ここでは、AWS環境でのPRIMECLUSTERのサポート範囲について説明します。
クラスタノード数:1~2ノード
クラスタシステムの運用形態: 1:1運用待機、相互待機、シングルノードクラスタ、スケーラブル運用(Symfoware Server(Native)のホットスタンバイ機能使用時のみ)
ネットワーク構成:クラスタを構成するインスタンスは、APIエンドポイントと通信ができること
ボリュームデータの引継ぎ構成:EBSを使用したGDSのサーバ間ミラーリングによるデータ引継ぎまたはFSx for ONTAPを使用したGDSの共用ディスクによるデータ引継ぎ
AZ異常(マルチアベイラビリティゾーンでのクラスタシステムの場合)
クラスタインタコネクト定周期監視によりAZの障害を検出し、待機系に自動切替えします。
ゲストOS、クラスタインタコネクト異常
クラスタインタコネクト定周期監視によりゲストOSのハングアップやクラスタインタコネクト異常を検出し、待機系に自動切替えします。
ディスクアクセス異常
GDSのボリューム管理機能と組み合わせることで、ディスクアクセスの異常を検出(Gdsリソースで監視)し、ディスクアクセス不可の場合に待機系に自動切替えします。
クラスタアプリケーション異常
クラスタアプリケーションのリソース異常発生時に待機系に自動切替えします。
注意
インスタンスに対するスナップショットはOSを停止した状態のみ取得可能です。
PRIMECLUSTERの以下の機能は使用できません。
GFS
GLS
GDS Snapshot
GDSのルートクラスとローカルクラス
GDSのネットミラー以外のタイプのディスクグループ (ミラー 、ストライプ、コンカチネーション、スイッチ)
AWS環境のインスタンスは、コンソールの使用ができません。シングルユーザモードにはしないでください。
AWS機能のうち、ノード操作を伴う機能(Auto Scaling、Auto Recovery等)については使用することができません。
サーバ間ミラーリングを使用したAWS環境では、OSのパニック発生時、メモリダンプの出力中にクラスタノードの電源断が実行され、完全な状態のメモリダンプを採取できない場合があります。
原因調査のためにメモリダンプが必要な場合、完全な状態のメモリダンプを採取するために、メモリダンプ採取前にシャットダウン機構を停止してください。
非同期型強制停止方式を使用する場合、共用ファイルシステムサービスは使用できません。
FSx for ONTAPを使用した構成の場合、クラスタシステムの運用形態は、1:1運用待機のみとなります。また、使用できるGDSの機能はシングルボリュームのみです。