TFOペアの復旧操作は、TFOペアの解除操作と同様、RAID故障、RAID閉塞、不良セクターが発生した場合、またはTFOペアのセッションの状態が"Error Suspend"になっている場合の保守作業で使用します。
発生している事象から復旧させたあと、TFOペアを復旧してボリュームの同期を再開させます。
ポイント
問題が発生したRAIDグループに属するすべてのTFOVのTFOペアを復旧してください。TFOペアを復旧することで、ペアとなっているボリューム間においてイニシャルコピーによる同期が行われます。イニシャルコピーの所要時間は、以下の表の値を目安にしてください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「表9.9 イニシャルコピーの所要時間(物理容量が1TBのボリュームにおける目安値)」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「表9.10 イニシャルコピーの所要時間(物理容量が1TBのボリュームにおける目安値)」
注意
イニシャルコピーによる同期は、コピー元のストレージ装置のボリュームからコピー先のストレージ装置のボリュームに対して行われます。
Active-Active構成のTFOグループでは、TFOG Roleが"Local"のストレージ装置側がコピー元、TFOG Roleが"Remote"のストレージ装置側がコピー先になります。
Active-Standby構成のTFOグループでは、TFOステータスが"Active"のストレージ装置側がコピー元、TFOステータスが"Standby"のストレージ装置側がコピー先になります。
本項の作業は、イニシャルコピーの方向が正しいことを確認してから実施してください。
TFOペアを復旧する手順は以下のとおりです。なお、この操作は、Primaryストレージ/Secondaryストレージのどちらからでも実施できます。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
作成されているTFOグループがメインペインに表示されます。
メインペインで、対象TFOグループの「名前」部分をクリックします。
TFOグループの詳細画面が、メインペインに表示されます。
メインペインで、[ボリューム]タブをクリックします。
ローカルボリュームとリモートボリュームのペア情報が表示されます。
TFOペアを復旧するボリュームのペアに対応するチェックボックスをチェックしたあと、アクションペインで、[TFOV]の下にある[ペア復旧]をクリックします。
情報確認画面が表示されます。
情報を確認したあと、画面右下の[復旧]ボタンをクリックします。