ETERNUS SF Manager(Linux版)の対話型インストールには、以下の2通りがあります。
デフォルトインストール
「C.10 Solaris/Linux版インストールパラメーター(ETERNUS SF Manager用)」の初期値を使ってインストールします。
カスタムインストール
インストール情報(通信サービスに用いるポート番号など)を初期値から変更してインストールする方法です。
インストールパラメーターファイルにインストール情報を定義します。そして、インストールシェル実行時に、インストール情報を定義したインストールパラメーターファイルを指定します。
インストールパラメーターファイルの詳細は、「C.9 Solaris/Linux版インストールパラメーターファイル(ETERNUS SF Manager用)」を参照してください。
インストールパラメーターの詳細は、「C.10 Solaris/Linux版インストールパラメーター(ETERNUS SF Manager用)」を参照してください。
注意
環境変数PATHの値が800文字を超える場合は、800文字以下の値に変更してから、インストールしてください。
インストール時に、インストール先ディレクトリは変更できません。
インストール後に、インストール先ディレクトリのリネーム、移動、および削除を行わないでください。
インストールの過程において、ETERNUS SFシステムが内部で使用する、OSのユーザーアカウント(esfpostgres)が追加されます。
本アカウントはETERNUS SFシステムの動作に必要なため、パスワード以外の変更やアカウントの削除を行わないでください。
パスワードを変更する場合は、「4.1.1.4 esfpostgresユーザーのパスワード変更手順」を参照してください。
参考
以下の定義行が/etc/servicesファイルに記述されていた場合、この行はインストールの過程で削除されますが、本製品の動作に影響はありません。
stgxfws 1226/udp
ETERNUS SF Manager(Linux版)の対話型インストール手順は、以下のとおりです。
作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
ローカルファイルシステムがマウントされていることを確認します。
マウントされていない場合は、以下のコマンドを実行してローカルファイルシステムをマウントします。
# mount -a
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」を、DVDドライブに挿入します。
DVD媒体をマウントします。
# mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVDマウントポイント>
インストール用コマンドの格納ディレクトリに移動します。
# cd <DVDマウントポイント>/Manager_unix
インストールシェルを実行します。
デフォルトインストールの場合
# ./esfinstall.sh
カスタムインストールの場合
<インストールパラメーターファイル>に、任意の場所に配置したインストールパラメーターファイルを絶対パスで指定します。
# ./esfinstall.sh -s <インストールパラメーターファイル>
使用許諾契約情報が表示されます。
表示されている内容を確認して、問題がない場合は、以下の問合せに対して"y"を入力します。
Do you accept the terms of the above License Agreement? (default: n) [y,n]:
インストール情報が表示されます。
インストールを続行する場合は"y"を、中断する場合は"q"を入力します。
Setting of installation parameter file. Installation_function: ETERNUS SF Manager Port number
ETERNUS_SF_Manager_Apache_service: 9855 Communications_service_1: 1226 Communications_service_2: 4917 Repository_service: 15432 Internal_port_1: 28005 Internal_port_2: 28009 Internal_port_3: 28443 Internal_port_4: 24916 Internal_port_5: 24917 Management_server_IP_address: esfpostgres_UID: StartService: yes Do you want to continue the installation? [y,q]:
インストールに成功すると、以下のメッセージが出力されます。
INFO: ETERNUS SF was installed successfully.
インストール中にエラーが発生すると以下のメッセージが表示され、ETERNUS SF Managerを構成するソフトウェアはインストールされません。
ポート番号が重複していた場合
ERROR: The specified port number is duplicate with following service.: foo 9855/tcp ERROR: Installation has failed.
対処: ポート番号が重複しないようにインストールパラメーターファイルを設定し、カスタムインストールを行ってください(手順6参照)。
FJSVccmなどがすでにインストールされていた場合
ERROR: The following product has been already installed on this system.: ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Copy Control Module ERROR: Installation has failed.
対処: すでにインストールされているソフトウェア(この場合は FJSVccm)をアンインストールしてください。
DVD媒体内以外のディレクトリに移動します。移動例を以下に示します。
# cd
DVD媒体をアンマウントします。
# umount /dev/cdrom
DVD媒体をDVDドライブから取り出します。
以上で、ETERNUS SF Manager(Linux版)のインストールは終了です。
ポイント
インストールパラメーターファイルに運用管理サーバのIPアドレスが指定されていない場合は、インストール時に運用管理サーバのIPアドレスが自動設定されます。インストール完了後、必要に応じてIPアドレスを変更してください。IPアドレスの変更方法は、『AdvancedCopy Manager 運用ガイド (Linux版)』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。