Symfoware/RDBは、データベースを制御および格納するため、以下のファイルから構成されています。1つのRDBシステムにおける、これらのファイルの数や配置位置などの関係を、以下に示します。
ファイル種別 | 必須 | 個数 | 配置位置の指定方法 | 格納形態 |
---|---|---|---|---|
RDBプログラムファイル | ○ | 複数 |
| UNIX系ファイル |
RDBディレクトリファイル | ○ | 2 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | UNIX系ファイル |
RDBディクショナリ | ○ | 1 | WebAdminによるセットアップまたはrdbcrdicコマンドで指定 | ローデバイスまたはUNIX系ファイル |
データベース | ○ | 複数 | WebDBtoolsによるセットアップまたは物理構造の定義時に指定 | ローデバイスまたはUNIX系ファイル |
退避ディスク | ○ | 複数 | rdbdmpコマンドまたはrdbmrdmpコマンド(注2)で指定 | ローデバイス(注3)またはUNIX系ファイル |
作業域 | ○ | 複数 | WebAdminによるセットアップ、コマンドまたは動作環境ファイルで指定 | UNIX系ファイル |
ロググループ管理ファイル | - | 1 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | ローデバイスまたはUNIX系ファイル |
ログ管理ファイル | ○ | 1 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | ローデバイスまたはUNIX系ファイル |
テンポラリログファイル | ○ | 1 | WebAdminによるセットアップまたはrdblogコマンドで指定 | ローデバイスまたはUNIX系ファイル |
アーカイブログファイル | - | 複数 | WebAdminによるセットアップまたはrdblogコマンドで指定 | ローデバイスまたはUNIX系ファイル |
監査ログデータベース | - | 複数 | WebAdminによるセットアップまたはrdbauditコマンドで指定 | ローデバイスまたはUNIX系ファイル |
パフォーマンスデータ格納ファイル | - | 複数 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | UNIX系ファイル |
コアファイル | ○ | 複数 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | UNIX系ファイル |
RDB構成パラメタファイル | ○ | 1 |
| UNIX系ファイル |
動作環境ファイル | - | 複数 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイル、環境変数、動作環境ファイルで指定 | UNIX系ファイル |
サーバ証明書ファイル | - | 1 | システム用の動作環境ファイルで指定 | UNIX系ファイル |
サーバ秘密鍵ファイル | - | 1 | システム用の動作環境ファイルで指定 | UNIX系ファイル |
マスタ暗号化キーファイル | - | 1 | rdbenckeyコマンドで指定 | UNIX系ファイル |
○: 必須
-: 選択
注1) スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、さらにユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルがユーザロググループ数分必要です。
注2) rdbmrdmpコマンドは、Symfoware Server Advanced Backup Controller利用時に使用できます。
注3) Symfoware Server Advanced Backup Controller利用時の、退避データベーススペースのみ、ローデバイスに配置できます。
注4) スケーラブルログ運用を行っている場合は、ロググループ数(システムロググループ+ユーザロググループ)分必要です。
注5) 障害発生時のリカバリに備えてアーカイブログ運用を推奨しています。
注6) 性能チューニングのためパフォーマンスモニタの利用を推奨しています。
注7) システム用の動作環境ファイルは必須です。
注意
PCIe Flashを利用する場合、格納形態は、UNIX系ファイルのみとなります。ローデバイスは使用しないでください。
データベーススペースをネットワーク上のストレージデバイスに作成する場合を除いて、Symfoware/RDBで使用するUNIX系ファイルには、NFSを使用しないでください。
以下の資源を配置するファイルシステムはUFSロギングを使用しないでください。
作業域
UFSロギングを使用すると、OSの仕様によりファイルシステムが満杯状態に近くなるとファイルシステムへのアクセスが大幅に遅延する場合があります。
UFSロギングの詳細は、システムベンダのドキュメントを参照してください。
PRIMECLUSTER GDSを使用している場合、PRIMECLUSTER GDSのディスククラスがルートクラスに対して、Symfoware/RDBの以下の資源を配置することはできません。
ローカルクラスまたは共用クラスに配置してください。
RDBディレクトリファイル
RDBディクショナリ
データベーススペース
退避ディスク
作業域
ロググループ管理ファイル
ログ管理ファイル
テンポラリログファイル
アーカイブログファイル
監査ログデータベース
パフォーマンスデータ格納ファイル
ウィルス対策ソフトを使用している場合、Symfoware/RDBを構成するすべてのファイルがウィルススキャンの対象外となるようにディレクトリに対するスキャンの除外設定を行ってください。また、Symfoware/RDBを構成するファイルに対してウィルススキャンを行う場合は、Symfoware/RDBを停止し、Symfoware/RDBを利用した業務が動作していない状態で実行してください。
systemd-coredumpや、systemdなどOSの機能により、コアファイルの出力有無、出力先ディレクトリ、出力サイズおよび保持期間が限定される場合があります。使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してコアファイルが適切に出力されるように設定してください。