サイレントインストールは、以下の手順で実行します。
インストールパラメーターファイルの編集
サイレントインストールの実行
アップグレードインストールの手順は、本バージョンレベルの『移行ガイド』を参照してください。
デフォルトインストールを利用する場合は、本作業が不要です。
インストールパラメーターファイルは、インストール先ディレクトリやポート番号などのインストールパラメーターを指定するファイルです。このファイルはDVD媒体に格納されており、各インストールパラメーターには初期値が設定されています。インストールパラメーターファイルの詳細は、「C.13 Solaris/Linux版インストールパラメーターファイル(AdvancedCopy Managerエージェント用)」を参照してください。
インストールパラメーターファイルは、本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (16.9以降) エージェントプログラム & マニュアル」に格納されています。
格納場所
利用環境 | 格納場所 |
---|---|
Red Hat Enterprise Linux 9 (for Intel64) | <DVDマウントディレクトリ>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel9_x64/install_parameter.txt |
Red Hat Enterprise Linux 8 (for Intel64) | <DVDマウントディレクトリ>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel8_x64/install_parameter.txt |
Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64) | <DVDマウントディレクトリ>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel7_x86/install_parameter.txt |
SUSE Linux Enterprise Server 15 for AMD64 & Intel64 | <DVDマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/sles15_x64/install_parameter.txt |
インストールパラメーターを変更する場合は、DVD媒体にあるインストールパラメーターファイルを任意の場所にコピーし、コピーしたファイルを編集してください。各インストールパラメーターの説明は、「C.14 Solaris/Linux版インストールパラメーター(AdvancedCopy Managerエージェント用)」を参照してください。
AdvancedCopy Managerエージェント(Linux版)のサイレントインストール手順は、以下のとおりです。
作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (16.9以降) エージェントプログラム & マニュアル」を装置のDVDドライブに挿入し、DVD媒体をマウントします。
以下のコマンド実行例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。DVDドライブのデバイス名は、装置によって異なります。
# mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVDマウントポイント>
以下のサイレントインストール用のコマンドを実行し、インストールします。
デフォルトインストールの場合
<インストールログファイル>に、インストールのログを出力するファイルを絶対パスで指定します。<インストールログファイル>の指定は任意です。
# <環境別ディレクトリ>/acmagtsilentinstall.sh [-l <インストールログファイル>]
カスタムインストールの場合
<インストールパラメーターファイル>は絶対パスで指定します。<インストールパラメーターファイル>の指定は必須です。
<インストールログファイル>に、インストールのログを出力するファイルを絶対パスで指定します。<インストールログファイル>の指定は任意です。
# <環境別ディレクトリ>/acmagtsilentinstall.sh -s <インストールパラメーターファイル> [-l <インストールログファイル>]
上記の<環境別ディレクトリ>は、以下の表を参考にしてください。
利用環境 | ディレクトリ |
---|---|
Red Hat Enterprise Linux 9 (for Intel64) | <DVDマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel9_x64 |
Red Hat Enterprise Linux 8 (for Intel64) | <DVDマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel8_x64 |
Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64) | <DVDマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel7_x86 |
SUSE Linux Enterprise Server 15 for AMD64 & Intel64 | <DVDマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/sles15_x64 |
ポイント
インストールログファイルの指定がない場合、/var/tmpディレクトリにacmagtsilentinstall.logという名前のインストールログファイルを作成します。
指定したインストールログファイルと同名のファイルが存在する場合、上書きします。
インストールログファイルを格納するディレクトリには、書込み権限のある実在するディレクトリを指定する必要があります。書込み権限がない場合は、プロンプトおよび画面へのエラーメッセージ出力を行わずにエラー終了します。
注意
オプションの指定に誤りがあった場合は、エラーメッセージをインストールログファイルに出力して終了します。プロンプトおよび画面へのエラーメッセージ出力は行いません。
サイレントインストール用のコマンドを多重実行しないでください。多重実行した場合は、あとから実行したコマンドが異常終了します。このとき、インストールログファイルは作成されません。
インストールが終了すると、プロンプトが表示されます。
以下のコマンドを実行したあと、インストールに使用したDVD媒体を装置から取り出します。
# umount <DVDマウントポイント>
サイレントインストール用のコマンドの復帰値を確認してください。なお、必要に応じて、インストールログファイルを確認してください。ただし、サイレントインストール用のコマンドの復帰値が3または9の場合、インストールログファイルは作成されません。コマンドの復帰値の説明は、「D.3 サイレントインストール(AdvancedCopy Managerエージェント)の復帰値」を参照してください。
インストール結果は、インストールログファイルでも確認できます。
インストールログファイルを開き、[ResponseResult]セクションの"ResultCode"を参照してください。"ResultCode"には、サイレントインストール用のコマンドの復帰値が書き込まれています。
引き続き、「6.2 AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ」を参照して、AdvancedCopy Managerエージェントをセットアップしてください。