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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.7<Cloud Services 編>

20.3.1 サブネットの設計

20.3.1.1 マルチアベイラビリティゾーン (Multi-AZ)でのクラスタシステムのサブネット設計

マルチアベイラビリティゾーン (Multi-AZ)でのクラスタシステムの場合、VPCを用意し、目的ごとにサブネットを作成します。また、サブネットは、アベイラビリティゾーンごとに分けてください。

アクセス制御を簡単にするために、サブネットの上位ビットをネットワークの役割識別に、下位ビットをアベイラビリティゾーンの識別に使用することを推奨します。

図20.10 マルチアベイラビリティゾーン (Multi-AZ)でのクラスタシステムのサブネットの設計 (サーバ間ミラーリングを使用した場合)

図20.11 マルチアベイラビリティゾーン (Multi-AZ)でのクラスタシステムのサブネットの設計 (FSx for ONTAPを使用した場合)

マルチアベイラビリティゾーン (Multi-AZ)にプライベートサブネットを作成する手順を説明します。

  1. システムを配備するVPCを用意します。

  2. VPCにCIDRを割り当てます。(上図では、172.30.0.0/16)

    CIDRのクラスは、ネットワークの規模に応じて選択してください。

  3. VPC内に、目的別のサブネットを用意します。

    管理LAN、業務LAN、クラスタインタコネクト、データ同期用ネットワークおよびiSCSI接続用のサブネットをアベイラビリティゾーンごとに用意してください。データ同期用のネットワークは、サーバ間ミラーリングを使用する場合のみ必要です。また、iSCSI接続用ネットワークは、FSx for ONTAPを使用する場合のみ必要です。

    サブネットのプレフィックス長は、ネットワークの規模に応じて適切な値を選択してください。(上図では、プレフィックス長は20)

20.3.1.2 シングルアベイラビリティゾーン (Single-AZ)でのクラスタシステムのサブネット設計

シングルアベイラビリティゾーン (Single-AZ)の場合、VPCを用意し、目的ごとにサブネットを作成します。

図20.12 シングルアベイラビリティゾーン (Single-AZ)でのクラスタシステムのサブネットの設計 (サーバ間ミラーリングを使用した場合)

図20.13 シングルアベイラビリティゾーン (Single-AZ)でのクラスタシステムのサブネットの設計 (FSx for ONTAPを使用した場合)

シングルアベイラビリティゾーン (Single-AZ)にプライベートサブネットを作成する手順を説明します。

  1. システムを配備するVPCを1つ用意します。

  2. VPCにCIDRを割り当てます。(上図では、172.30.0.0/16)

    CIDRのクラスは、ネットワークの規模に応じて選択してください。

  3. VPC内に、目的別のサブネットを用意します。

    管理LAN、業務LAN、クラスタインタコネクト、データ同期用ネットワークおよびiSCSI接続用のサブネットを用意します。データ同期用のネットワークは、サーバ間ミラーリングを使用する場合のみ必要です。また、iSCSI接続用ネットワークは、FSx for ONTAPを使用する場合のみ必要です。

    サブネットのプレフィックス長は、ネットワークの規模に応じて適切な値を選択してください。(上図では、プレフィックス長は19)

    選択したアーキテクチャパターンによっては、パブリックサブネットを別途用意する必要があります。