4.8.1 記述例（1つの帳票を出力する場合）

ここでのユーザアプリケーションは、以下の条件を想定した例となっています。

Web手元印刷型で、帳票管理サーバでPDFファイルを出力する
帳票定義情報は、帳票管理サーバに配置してあるものを使用する
入力データは、ユーザアプリケーションで1レコード（行）ずつ文字列をセットする

●指定値

ユーザアプリケーションで指定する値は以下のとおりです。

条件	使用するクラス/ メソッドまたはキー	指定する値
帳票格納ディレクトリ	Formsクラスのコンストラクタ	帳票管理サーバの「帳票格納ディレクトリ」
帳票名	Formsクラスのコンストラクタ	「uriage」
入力データの文字コード系	Formsクラス/ setDataCodeメソッド	入力データの文字コード系を示すフィールド定数
入力データ	Formsクラス/ pushRecordメソッド	入力データとなるレコード（行）文字列
出力するPDFファイル名	PrintPropertiesクラス/ setPropertyメソッドのID_KEEPPDFキー	帳票管理サーバの「PDFファイル名」（フルパス）
論理あて先（Web手元印刷用（PDFファイル））	PrintPropertiesクラス/ setPropertyメソッドの ID_LM_LOGICALDESTINATIONキー	「ld1」

以下に、上記の条件を満たすユーザアプリケーションの記述例を示します。

    import  com.fujitsu.systemwalker.outputassist.connector.*;
        :
        :

    // Formsオブジェクトを設定します
    Forms  form = new Forms( "uriage", "帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリ" );
    form.setDataCode( FormBase.入力データの文字コード系を示すフィールド定数 );
                                      (*1)
    form.pushRecord( "0020| カラーテレビ|3|120000|1234567890|1.234" );
    form.pushRecord( "0022| カラオケセット|1|82000|1234567890|1.234" );

    // PrintProperties の設定をします
    PrintProperties  prop = new PrintProperties();
    prop.setProperty( PrintProperties.ID_KEEPPDF, 
                      "帳票管理サーバのPDFファイル名のフルパス" );

    // List Managerで帳票配信・出力する場合、論理あて先を指定します
    prop.setProperty( PrintProperties.ID_LM_LOGICALDESTINATION, "ld1" );

    // 帳票を出力します
    PrintForm  pform = new PrintForm();
    pform.PrintOut( form, prop );

    // 資源を解放します
    form.cleanup();

*1：入力データの文字コード系を示すフィールド定数に指定できる値については、以下を参照してください。
⇒“4.7.2 Formsクラス”