PostgreSQLでは、ログ出力機能を利用することで、サーバログとして出力されたログを監査ログとして利用することができますが、SQL実行時のログとして、スキーマ名が出力されないなど、適切な分析ができないログが存在します。また、出力条件について、詳細な指定ができないため、ログ量が多く、性能劣化につながる可能性があります。
FUJITSU Enterprise Postgresの監査ログ機能は、pgauditに機能を拡張することで、データベースアクセスに関する詳細な情報を監査ログとして取得することができます。また、監査ログは、専用ログファイルまたはサーバログに出力できます。これにより効率的かつ正確なログ監視が可能になります。
スケーラブルな監査ログ機能を使うと、出力機構を複数化することで、アプリケーション多重度が大きく多量の監査ログを出力するようなシステムであっても、性能を劣化させずに監査ログを取得できます。
スケーラブルな監査ログ機能は、障害番号PH23619を含む緊急修正を適用することで利用できます。
スケーラブルな監査ログ機能を利用する場合は、“6.2 セットアップ”および“6.3 スケーラブルな監査ログ機能のセットアップ”を参照してください。
注意
PostgreSQLがシングルユーザーモードで起動している場合には、監査ログ機能を利用することはできません。