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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.9.1 運用ガイド
FUJITSU Storage

9.5.7 片系運用

以下に、ファームウェア版数の更新などで、一時的に片系運用にする場合の保守手順について説明します。

参照

本項に記載されている「手動Failover」および「手動Failback」の実施方法は、以下の箇所を参照してください。

Primaryストレージを保守する場合

  1. Failbackモードを"Auto"で運用している場合は、"Manual"に変更します。

  2. 以下のどちらかの条件を満たすTFOグループが存在する場合にETERNUS-Aを保守するときは、そのTFOグループに対してETERNUS-Bへの手動Failoverを実施します。

    • 条件1

      • Active-Active構成で運用している、かつ

      • ETERNUS-A側のTFOG Roleが"Local"である

    • 条件2

      • Active-Standby構成で運用している、かつ

      • ETERNUS-A側のTFOステータスが"Active"である

    上記のどちらの条件も満たしていないTFOグループに対する本手順の実施は不要です。

  3. ETERNUS-Aを保守します。
    ETERNUS-Aを停止する場合、かつ、AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用して運用している場合は、ETERNUS-Aを停止したあとに、AdvancedCopy Manager CCMの管理サービスを停止します。
    停止手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」の「(g)管理サービスの停止」を参照してください。

  4. TFOグループの動作状態が"Failback Ready"になっていることを確認します。

  5. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
    確認手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの状態確認」を参照してください。

  6. 手動Failbackを実施します。

  7. 手順1でFailbackモードを"Manual"に変更した場合は、"Auto"に変更します。

Secondaryストレージを保守する場合

  1. 以下のどちらかの条件を満たすTFOグループが存在する場合にETERNUS-Bを保守するときは、そのTFOグループに対してETERNUS-Aへの手動Failbackを実施します。

    • 条件1

      • Active-Active構成で運用している、かつ

      • ETERNUS-B側のTFOG Roleが"Local"である

    • 条件2

      • Active-Standby構成で運用している、かつ

      • ETERNUS-B側のTFOステータスが"Active"である

    上記のどちらの条件も満たしていないTFOグループに対する本手順の実施は不要です。

  2. ETERNUS-Bを保守します。
    ETERNUS-Bを停止する場合、かつ、AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用して運用している場合は、ETERNUS-Bを停止したあとに、AdvancedCopy Manager CCMの管理サービスを停止します。
    停止手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」の「(g)管理サービスの停止」を参照してください。

  3. TFOグループの動作状態が"Normal"になっていることを確認します。

  4. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
    確認手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの状態確認」を参照してください。

ファームウェア版数を更新する場合

  1. Failbackモードを"Auto"で運用している場合は、"Manual"に変更します。

  2. ETERNUS-AのすべてのPrimary TFOグループに対して、ETERNUS-Bへの手動Failoverを実施します。

  3. ETERNUS-Aにファームウェアを適用したあと、ETERNUS-Aを再起動します。

  4. ETERNUS-BのすべてのSecondary TFOグループに対して、ETERNUS-Aへの手動Failbackを実施します。

  5. ETERNUS-BのすべてのPrimary TFOグループに対して、ETERNUS-Aへの手動Failoverを実施します。

  6. ETERNUS-Bにファームウェアを適用したあと、ETERNUS-Bを再起動します。

  7. ETERNUS-AのすべてのSecondary TFOグループに対して、ETERNUS-Bへの手動Failbackを実施します。

  8. 手順1でFailbackモードを"Manual"に変更した場合は、"Auto"に変更します。