ETERNUS DX series, ETERNUS AF オールフラッシュアレイを本製品で管理するために、以下の点に注意して装置側を設定してください。
参照
設定の詳細は、各装置の ETERNUS Web GUIのマニュアルを参照してください。
本製品は、SNMPv1またはSNMPv3を使用し、ETERNUS ディスクアレイとSNMP通信を行うことができます。
SNMPv3を使用する場合は、手順2から実施してください。
SNMPv1を使用する場合のSNMP(エージェント)環境設定
本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、ETERNUS ディスクアレイの登録時に指定します。SNMP Community設定がデフォルトの場合、本製品はETERNUS ディスクアレイとcommunity名publicで通信します。したがって、ETERNUS ディスクアレイ側のCommunity名は以下のaまたはbのどちらかの設定である必要があります。また、Community名は、public以外にも変更できます。変更する場合は、以下のcおよび本製品の設定をWebコンソールで変更してください。
なお、ETERNUS DX60 S2以外の装置の場合、Community名のMIBビューは「ViewALL」を設定してください。
Community設定なし(デフォルト)
この場合、初期値でpublic(access: readOnly、address: すべてのホスト、view: すべてのObject)が設定されます。
ただし、ETERNUS DX60 S2以外の装置の場合、Community設定なしでは、初期値にpublicが設定されません。bまたはcのどちらかの設定を行ってください。
publicのCommunity名を明示的に設定する(注)
public以外のCommunity名を明示的に設定する(注)
注: Community名設定時のSNMPマネージャーとして、以下のどちらかの方法を選択してください。
運用管理サーバを指定または選択する
運用管理サーバからのアクセスだけを許容する場合に選択してください。
運用管理サーバをクラスタシステムで運用している場合、運用管理サーバはクラスタシステムの物理IPアドレスを用いてETERNUS ディスクアレイとSNMP通信するため、物理IPアドレスの数だけSNMPマネージャーとして追加してください。
0.0.0.0を指定する、または未選択とする
すべてのSNMPマネージャーからのアクセスを許容する場合に選択してください。
例
Community名"ssc"を明示し、運用管理サーバ(IPアドレス: 192.0.2.10)とSNMP通信する場合
community ssc 192.0.2.10
Community名"ssccom"を明示し、クラスタシステム運用(物理IPアドレス: 192.0.2.11と192.0.2.12)の運用管理サーバとSNMP通信する場合
community ssccom 192.0.2.11 community ssccom 192.0.2.12
SNMPv3を使用する場合のSNMP(エージェント)環境設定
本製品がSNMP通信で利用するSNMPユーザー情報は、ETERNUS ディスクアレイの登録時に指定します。このため、ETERNUS Web GUIの「SNMP ユーザー設定」画面で、あらかじめ、装置側のSNMPエージェントにアクセスするユーザーを設定しておく必要があります。
なお、その際に設定したユーザーのMIBビューは、「ViewALL」を設定してください。設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
運用管理サーバをクラスタシステムで運用している場合は、運用管理サーバはクラスタシステムの物理IPアドレスを用いてETERNUS ディスクアレイとSNMP通信するため、物理IPアドレスの数だけSNMPマネージャーとして追加してください。
SNMP(エージェント)環境設定のトラップの設定
マネージャーのSNMPトラップ受信モジュールは、このCommunity名を判別していないため、運用管理サーバに送信されたSNMPトラップをすべて受信しています。このため、SNMP Community名を明示している環境でも、本設定のトラップ送信先通信のCommunity名は変更不要です。また、トラップ送信先通信のCommunity名は、セキュリティの観点からも、SNMP Community名と合わせずにpublicで運用することを推奨します。
SNMP(エージェント)環境設定のトラップの設定において、手順2で設定したユーザー名を指定することで、SNMPv3でトラップを送信できます。
