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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.9.1 運用ガイド Optimization機能編
FUJITSU Storage

3.5.1 Tierプールの作成

Tierプールに指定できる項目は以下のとおりです。

Tierプールの基本設定項目

項目名

指定
(注1)

説明

プール名

必須

作成するTierプールの名称(ETERNUS SFシステムで一意となる名前)を指定します。

任意の英数字(1~16文字)、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、およびシャープ(#)を指定できます。大文字・小文字は区別されません。

ポリシー名

任意

作成するTierプールと関連付ける階層化ポリシーを指定します。
プルダウンリストに表示される、定義済みの階層化ポリシーから選択します。(注2)

プールの警告閾値

任意

Tierプールの空き容量を監視するため、Tierプールの使用率の閾値(%)を、5~99の範囲の10進数で指定します。デフォルトは"90"です。
[プールの注意閾値]より大きな値を指定してください。

この閾値を上回ったときは、SNMPトラップによって警告通知されます。

Tierプールの使用率が90%を超えた場合、Tierプールを使用できますが、評価・再配置を正しく完了できません。

プールの注意閾値

任意

Tierプールの空き容量を監視するため、Tierプールの使用率の閾値(%)を、0または5~80の範囲の10進数で指定します。デフォルトは"75"です。
[プールの警告閾値]より小さな値を指定してください。

この閾値を上回ったときは、SNMPトラップによって注意通知されます。

"0"を指定した場合、または、[プールの注意閾値を設定しない]のチェックボックスをチェックした場合、プールの注意閾値は無効になります。

暗号化状態

必須

作成するTierプールを暗号化Tierプールとするか否かを指定します。
デフォルトは、"No"(暗号化しない)です。

暗号化Tierプールとする場合は、"Yes"を選択します。

CMを指定する

任意

必要に応じて、作成するTierプールのCMを指定します。

デフォルトは、チェックボックスがチェックされていない状態(CMを指定しない)です。

TierプールのCMを指定するには、チェックボックスをチェックします。ストレージ装置に存在するCMが表示されるので、その中から選択します。

階層数

任意

作成するTierプールの階層数を指定します。2または3を選択できます。
デフォルトは"2"です。(注2)

ディスク選択

任意

サブプールを構成するディスクの選択方法を指定します。
"Auto"(自動選択)または"Manual"(手動選択)を選択できます。
デフォルトは"Auto"です。

"Auto"を選択すると、Lowサブプール/Middleサブプール/Highサブプールを設定する画面で、それぞれのサブプールの必要最低容量を指定する必要があります。

"Manual"を選択すると、Lowサブプール/Middleサブプール/Highサブプールを設定する画面で、それぞれのサブプールを構成するディスクを指定する必要があります。

注1: 指定が「任意」の項目では、指定を省略するとデフォルト値が設定されます。
注2: 1階層Tierプールの作成時は、指定できません。

サブプールの設定項目
  • 「Tierプールの基本設定項目」の[ディスク選択]に"Auto"を指定した場合

    項目名

    指定
    (注)

    説明

    FTSP名

    任意

    サブプールの名称(ストレージ装置内で一意となる名前)を指定します。

    任意の英数字(1~16文字)、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、およびシャープ(#)を指定できます。大文字・小文字は区別されません。

    ディスク種別

    必須

    サブプールを構成するディスクの種別を指定します。

    プルダウンリストに表示されるディスク種別から選択します。

    信頼性

    必須

    サブプールのRAIDレベルを指定します。プルダウンリストに表示される、以下のどれかを選択します。

    • High Performance(RAID1+0)

    • High Capacity(RAID5)

    • High Reliability(RAID6)

    • High Reliability(RAID6-FR)

    • Mirroring(RAID1)

    • Striping(RAID0)

    ディスク選択

    任意

    [信頼性]で"High Reliability(RAID6-FR)"を選択した場合、サブプールを構成するRAIDグループのディスクの自動選択の方法を、以下のどちらかの方法で指定します。

    • 使用するディスク数を最小にする

    • リビルドの速度を優先する

    [信頼性]で"High Reliability(RAID6-FR)"以外を選択した場合は、指定不要です。

    必要最低容量

    必須

    サブプールとして最小限必要な容量を指定します。
    1MB以上の容量を指定できます。小数も入力可能です。

    RAIDグループの仕様に合わせてドライブが自動選択され、指定した容量以上のサブプールが作成されます。

    • ETERNUS DX S6/S5 series, ETERNUS DX8900 S4, ETERNUS AF S3 series、またはファームウェア版数がV10L70以降の、ETERNUS DX S4/S3 series (DX8900 S4を除く), ETERNUS AF S2 series, ETERNUS AF seriesの場合

