IPv6環境およびIPv4/IPv6デュアルスタック環境で使用する場合の留意事項を以下に示します。
IPv6のリンクローカルユニキャストアドレスは未サポートです(IPv6 のグローバルユニキャストアドレス、ユニークローカルユニキャストアドレスのみ使用可能です)。
IPv6通信を行うコンピュータのIPアドレスは、必ず、手動で固定のIPアドレスを設定してください。自動構成による設定は未サポートです。
一時IPv6アドレスなど自動的に割り振られるIPアドレスは使用できません。使用するIPアドレスは、必ずDNSサーバやhostsファイルなどに定義し、名前解決できるようにしてください。
IPv6環境では、以下の機能は未サポートです。なお、IPv4/IPv6デュアルスタック環境では利用可能です。
帳票出力サーバからメッセージ通知クライアントへのメッセージ通知
List Managerが提供する環境設定が必要なプリンタ
IPv6環境で、メッセージ通知先に帳票出力サーバを指定する場合は、FQDNで指定しないでください。
FQDNで指定した場合、帳票出力サーバにメッセージが通知されますが、帳票出力サーバのイベントログに、ソースがF3EWSRVのエラー(イベントID:11001)が出力されます。
メッセージ通知先(通知メッセージ、返答メッセージ/応答メッセージ)のホスト名またはIPアドレスには、IPv6形式のIPアドレスは指定できません。
メッセージ通知先は以下の機能/コマンド/インタフェースで指定できます。
帳票管理サーバの環境設定コマンド
帳票出力サーバの環境設定コマンド
帳票管理サーバの運用コマンド
帳票管理Javaインタフェース
List Manager帳票出力インタフェース
COBOLアプリケーション連携機能
以下に、IPv4/IPv6デュアルスタック環境において、帳票出力サーバからメッセージ通知クライアントにメッセージ通知する場合の留意事項を示します。
hostsファイル、またはDNSサーバにはIPv6形式のIPアドレスと、IPv4形式のIPアドレスの両方の定義を設定する必要があります。
また、hostsファイル、またはDNSサーバには、以下のようにIPv6形式、IPv4形式ともに名前解決(正引き、逆引き)できるようにする必要があります。
ホスト名からIPv4形式のIPアドレスへの名前解決(正引き)
ホスト名からIPv6形式のIPアドレスへの名前解決(正引き)
IPv4形式のIPアドレスかホスト名への名前解決(逆引き)
IPv6形式のIPアドレスかホスト名への名前解決(逆引き)
帳票出力サーバとメッセージ通知クライアントの通信のプロトコル(IPv4またはIPv6)の環境設定を、setenvmsgコマンドで行う必要があります。環境設定は、帳票出力サーバとメッセージ通知クライアントとして使用するすべてのコンピュータで行う必要があります。
通信先にIPv6をサポートしていない帳票出力サーバやメッセージ通知クライアントが存在する環境の場合は、通信元はsetenvmsgコマンドで「1:IPv4 優先」を設定してください。
メッセージ通知に失敗した場合に出力されるイベントログ(ソースが「WORKIT MSG(F3BW)」、イベントIDが111、112のイベントログ)には、IPv6プロトコルで通信を行った場合も、必ずIPv4形式のアドレスが出力されます。ネットワークの設定を以下のように変更した場合、必ずコンピュータの再起動を行ってください。
IPv4環境やIPv4/IPv6デュアルスタック環境からIPv6環境にネットワークの設定を変更した場合
IPv6環境からIPv4環境やIPv4/IPv6デュアルスタック環境にネットワークの設定を変更した場合
IPv4 形式のIP アドレスを変更した場合
コンピュータの再起動を行わない場合、返答メッセージと通知メッセージが同じコンピュータに通知される場合があります。
帳票管理サーバはIPv4/IPv6デュアルスタック環境での運用のみをサポートします。IPv4を無効にした場合の運用はサポートされません。