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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.7<Cloud Services 編>

19.3 サポート範囲

ここでは、AWS環境でのPRIMECLUSTERのサポート範囲について説明します。

サポートする構成
  • クラスタノード数:1~2ノード

  • クラスタシステムの運用形態: 1:1運用待機、相互待機、シングルノードクラスタ、スケーラブル運用(Symfoware Server(Native)のホットスタンバイ機能使用時のみ)

  • ネットワーク構成:クラスタを構成するインスタンスは、APIエンドポイントと通信ができること

  • ボリュームデータの引継ぎ構成:EBSを使用したGDSのサーバ間ミラーリングによるデータ引継ぎまたはFSx for ONTAPを使用したGDSの共用ディスクによるデータ引継ぎ

サポートする監視機能
  • AZ異常(マルチアベイラビリティゾーンでのクラスタシステムの場合)

    クラスタインタコネクト定周期監視によりAZの障害を検出し、待機系に自動切替えします。

  • ゲストOS、クラスタインタコネクト異常

    クラスタインタコネクト定周期監視によりゲストOSのハングアップやクラスタインタコネクト異常を検出し、待機系に自動切替えします。

  • ディスクアクセス異常

    GDSのボリューム管理機能と組み合わせることで、ディスクアクセスの異常を検出(Gdsリソースで監視)し、ディスクアクセス不可の場合に待機系に自動切替えします。

  • クラスタアプリケーション異常

    クラスタアプリケーションのリソース異常発生時に待機系に自動切替えします。

注意

  • インスタンスに対するスナップショットはOSを停止した状態のみ取得可能です。

  • PRIMECLUSTERの以下の機能は使用できません。

    • GFS

    • GLS

    • GDS Snapshot

    • GDSのルートクラスとローカルクラス

    • GDSのネットミラー以外のタイプのディスクグループ (ミラー 、ストライプ、コンカチネーション、スイッチ)

  • AWS環境のインスタンスは、コンソールの使用ができません。シングルユーザモードにはしないでください。

  • AWS機能のうち、ノード操作を伴う機能(Auto Scaling、Auto Recovery等)については使用することができません。

  • サーバ間ミラーリングを使用したAWS環境では、OSのパニック発生時、メモリダンプの出力中にクラスタノードの電源断が実行され、完全な状態のメモリダンプを採取できない場合があります。

  • 原因調査のためにメモリダンプが必要な場合、完全な状態のメモリダンプを採取するために、メモリダンプ採取前にシャットダウン機構を停止してください。

  • 非同期型強制停止方式を使用する場合、共用ファイルシステムサービスは使用できません。

  • FSx for ONTAPを使用した構成の場合、クラスタシステムの運用形態は、1:1運用待機のみとなります。また、使用できるGDSの機能はシングルボリュームのみです。