PRIMECLUSTERは、ユーザが直接操作する端末と運用管理ビューとの接続性を確保するためのアーキテクチャパターンを提供しています。
クラスタシステムの円滑な設計のために、これらのアーキテクチャパターンから適したものを選択してください。
Web-Based Admin View との接続性のアーキテクチャパターンと各パターンに適したシーンを以下に示します。
アーキテクチャパターン | 適用シーン | 留意事項 |
---|---|---|
クライアント用インスタンスによる接続性確保 | クライアント用インスタンスを利用するパターン | パブリックサブネットに運用管理ビュークライアント用インスタンスの配備が必要です。 |
VPN接続を利用する接続性確保 | VPN接続を利用するパターン | VPN接続のための装置の導入が別途必要です。 |
クライアント用インスタンスを利用するパターンでは、ユーザが直接操作する端末と運用管理ビューとの接続性を確保するために、パブリックサブネットに配備した運用管理ビュークライアント用インスタンスを用意します。VPN接続のためのシステムコンポーネントが不要になるため、構成がシンプルになる場合があります。
本アーキテクチャパターンを選択する場合、ユーザは、運用管理ビューのクライアントに対し、リモートデスクトップ接続します。
図20.8 クライアント用インスタンスによる接続性確保
VPN接続を利用するパターンは、ユーザが直接操作する端末と運用管理ビューとの接続性を確保するために、VPN接続を利用します。VPC内に運用管理ビュー以外のインスタンスを用意する必要はありません。また、パブリックサブネットを使用しないためセキュアです。
本アーキテクチャパターンを選択する場合、ユーザが直接操作する端末が運用管理ビューのクライアントになります。
なお、VPN接続を実現するために、ユーザが直接操作する端末が配備されたネットワーク側でVPNの設定や機器が必要になります。
図20.9 VPN接続を利用する接続性確保