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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.7

3.3 PRIMECLUSTERのインストール

PRIMECLUSTERのインストールには、インストールスクリプトを使用した方法があります。

インストールスクリプトは、CLI Installerとも呼ばれます。

Linux(R)ソフトウェアと関連ソフトウェアが、すでにインストールされているシステムに対し、インストールスクリプトを使用してノード単位にPRIMECLUSTERのインストールを行います。また、クラスタ管理サーバへのインストールを行う場合もインストールスクリプトを使用します。

参照

インストール方法の詳細については、PRIMECLUSTERのインストールガイドを参照してください。

注意

ntpdateサービスまたはchronydサービスを使用してOS起動時に時刻合わせを行う場合、PRIMECLUSTERの各サービスが起動開始した後に、急激な時刻合わせが行われる可能性があります。systemdの起動順序として、以下のPRIMECLUSTERのサービスの起動前に、ntpdateサービスまたはchronydサービスによる時刻合わせが完了するように設定してください。

  • fjsvwvbs.service

  • smawcf.service

  • fjsvsdx.service (GDSを使用する場合)

設定手順は以下になります。

ntpdateサービスを使用する場合は、手順2.~6.を実施してください。

chronydサービスを使用する場合は、手順1.~6.を実施してください。

◆設定手順

全ノードで以下の手順を実行してください。

  1. chrony-waitサービスを有効にしてください。

    # systemctl enable chrony-wait.service
  2. ディレクトリを作成してください。

    # mkdir /etc/systemd/system/fjsvwvbs.service.d
    # chmod 755 /etc/systemd/system/fjsvwvbs.service.d
    # mkdir /etc/systemd/system/smawcf.service.d
    # chmod 755 /etc/systemd/system/smawcf.service.d

    GDSを使用する場合は、以下のディレクトリも作成してください。

    # mkdir /etc/systemd/system/fjsvsdx.service.d
    # chmod 755 /etc/systemd/system/fjsvsdx.service.d
  3. 作成したディレクトリ内に設定ファイル(ntp.conf)を作成してください。

    # touch /etc/systemd/system/fjsvwvbs.service.d/ntp.conf
    # chmod 644 /etc/systemd/system/fjsvwvbs.service.d/ntp.conf
    # touch /etc/systemd/system/smawcf.service.d/ntp.conf
    # chmod 644 /etc/systemd/system/smawcf.service.d/ntp.conf

    GDSを使用する場合は、以下の設定ファイルも作成してください。

    # touch /etc/systemd/system/fjsvsdx.service.d/ntp.conf
    # chmod 644 /etc/systemd/system/fjsvsdx.service.d/ntp.conf
  4. 手順3.で作成した各設定ファイル(ntp.conf)に以下の内容を追加してください。

    [Unit]
    After=time-sync.target
  5. PRIMECLUSTERのサービスの起動/停止順序の設定を反映します。

    # systemctl daemon-reload
  6. PRIMECLUSTERのサービスの起動/停止順序の設定を確認します。time-sync.targetが含まれていることを確認してください。

    # systemctl show fjsvwvbs.service | grep "After="
    # systemctl show smawcf.service | grep "After="

    GDSを使用する場合は、以下のサービスも確認してください。

    # systemctl show fjsvsdx.service | grep "After="

    time-sync.targetが含まれていない場合、手順2.~5.の設定が正しく行われていること を確認してください。