データベース環境を作成するためにRDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルを作成します。RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルの作成は、rdbcrdicコマンドで行います。RDBディクショナリは、rdbcrdicコマンド実行時に、ローデバイス名またはファイル名を指定して作成してください。RDBディレクトリファイルは、RDB構成パラメタファイル内のRDBDIRSPACE1およびRDBDIRSPACE2で指定したディレクトリに、DIR_FILE1、DIR_FILE2というファイル名で自動的に作成されます。
RDBディクショナリを作成し、RDBディクショナリの定義操作を行ったあとは、リカバリに備えてRDBディクショナリの退避データを取得しておく必要があります。
参照
退避データ取得の詳細については、“RDB運用ガイド”を参照してください。
RDBディクショナリは、システム表と呼ばれるデータベースの定義情報を管理するいくつかの表から構成されています。システム表はrdbcrdicコマンドのaオプションにより割り付けることができます。システム表以外の空き領域は、追加割当てを行う場合に使用します。
RDBディクショナリを作成する例を以下に示します。
Solarisの場合
RDBディクショナリを、60メガバイトの容量で、ローデバイス/dev/rdsk/c1t2d0s1に作成する場合
$ rdbcrdic -r /dev/rdsk/c1t2d0s1 -a 60M
Linuxの場合
RDBディクショナリを、60メガバイトの容量で、ローデバイス/dev_symfoware/raw5に作成する場合
$ rdbcrdic -r /dev_symfoware/raw5 -a 60M