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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.7

9.3.2 iRMCの設定変更

ここでは、iRMCの設定変更について説明します。

9.3.2.1 iRMCのIPアドレスの変更

9.3.2.1.1 PRIMERGY RX/TX/CXシリーズ(CX1430M1除く)の場合

PRIMERGY RX/TX/CXシリーズ(CX1430M1除く)の場合の手順について説明します。

◆操作手順

  1. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。

    # sdtool -e
  2. iRMCの手順に従って、IPアドレスを変更します。

  3. 変更したIPアドレスを、シャットダウンエージェントの構成定義ファイルに記述します。

    参照

    構成定義ファイルの記述については“5.1.2.3.3 IPMIシャットダウンエージェントの設定”を参照してください。

  4. PRIMERGY RX1330M3,RX4770M3,TX1320M3,TX1330M3以外の場合、いずれかのノードで以下のコマンドを実行し、構成定義ファイルの変更内容を反映します。

    # /etc/opt/FJSVcllkcd/bin/panicinfo_setup

    以下のメッセージが出力されるので、“I”を選択します。

    panicinfo_setup: WARNING: /etc/panicinfo.conf file already exists.
    (I)nitialize, (C)opy or (Q)uit (I/C/Q) ?
  5. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。

    # sdtool -b
  6. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構が正常に動作していることを確認します。

    # sdtool -s

    注意

    シャットダウン機構の設定変更が完了しているのに、初期化状態がInitFailedと表示されたり、テスト状態にUnknownやTestFailedと表示されたりする場合、エージェントやハードウェアの設定に誤りがある可能性があります。エージェントやハードウェアの設定を見直してください。

9.3.2.1.2 PRIMEQUEST 3000シリーズの場合

PRIMEQUEST 3000シリーズでiRMCのIPアドレスを変更する場合の手順について説明します。

◆操作手順

  1. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。

    # sdtool -e
  2. iRMCの手順に従って、IPアドレスを変更します。

  3. IPアドレスを変更したノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。

    # sdtool -b
  4. 手順3.のシャットダウン機構の起動が終了した後に、残りのノードでシャットダウン機構を起動します。

    # sdtool -b
  5. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構が正常に動作していることを確認します。

    # sdtool -s

    注意

    シャットダウン機構の設定変更が完了しているのに、初期化状態がInitFailedと表示されたり、テスト状態にUnknownやTestFailedと表示されたりする場合、ハードウェアの設定に誤りがある可能性があります。ハードウェアの設定を見直してください。

9.3.2.2 iRMCのユーザ名とパスワードの変更

9.3.2.2.1 PRIMERGY RX/TX/CXシリーズ(CX1430M1除く)の場合

PRIMERGY RX/TX/CXシリーズ(CX1430M1除く)の場合の手順について説明します。

◆操作手順

  1. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。

    # sdtool -e
  2. iRMCの手順に従って、ユーザ名とパスワードを変更します。

  3. パスワードを暗号化します。

    # /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfcipher -c
    Enter Password:
    Re-Enter Password:
    D0860AB04E1B8FA3
  4. 変更したiRMCのユーザ名と暗号化したパスワードを、シャットダウンエージェントの構成定義ファイルに記述します。

    参照

    構成定義ファイルの記述については“5.1.2.3.3 IPMIシャットダウンエージェントの設定”を参照してください。

  5. PRIMERGY RX1330M3,RX4770M3,TX1320M3,TX1330M3以外の場合、いずれかのノードで以下のコマンドを実行し、構成定義ファイルの変更内容を反映します。

    # /etc/opt/FJSVcllkcd/bin/panicinfo_setup

    以下のメッセージが出力されるので、“I”を選択します。

    panicinfo_setup: WARNING: /etc/panicinfo.conf file already exists.
    (I)nitialize, (C)opy or (Q)uit (I/C/Q) ?
  6. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。

    # sdtool -b
  7. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構が正常に動作していることを確認します。

    # sdtool -s

    注意

    シャットダウン機構の設定変更が完了しているのに、初期化状態がInitFailedと表示されたり、テスト状態にUnknownやTestFailedと表示されたりする場合、エージェントやハードウェアの設定に誤りがある可能性があります。エージェントやハードウェアの設定を見直してください。

9.3.2.2.2 PRIMEQUEST 3000シリーズの場合

PRIMEQUEST 3000シリーズでiRMCのユーザ名とパスワードを変更する場合の手順について説明します。

◆操作手順

  1. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。

    # sdtool -e
  2. iRMCの手順に従って、ユーザ名とパスワードを変更します。
    なお、複数ノードのユーザ名とパスワードを変更する場合は、ここで複数ノード分変更してください。

  3. 以下のコマンドを実行し、iRMC非同期監視機能のiRMC情報のユーザ名とパスワードを変更します。
    なお、複数ノードのユーザ名とパスワードを変更する場合、変更するノードをすべて変更してください。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clirmcsetup -m irmc -u user-name [-p]

    例1:ユーザ名のみ変更する場合(パスワード変更なし)

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clirmcsetup -m irmc -u user-name

    例2:ユーザ名とパスワードまたはパスワードのみ変更する場合

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clirmcsetup -m irmc -u user-name -p
  4. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。

    # sdtool -b
  5. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構が正常に動作していることを確認します。

    # sdtool -s

    注意

    シャットダウン機構の設定変更が完了しているのに、初期化状態がInitFailedと表示されたり、テスト状態にUnknownやTestFailedと表示されたりする場合、ハードウェアの設定に誤りがある可能性があります。ハードウェアの設定を見直してください。