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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.7

F.3.1 ライブマイグレーション操作を行う場合

F.3.1.1 管理OS異常切替機能を使用しない場合

F.3.1.1.1 ライブマイグレーション前の操作

KVM環境でライブマイグレーションを行う前の操作について説明します。

  1. クラスタの設定変更(ゲストOS)

    ライブマイグレーション前に、クラスタの設定を変更します。

    移動対象のゲストOSのクラスタノードで、以下のコマンドを実行します。

    # /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfkvmmigrate -p source-domain -g
    source-domain

    移動対象のゲストOSのドメイン名

    本コマンドを実行すると、source-domainに指定されたゲスト間クラスタの全ノードで、以下に示すクラスタ設定が変更されます。

    • CFのクラスタインタコネクトのタイムアウト値(10秒→ 600秒)

    • シャットダウン機構の停止

F.3.1.1.2 ライブマイグレーション後の操作

KVM環境でライブマイグレーションを行った後の操作について説明します。

  1. クラスタの設定変更(ゲストOS)

    ライブマイグレーション後の、クラスタの設定を変更します。

    移動対象のゲストOSのクラスタノードで、以下のコマンドを実行します。

    # /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfkvmmigrate -u source-domain -g
    source-domain

    移動対象のゲストOSのドメイン名

    本コマンドを実行すると、source-domainに指定されたゲスト間クラスタの全ノードで、以下に示すクラスタ設定が変更されます。

    • CFのクラスタインタコネクトのタイムアウト値(600秒→ 10秒)

    • シャットダウン機構の設定変更(管理OSのIPアドレス、管理OSのCFノード名、SFの重み)

    • 管理OS異常切替機能の設定変更(管理OSのCFノード名)

    • シャットダウン機構の起動

  2. シャットダウン機構の状態確認(ゲストOS)

    ゲストOSの各ノードで以下のコマンドを実行し、ライブマイグレーション後のクラスタの設定が正しく行われたことを確認します。

    # sdtool -s

    注意

    TestFailedまたはInitFailedが表示された場合は、シャットダウン機構の設定が変更されなかった可能性があります。

    再度、手順1.から実施してください。

F.3.1.2 管理OS異常切替機能を使用する場合

F.3.1.2.1 ライブマイグレーション前の操作

KVM環境でライブマイグレーションを行う前の操作について説明します。

  1. クラスタの設定変更(管理OS)

    ライブマイグレーション前に、クラスタの設定を変更します。

    移動元の管理OSのクラスタノードで、以下のコマンドを実行します。

    # /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfkvmmigrate -p source-domain
    source-domain

    移動対象のゲストOSのドメイン名

    本コマンドを実行すると、source-domainに指定されたゲスト間クラスタの全ノードで、以下に示すクラスタ設定が変更されます。

    • CFのクラスタインタコネクトのタイムアウト値(10秒→ 600秒)

    • シャットダウン機構の停止

F.3.1.2.2 ライブマイグレーション後の操作

KVM環境でライブマイグレーションを行った後の操作について説明します。

  1. クラスタの設定変更(管理OS)

    ライブマイグレーション後の、クラスタの設定を変更します。

    移動元の管理OSのクラスタノードで、以下のコマンドを実行します。

    # /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfkvmmigrate -u source-domain
    source-domain

    移動対象のゲストOSのドメイン名

    本コマンドを実行すると、source-domainに指定されたゲスト間クラスタの全ノードで、以下に示すクラスタ設定が変更されます。

    • CFのクラスタインタコネクトのタイムアウト値(600秒→ 10秒)

    • シャットダウン機構の設定変更(管理OSのIPアドレス、管理OSのCFノード名、SFの重み)

    • 管理OS異常切替機能の設定変更(管理OSのCFノード名)

    • シャットダウン機構の起動

  2. シャットダウン機構の状態確認(ゲストOS)

    ゲストOSの各ノードで以下のコマンドを実行し、ライブマイグレーション後のクラスタの設定が正しく行われたことを確認します。

    # sdtool -s

    注意

    TestFailedまたはInitFailedが表示された場合は、シャットダウン機構の設定が変更されなかった可能性があります。

    再度、手順1.から実施してください。