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Enterprise Postgres 15 SP1 オペレーターユーザーズガイド

2.3.10 ディザスタリカバリ

オブジェクトストレージを利用することで異なるコンテナ環境のデータベースクラスタへのデータの移行を実現します。災害などでデータベースクラスタを配備したコンテナ環境での運用が困難な場合でも、異なるコンテナ環境で運用を継続することが可能になります。

利用可能なディザスタリカバリの方式としてはバックアップ/リストア方式およびホットスタンバイ方式があります。

バックアップ/リストア方式

災害発生後に新規コンテナ環境を構築し(コールドスタンバイ)、オブジェクトストレージからデータをリストアします。この方式では後述の方式と比較して、2つのコンテナ環境を構築しておく必要がない分、コストを抑えることが可能ですが、新規コンテナ環境のFEPClusterを配備し、その後にデータの復元処理を実行するため、復旧時間を要します。

ホットスタンバイ方式

災害発生前から本番環境のコンテナ環境と災害対策環境のコンテナ環境を稼働させます。ホットスタンバイ構成でのディザスタリカバリを実現することで、災害発生時により迅速に業務システムを復旧することができます。