以下に、帳票管理サーバの運用コマンド実行時の留意事項について示します。
パラメタ値を設定する際には、先頭に「ハイフン(-)」を指定できません。
指定値の文字列の末尾に半角記号の空白(ASCIIコードの0x20)を含めることはできません。文字列の末尾に空白が含まれている文字列を指定しようとした場合、指定値は末尾の空白が除去された文字列となります。
一覧表示時のオプションで指定する値には、以下の制限があります。
「クエスチョンマーク(?)」および「アスタリスク(*)」は必ずワイルドカード文字として扱われます。「クエスチョンマーク(?)」は任意の1文字、「アスタリスク(*)」は任意の長さの任意の文字として指定できます。
「クエスチョンマーク(?)」と「アスタリスク(*)」を使用した場合、このオプションで指定する値に「パーセント(%)」や「アンダーバー(_)」があると、SQLのワイルドカード文字として処理されるため、目的の検索結果を得られないことがあります。
「アスタリスク(*)」を指定する場合、シェルプログラム(Bourneシェル、Cシェルなど)の設定によって「ダブルクォーテーション(")」で囲む必要があります。「ダブルクォーテーション(")」で囲まなかった場合、以下の現象が起きる可能性があります。
カレントディレクトリ内に、指定した条件に一致するファイルまたはディレクトが存在する場合、条件がそのカレントディレクトリ内のものに置き換わります。
例えば、「-i List*」と指定した場合、カレントディレクトリにファイル
「ListManager」が存在すると、「-i ListManager」に置き換わります。
カレントディレクトリ内に、指定した条件に一致するファイルまたはディレクトリが存在しない場合、コマンドは異常終了します。
指定できるバイト数以上の文字列を指定した場合、表示結果は0件となります。例えば、指定できるバイト数が3バイト以内で「MAX」が登録されている場合、
「-i "MAX*"」を指定すると、表示結果は0件となります。
一覧表示する場合、複数の条件を指定したときは、AND条件として処理されます。
一覧表示する場合、タイトルは一覧の最初のみ表示されます。
CSV形式で一覧表示する場合、以下の注意が必要です。
表示されるCSV形式は、List Manager固有のCSV形式です。
1レコードは1行で表示され、改行は含まれません。
特殊文字を含む文字列は、以下のように表示されます。
「カンマ(,)」およびタブを含む場合
文字列を「ダブルクォーテーション(")」で囲みます。
「ダブルクォーテーション(")」を含む場合
該当文字の前に「ダブルクォーテーション(")」を付加し、さらに「ダブルクォーテーション(")」で文字列を囲みます。
List Worksのバージョンアップ・レベルアップによって、末尾に表示項目が追加される可能性があります。帳票管理サーバの運用コマンドで表示される結果をもとにユーザプログラムを作成する場合は、末尾に表示項目が追加されることを考慮した処理にしてください。
帳票を配信する場合に有効になる各指定の優先順序があります。
各指定の優先順序については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”の“第6章 帳票配信・出力機能のサポート範囲”または“第10章 帳票配信・出力機能のサポート範囲”を参照してください。
ホスト帳票連携型の場合の優先順序については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 ホスト帳票連携ガイド”を参照してください。
●帳票管理サーバがWindowsの場合の注意事項
コマンドのオプションに指定する文字列に空白が含まれている場合や、実行環境により特別な意味を持つ文字を含む場合は、「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定してください。
ただし、「ダブルクォーテーション(")」の直前に「円マーク(¥)」を指定する場合は、「円マーク(¥)」を2 つ続けて指定してください。
●帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合の注意事項
List Managerが提供する運用コマンドや、シェルプログラム(Bourneシェル、Cシェルなど)、C言語プログラムのsystem()関数などシェルを使ってコマンドを起動する場合に、特別な意味を持つ文字があります。
以下に、特別な意味を持つ主な文字を示します。シェルごとの特別な意味を持つ文字については、使用するシェルのマニュアルを参照してください。
「"」、「'」、「|」、「\」、「\(半角バックスラッシュ)」、「;」、「$」、「*」、「?」他
特別な意味を持つ文字をコマンドのオプションに指定する場合は、以下のいずれかの方法で特別な意味を消す必要があります。
オプションを「ダブルクォーテーション(")」で囲む(ただし「"」、「\」、「\(半角バックスラッシュ)」、「$」には無効)
例:コメントに「バーティカルバー(|)」を指定する場合
-comment "|"
オプションを「シングルクォーテーション(')」で囲む(ただし「'」、「\」、「\(半角バックスラッシュ)」には無効)
例:コメントに「ドルマーク($)」を指定する場合
-comment '$'
特別な意味を持つ文字の前に「半角バックスラッシュ(\)」を指定する
例:コメントに「半角バックスラッシュ(\)」を指定する場合
-comment \\ (「\」は半角バックスラッシュ)
ただし、C言語プログラムで、上記以外の方法でコマンドを起動する場合は、特別な意味を持つ文字はありません。通常どおり、オプションを指定して、コマンドを起動してください。
帳票管理サーバの運用コマンドの実行環境とList Manager管理データベースの文字コード系を合致させた環境で環境設定するようにしてください。
帳票管理サーバの運用コマンドの実行環境とList Manager管理データベースの文字コード系が合致していない場合で、日本語文字が混在する場合、以下の現象が発生することがあります。
帳票出力実行時に文字化けや出力エラーとなる場合がある
帳票管理サーバの運用コマンドでの表示結果が文字化けする場合がある
コマンドで表示された結果が実際に入力したデータより短く表示される場合がある
コマンドで表示される情報のうち、日本語表示域に日本語を入力したにもかかわらず、「アスタリスク(*)」が取得される場合があります。この場合、該当データは、ロケールや文字コード系の情報が誤った状態で入力された可能性があります。該当データを削除し、正しいロケールや文字コード系を指定した環境で、再度実行してください。