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ETERNUS SF Express 16.9.1 / Storage Cruiser 16.9.1 / AdvancedCopy Manager 16.9.1 メッセージ説明書
FUJITSU Storage

B.5 前後処理スクリプトのエラーコード

表B.5 前後処理スクリプトのエラーコード

エラー
コード

メッセージ

説明

原因と対処方法

1

System error

システムエラーが発生しました。

前後処理スクリプトでシステムエラーが発生しました。以下の原因が考えられます。

  • 前後処理スクリプトに実行権限がない

  • 前後処理スクリプトに文法上の誤りがある

スクリプトファイルの権限が正しいか確認してください。また、前後処理スクリプトに文法上の誤りがないか確認してください。

2

Parameter error

パラメーターエラーが発生しました。

前後処理スクリプトに渡されるパラメーターが不正です。前後処理スクリプトのカスタマイズに誤りがないか確認してください。

3

Script file not found

スクリプトファイルがありません。

前後処理スクリプトファイルがありません。すべての運用を停止し、AdvancedCopy Managerを再インストールしてください。

4

Unknown exception

不明な例外が発生しました。

不明な例外が発生したため、スクリプトが異常終了しました。スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。

10

umount error

アンマウントに失敗しました。

ボリュームのアンマウントに失敗しました。アンマウントするボリュームが使用中の可能性があります。(注)

以下のログファイルに、アンマウント失敗時のfuserコマンドとpsコマンドの出力が保存されています。これらのファイルを参照し、アンマウントするボリュームにアクセスしていたユーザーがいないか確認してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.fuser
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.ps

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.fuser
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.ps

また、以下のログファイルにumountコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.umount

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.umount

11

mount error

マウントに失敗しました。

ボリュームのマウントに失敗しました。マウントポイントが存在しているか、また、そのマウントポイントが使用中でないか確認してください。

複写元ボリュームがRAWデバイス、かつ複写先ボリュームがマウントされていた場合、複写先ボリュームのマウントでエラーになります。この場合、複写先ボリュームをアンマウントしてから実行してください。

また、以下のログファイルにmountコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.mount

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.mount

12

fsck error

fsckに失敗しました。

ファイルシステムのチェックでエラーが発見されました。コピー元となっているボリュームのファイルシステムに異常が発生している可能性があります。コピー元ボリュームのファイルシステムの状態を確認してください。

また、以下のログファイルにfsckコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.fsck

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.fsck

13

Illegal mount type

スタックマウントまたはバインドマウントされています。

対象のディスクがスタックマウントまたはバインドマウントされています。これらのマウント形式には対応していません。

スタックマウントされている場合は、コピー元のボリュームをアンマウントするか、コピー元のボリュームのマウントポイントにマウントされているほかのボリュームをすべてアンマウントしてから、再実行してください。

バインドマウントされている場合は、コピー元のボリューム内の、--bindオプションを指定したmountコマンドによってマウントしているディレクトリをすべてアンマウントしてから、再実行してください。

14

fsfreeze error

fsfreeze -fに失敗しました。

ファイルシステムのフリーズに失敗しました。
以下のログファイルにfsfreezeコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.fsfreeze

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.fsfreeze

15

unfreeze error

fsfreeze -uに失敗しました。

ファイルシステムのフリーズ解除に失敗しました。
以下のログファイルにfsfreezeコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.fsfreeze

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.fsfreeze

30

VG configuration file not fount error

ボリュームグループ構成情報ファイルがありません。

ボリュームグループ構成情報ファイルがありません。

標準の前後処理スクリプトは、/etc/lvmconf/volumeGroupName.confから構成情報をリストアします。
ボリュームグループ構成情報ファイルを確認し、構成情報が別ファイルにバックアップされている場合、スクリプトをカスタマイズしてください。

31

vgcfgrestore error

vgcfgrestoreに失敗しました。

ボリュームグループ構成情報のリストアに失敗しました。
ボリュームグループ構成情報ファイルを確認し、前後処理スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。

また、以下のログファイルにvgcfgrestoreコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.vgcfgrestore

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.vgcfgrestore

50

varyoffvg error

varyoffvgに失敗しました。

ボリュームグループを非活性にできませんでした。ボリュームグループが使用中でないか確認してください。
複製先ボリューム内のすべての論理ボリュームがアンマウント可能な状態であることを確認してください。また、前処理スクリプトですべての論理ボリュームをアンマウントするようカスタマイズされていることを確認してください。論理ボリュームがマウントされている場合は、複製先ボリュームを非活性にできません。

また、以下のログファイルにvaryoffvgコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.varyoffvg

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.varyoffvg

51

varyonvg error

varyonvgに失敗しました。

ボリュームグループを活性化できませんでした。

以下のファイルにvaryonvgコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.varyonvg

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.varyonvg

52

chfs error

chfsに失敗しました。

論理ボリュームのマウントポイントを変更できませんでした。前後処理スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。

また,以下のログファイルにchfsコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.chfs

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.chfs

53

chdev error

chdevに失敗しました。

PVIDのクリアに失敗しました。前後処理スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。

また、以下のログファイルにchdevコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.chdev

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.chdev

54

exportvg error

exportvgに失敗しました。

ボリュームグループの一時的な除去に失敗しました。前後処理スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。
複製先ボリュームが活性状態になっている可能性があります。通常はレプリケーションの前処理スクリプトで複製先ボリュームを非活性状態にするため、このような状況は発生しません。手動操作で複製先ボリュームを活性状態にしていないか確認してください。

また、以下のログファイルにexportvgコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.exportvg

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.exportvg

56

recreatevg error

recreatevgに失敗しました。

ボリュームグループの再作成に失敗しました。前後処理スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。
後処理スクリプトのカスタマイズが誤っている可能性があります。後処理スクリプトの内容を確認してください。

また、以下のログファイルにrecreatevgコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。

  • バックアップ管理
    /var/opt/FJSVswsts/$SWSTGNODE/log/deviceName.recreatevg

  • レプリケーション管理
    /var/opt/FJSVswsrp/$SWSTGNODE/log/deviceName.recreatevg

99

Script not customize

スクリプトのカスタマイズが未実施です。

前後処理スクリプトがカスタマイズされていません。マニュアルを参照し、適切にカスタマイズしてください。

『AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ/リストアの前後処理」または「レプリケーションの前後処理」を参照して前後処理スクリプトをカスタマイズしてから、再実行してください。

上記以外

Other error

そのほかのエラーが発生しました。

上記以外のエラーが発生しました。カスタマイズ部分に誤りがないか確認してください。

注:

アンマウントでエラーが発生した場合、対象のボリュームがアンマウント可能な状態であることを確認してください。(Solaris、Linux、HP-UX環境)
前処理では、データへのアクセスを抑止してデータの整合性を保証するため、コピー元となるボリュームをアンマウントします。したがって、コピーの実行時に対象のボリュームを使用中の場合は、アンマウントできずにエラーとなります。以下の点に注意してください。

  • ほかのアプリケーションが業務ボリュームを使用していないこと。使用している場合は、一時的にアプリケーションを停止してください。

  • ユーザーが業務ボリュームを使用していないこと。利用している場合は、一時的に利用をやめてください。

  • 業務ボリュームの中に別のボリュームをマウントしていないこと。別のボリュームをマウントしている場合は、一時的にマウントを解除してください。

  • NFS共有でshareされていないこと。Shareされている場合は、一時的にunshareしてください。

以下のコマンドで、ボリュームが使用中かを調査できる場合があります。コマンドの詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

  • Solaris環境
    mount、fuser、pfiles、share

  • Linux、HP-UX環境
    mount、fuser