項目 | 設定値 |
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サブスクリプション | サブスクリプションの選択 |
リソースグループ | クラスタシステムが所属するリソースグループ |
名前 | 任意の内部ロードバランサー名 |
地域 | クラスタシステムが所属するリージョン |
SKU | Standard |
種類 | 内部 |
設定項目 | 設定値 |
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名前 | 任意のフロントエンドIP構成名 |
仮想ネットワーク | クラスタシステムが所属する仮想ネットワーク |
サブネット | クラスタシステムが業務で使用するサブネット |
IPアドレスの割り当て | 静的 |
プライベートIP | クラスタシステムが業務で使用するサブネットのアドレス範囲内の任意のIPアドレス |
可用性ゾーン | ゾーン冗長 |
作成した内部ロードバランサーに対して、以下の設定でバックエンドプール、正常性プローブ、負荷分散規則の追加を行ってください。
設定項目 | 設定値 |
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名前 | 任意のバックエンドプール名 |
バックエンドプールの構成 | NIC |
仮想マシン | [追加]を選択し、クラスタの2ノード分の、仮想マシンと業務LANの物理IPアドレス(*1) の組み合わせを選択 |
(*1) IPアドレスはIP構成の列を確認してください。
設定項目 | 設定値 |
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名前 | 任意の正常性プローブ名 |
プロトコル | TCP |
ポート | 49400 (*1) |
間隔 | 5(秒) |
(*1) 49400番のポートを業務で使用している場合には、業務で使用していないポート番号を指定してください。
ポート番号は、クラスタアプリケーションの構築時に使用するため、設定した値を記録してください。
設定項目 | 設定値 |
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名前 | 任意の負荷分散規則名 |
IPバージョン | IPv4 |
フロントエンドIPアドレス | ロードバランサーの作成時に入力したプライベートIPを選択 |
バックエンドプール | 作成したバックエンドプール |
HAポート | 任意 |
プロトコル (*1) | 業務アプリケーションで使用する任意のプロトコル |
ポート (*1) | 任意のポート |
バックエンドポート (*1) | 業務で使用する任意のポート |
正常性プローブ | 作成した正常性プローブ |
セッション永続化 | なし |
アイドルタイムアウト | 4分 |
TCPリセットを有効にする | 無効 |
フローティングIPを有効にする | 無効 |
(*1) HAポートをチェックしない場合はこれらの項目の設定が必要です。
内部ロードバランサーを使用する場合、Azure CLIの動作のためのエンドポイントへの接続性確保のため、以下のいずれかの設定が必要になります。
NATゲートウェイ
パブリックロードバランサー
パブリックIP
NATゲートウェイの場合、パブリックロードバランサーやパブリックIPと異なり、外部から接続できないため、NATゲートウェイを推奨構成とします。