本構成では、複数のアベイラビリティゾーン上でクラスタシステムを動作させることができます。
仮想マシンにPRIMECLUSTERを適用することで、異常発生時には運用系の仮想マシンから待機系の仮想マシンへのアプリケーションの切替えが短時間で行え、信頼性の高い仮想マシン環境を実現します。
また、アベイラビリティゾーン全域のネットワーク障害や、大規模災害によりアベイラビリティゾーンが異常となった場合、少ない操作で待機系へフェイルオーバさせることにより迅速に業務を復旧させることもできます。
注意
マルチアベイラビリティゾーンでのクラスタシステムでは、アベイラビリティゾーンが異常となった場合、待機ノードへの自動切替えがおこなわれず、LEFTCLUSTERとなります。業務を復旧させるためには、LEFTCLUSTER状態を回復する必要があります。
LEFTCLUSTER状態からの回復手順については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”を参照してください。
図25.1 マルチアベイラビリティゾーンでのクラスタシステム (サーバ間ミラーリング構成)
図25.2 マルチアベイラビリティゾーンでのクラスタシステム (Azure共有ディスク構成)