ここでは、Azure環境でのPRIMECLUSTERのサポート範囲について説明します。
クラスタノード数:1~2ノード
クラスタシステムの運用形態: 1:1運用待機、相互待機、シングルノードクラスタ、スケーラブル運用(Symfoware Server(Native)のホットスタンバイ機能使用時のみ)
ネットワーク構成:クラスタを構成する仮想マシンは、APIエンドポイントと通信ができること
ボリュームデータの引継ぎ構成
Azureマネージドディスクを使用したGDSのサーバ間ミラーリングによるデータ引継ぎ
Azure共有ディスクを使用したGDSの共有ディスク(シングルボリューム)によるデータ引継ぎ
AZ異常(マルチアベイラビリティゾーンでのクラスタシステムの場合)
クラスタインタコネクト定周期監視によりAZの異常を検出し、LEFTCLUSTERとします。
ゲストOS、クラスタインタコネクト異常
クラスタインタコネクト定周期監視によりゲストOSのハングアップを検出し、待機系に自動切替えします。
ディスクアクセス異常
GDSのボリューム管理機能と組み合わせることで、ディスクアクセスの異常を検出(Gdsリソースで監視)し、ディスクアクセス不可の場合に待機系に自動切替えします。
クラスタアプリケーション異常
クラスタアプリケーションのリソース異常発生時に待機系に自動切替えします。
動作クラウド:Microsoft Azure
動作リージョン:東日本、西日本
動作OS:Red Hat Enterprise Linux 8.2 (for Intel64) 以降、Red Hat Enterprise Linux 9.0 (for Intel64) 以降
注意
仮想マシンに対するスナップショットはOSを停止した状態のみ取得可能です。
PRIMECLUSTERの以下の機能は使用できません。
GFS
GLS
GDS Snapshot
GDSのルートクラスとローカルクラス
GDSのネットミラー以外のタイプのディスクグループ (ミラー 、ストライプ、コンカチネーション、スイッチ)
Azure共有ディスクを使用した構成の場合、使用できるGDS機能はシングルボリュームだけです。
Azure機能のうち、ノード操作を伴う機能(自動スケール等)については使用できません。
Azure環境では、仮想マシンの休止機能は使用できません。
Azure環境では、OSのパニック発生時、メモリダンプの出力中にクラスタノードの電源断が実行され、完全な状態のメモリダンプを採取できない場合があります。
原因調査のためにメモリダンプが必要な場合、完全な状態のメモリダンプを採取するために、メモリダンプ採取前にシャットダウン機構を停止してください。
インタコネクト用のNICについては、高速ネットワークを有効にしないでください。