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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.7<Cloud Services 編>

27.1.6 ロードバランサーの設定

作成する内部ロードバランサーではクライアントからの接続をポートと対応する固定のIPアドレスに振り分けるのではなく、クラスタの運用系に振り分けます。そのため、内部ロードバランサーの作成の際、次の設定は不要です。

次の情報を入力または選択し、ロードバランサーの作成を行ってください。

表27.1 基本

設定項目

設定値

サブスクリプション

サブスクリプションの選択

リソースグループ

クラスタシステムが所属するリソースグループ

名前

任意の内部ロードバランサー名

地域

クラスタシステムが所属するリージョン

SKU

Standard

種類

内部

表27.2 フロントエンドIP構成

設定項目

設定値

名前

任意のフロントエンドIP構成名

仮想ネットワーク

クラスタシステムが所属する仮想ネットワーク

サブネット

クラスタシステムが業務で使用するサブネット

IPアドレスの割り当て

静的

プライベートIP

クラスタシステムが業務で使用するサブネットのアドレス範囲内の任意のIPアドレス

可用性ゾーン

ゾーン冗長

作成した内部ロードバランサーに対して、以下の設定でバックエンドプール、正常性プローブ、負荷分散規則の追加を行ってください。

表27.3 バックエンドプールの設定

設定項目

設定値

名前

任意のバックエンドプール名

バックエンドプールの構成

NIC

仮想マシン

[追加]を選択し、クラスタの2ノード分の、仮想マシンと業務LANの物理IPアドレス(*1) の組み合わせを選択
その後、[追加]を選択

(*1) IPアドレスはIP構成の列を確認してください。

表27.4 正常性プローブの設定

設定項目

設定値

名前

任意の正常性プローブ名

プロトコル

TCP

ポート

49400 (*1)

間隔

5(秒)

(*1) 49400番のポートを業務で使用している場合には、業務で使用していないポート番号を指定してください。
ポート番号は、クラスタアプリケーションの構築時に使用するため、設定した値を記録してください。

表27.5 インバウンド規則 負荷分散規則の設定

設定項目

設定値

名前

任意の負荷分散規則名

IPバージョン

IPv4

フロントエンドIPアドレス

ロードバランサーの作成時に入力したプライベートIPを選択

バックエンドプール

作成したバックエンドプール

HAポート

任意

プロトコル (*1)

業務アプリケーションで使用する任意のプロトコル

ポート (*1)

任意のポート

バックエンドポート (*1)

業務で使用する任意のポート

正常性プローブ

作成した正常性プローブ

セッション永続化

なし

アイドルタイムアウト

4分

TCPリセットを有効にする

無効

フローティングIPを有効にする

無効

(*1) HAポートをチェックしない場合はこれらの項目の設定が必要です。

内部ロードバランサーを使用する場合、Azure CLIの動作のためのエンドポイントへの接続性確保のため、以下のいずれかの設定が必要になります。

NATゲートウェイの場合、パブリックロードバランサーやパブリックIPと異なり、外部から接続できないため、NATゲートウェイを推奨構成とします。