ETERNUS ディスクアレイでSNMPトラップ送信先が登録最大数に設定されていた場合は、新たにIPアドレスを追加できないため、事前にSNMPトラップ送信先は「登録最大数-1」以下としておく必要があります。
SNMP(エージェント)環境設定の装置の名前(SysName)
ストレージ管理用のニックネームを登録してください。本製品は、この値をSysNameとして使用します。
AdvancedCopy Manager CCM運用中に装置の名前を変更する場合は、『AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「ETERNUS ディスクアレイの登録情報の変更」を参照して、登録情報を変更してください。
ネットワーク環境設定
IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、およびサブネットを越えた場所に運用管理サーバがある場合は、その運用管理サーバのサブネットを接続先ネットワークアドレスに指定する必要があります。
ポイント
運用管理サーバがクラスタシステムの場合
接続先ネットワークアドレスとして運用管理サーバのIPアドレスを指定する場合、クラスタを構成する運用管理サーバの各ノードの物理IPアドレスと、引継ぎIPアドレスの両方を指定してください。
SSH サーバ鍵の生成(ETERNUS DX60 S2以外の装置の場合)
本製品と当該装置間をSSHで通信するために、SSHサーバ鍵を生成してください。
SSH サーバ鍵のbit数は任意です。
Softwareロールのアカウント作成(ETERNUS DX60 S2以外の装置の場合)
本製品が当該装置を管理するためのアカウントを作成してください。
当該アカウントには以下の注意事項があります。
rootユーザーは、本製品での管理のためには利用できません。
アカウントはSoftwareロールである必要があります。
作成の際に指定するユーザーレベルでSoftwareを選択してください。
当該装置を本製品に登録する際、本アカウント情報を指定してください。
本製品に登録後、装置側でユーザー名またはパスワードを変更した場合、本製品から装置の情報取得および設定を正しく行えません。
装置側の設定変更に合わせるため、Webコンソールで装置管理用のアカウント情報を変更してください。
SSL証明書の生成または登録(ETERNUS DX60 S2以外の装置の場合)
本製品では、当該装置の管理ソフトウェア呼び出し時にHTTPS接続を利用します(デフォルト)。
当該装置でHTTPS接続を利用可能にするため、以下のどちらかを設定してください。
自己発行証明書生成
SSLサーバ鍵/証明書の登録
ログオフ
ETERNUS Web GUIでの設定完了後は、必ずETERNUS Web GUIからログオフしてください。本製品への装置登録は、ETERNUS Web GUIにログインしていないことが条件となります。
ETERNUS Web GUIのネットワーク設定(ETERNUS DX60 S2の場合)
ETERNUS Web GUIの[共通設定]タブから[ネットワーク設定]-[ネットワーク環境設定]をクリックし、以下の項目の設定を確認してください。
Maintenance接続について、「有効にする」が指定されていること
Maintenance-Secure接続について、「無効にする」が指定されていること
参考
本製品では、ETERNUS ディスクアレイのホストアクセス制御機能のことを“ホストアフィニティ機能”、ゾーン番号を“アフィニティグループ番号”と表記しています。
本製品でサーバノードとストレージのアクセスパスを設定(ファイバーチャネルスイッチを含めたSAN環境)する場合は、「6.2.3.1 前準備」を参照してください。また、装置側に以下の設定が必要です。
以下の設定は、本製品から設定可能ですので、装置側での設定は不要です。
RAIDの設定
ストレージのアフィニティグループ/Zone設定
接続形態設定
ホストインターフェース設定
HostWWN 定義
HostWWN-アフィニティグループ/Zone定義
装置に対する日付時刻の設定は、以下の手順で実施してください。また、性能監視中に装置に対して日付時刻を設定した場合は、性能監視を一度停止し再度開始してください。
日付時刻を設定する装置の性能監視を停止する
装置に対して、日付時刻を設定する
日付時刻の設定完了後、装置の性能監視を再度開始する
装置の構成を変更する場合は、性能管理が保持する装置の構成情報を更新する必要があります。「7.2.9 構成情報の更新」の手順に従い、構成情報を更新してください。