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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.7

E.1 管理OSのクラスタアプリケーションでゲストOSを制御・監視する

管理OSのクラスタアプリケーションのCmdlineリソースにhvlibvirtスクリプトを登録することで、クラスタアプリケーションの起動・停止に応じて、ゲストOSを起動・停止できます。また、ゲストOSの状態を監視できます。

hvlibvirtスクリプトは、virshコマンドにより、引数に設定されたゲストOSの起動、停止、状態チェックを行います。

hvlibvirtスクリプトを使用するCmdlineリソースの設定において、Startスクリプト、Stopスクリプト、Checkスクリプトを以下の形式で指定してください。

<Startスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvlibvirt -c -z <dom_name> -t <timeout>

<Stopスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvlibvirt -u -z <dom_name> -t <timeout>

<Checkスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvlibvirt -m -z <dom_name> -t <timeout>

<dom_name> には、対象となるゲストOSのドメイン名を指定します。

<timeout> には、ゲストOSのシャットダウン処理のタイムアウト値を秒単位で指定します。Offline処理の際、このスクリプトはゲストOSの停止を行います。これらの処理が<timeout>で指定した時間を経過しても完了しない場合、virshのdestroyコマンド(virsh destroy <dom_name>)によりゲストOSを停止させます。

CmdlineリソースのFlagは、以下を参考に設定します。詳細は、“6.11 Cmdline リソース設定時の注意点”を参照してください。

Cmdline リソースの設定については、“6.7.3.1 Cmdlineリソースの設定”を参照してください。

参考

virshコマンドを以下の形式で実行することにより、ゲストOSのドメイン名を確認できます。

例) ゲストOSのドメイン名がdomain1の場合

# virsh list --all
 Id 名前               状態
----------------------------------
  0 Domain-0             実行中
  - domain1              シャットオフ