      作成できるサブプールの最大容量が"(MAX: 作成できる最大容量)"の形式で表示されます。例えば、作成できるサブプールの最大容量が2PBの場合は、"(MAX: 2PB)"と表示されます。表示された容量以下の値を、本項目に指定してください。

    CMを指定する

    任意

    「Tierプールの基本設定項目」の[CMを指定する]でCMを指定した場合だけ、必要応じて、サブプールを構成するRAIDグループのCMを指定します。

    デフォルトは、チェックボックスがチェックされていない状態(CMを指定しない)です。Tierプールに指定したCMの中から任意のCMが設定されます。

    CMを指定するには、チェックボックスをチェックします。「Tierプールの基本設定項目」の[CMを指定する]で指定したCMが表示されるので、その中から選択します。指定できるCMは、2つまでです。

    注: 指定が「任意」の項目では、指定を省略するとデフォルト値が設定されます。

  • 「Tierプールの基本設定項目」の[ディスク選択]に"Manual"を指定した場合

    項目名

    指定
    (注)

    説明

    FTSP名

    任意

    サブプールの名称(ストレージ装置内で一意となる名前)を指定します。

    任意の英数字(1~16文字)、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、およびシャープ(#)を指定できます。大文字・小文字は区別されません。

    ディスク種別

    必須

    サブプールを構成するディスクの種別を指定します。

    プルダウンリストに表示されるディスク種別から選択します。

    信頼性

    必須

    サブプールのRAIDレベルを指定します。以下から選択します。

    • High Performance(RAID1+0)

    • High Capacity(RAID5)

    • High Reliability(RAID6)

    • High Reliability(RAID6-FR)

    • Mirroring(RAID1)

    • Striping(RAID0)

    Fast Recovery構成

    任意

    [信頼性]で"High Reliability(RAID6-FR)"を選択した場合、Fast Recovery構成を選択します。ここで指定した構成のDisk数でRAID グループを作成する必要があります。

    [信頼性]で"High Reliability(RAID6-FR)"以外を選択した場合は、指定不要です。

    ディスク

    必須

    サブプールを構成するRAIDグループのディスクを指定します。
    RAIDグループの信頼性やFast Recovery構成によって、必要なディスク数が異なります。

    ストライプデプス

    任意

    サブプールを構成するRAIDグループの1ストライプにおけるディスクあたりのサイズ(KB)を指定します。デフォルトは"64"です。

    指定可能なストライプデプスは、[信頼性]とRAIDグループのディスク数に依存します。

    • High Performance(RAID1+0): 64/128/256/512/1024

    • High Capacity(RAID5)(2D+1P~4D+1P): 64/128/256/512

    • High Capacity(RAID5)(5D+1P~8D+1P): 64/128/256

    • High Capacity(RAID5)(9D+1P~15D+1P): 64/128

    • High Reliability(RAID6): 64

    • High Reliability(RAID6-FR): 64

    • Mirroring(RAID1): 選択できません

    • Striping(RAID0): 64/128/256/512/1024

    CMを指定する

    任意

    「Tierプールの基本設定項目」の[CMを指定する]でCMを指定した場合だけ、必要応じて、サブプールを構成するRAIDグループのCMを指定します。

    デフォルトは、チェックボックスがチェックされていない状態(CMを指定しない)です。Tierプールに指定したCMの中から任意のCMが設定されます。

    CMを指定するには、チェックボックスをチェックします。「Tierプールの基本設定項目」の[CMを指定する]で指定したCMが表示されるので、その中から選択します。指定できるCMは、1つだけです。

    注: 指定が「任意」の項目では、指定を省略するとデフォルト値が設定されます。

Tierプールの作成方法は、『Webコンソール説明書』の「Tierプールの作成」を参照してください。

ポイント

  • ETERNUS SFシステムで複数のTierプールを作成できます。

  • 1つのTierプールに設定できる階層化ポリシーは、1つだけです。

  • Tierプールに設定されるチャンクサイズは、ストレージ装置の最大プール容量を基に決定されます。

  • 作成済みのTierプールのチャンクサイズは変更できません。

ストレージ装置に作成されているTierプールを再利用することも可能です。「3.5.2 装置に作成されているTierプールの再利用」を参照してください。