運用分析ダッシュボードの環境をリストアします。
事前の確認
リストアは、スーパー・ユーザーで実行してください。
運用分析ダッシュボードのバックアップ・リストア機能は、バックアップしたサーバと同一の状態を構築することを目的とした機能です。このため、以下の条件ではリストアできません。
ネットワーク定義(ホスト名/IPアドレス)が異なる場合
製品のバージョンレベルが異なる場合
ネットワーク定義(ホスト名/IPアドレス)が異なる環境へリストアする場合は、同じネットワーク定義のマシンにリストアを実施後、ネットワーク定義を変更してください。ネットワーク定義の変更手順は、「第8章 運用環境を変更する」を参照してください。
ITサービス管理と連携している場合に、ITサービス管理と運用分析ダッシュボードを両方リストアする際は、ITサービス管理をリストアしてから、運用分析ダッシュボードをリストアしてください。 また、運用分析ダッシュボードをリストアする場合は、「ITサービス管理 管理者ガイド」の「リストアする」に記載されている運用分析ダッシュボードの再起動は不要です。
バックアップしたドキュメントをリストアする場合は、OSコマンドなどを使用してリストアしてください。
手順
運用分析ダッシュボードをインストールします。
バックアップデータを採取したサーバとネットワーク定義などが同一環境のサーバにインストールしてください。
バックアップデータを採取したサーバに対してリストアする場合は、アンセットアップを実行してください。
リストアコマンドを実行します。
例)
「/backup/dashboard」にバックアップされたデータをリストアする場合
# /opt/FJSVbsmcom/bin/swcbsm_restore_dashboard /backup/dashboard
リストアコマンドの詳細は、「11.1.5 swcbsm_restore_dashboard(運用分析ダッシュボードリストアコマンド)」を参照してください。
リストア直後にITサービス管理のチケットおよびナレッジの収集処理が実行され、運用分析ダッシュボードにITサービス管理のデータが反映されます。収集処理はチケットおよびナレッジのデータ量に依存するため、数分から数十分程度の時間がかかることがあります。
運用分析ダッシュボードに登録していたドキュメントをバックアップしている場合は、ドキュメントをリストアします。
ドキュメントルートパスを確認します。
ドキュメントルートパスはセットアップ時に運用分析ダッシュボードセットアップパラメーターファイルのDOCDB_FILE_CRAWL_PATHで指定したパスです。
/etc/opt/FJSVbsmcom/dashboard.propertiesファイルの以下の値で確認できます。
setup.docdb.file.crawl.path=ドキュメントルートパス
OSコマンドなどを使用して、ドキュメントルートパス配下にドキュメントをリストアします。
ドキュメントはバックアップ時と同じパスに配置してください。
ドキュメントルートパスとその配下のディレクトリやファイルは、fessユーザーが参照できるようにしてください。
例)tarコマンドを使用して、「/backup/cbsmdoc.tar.gz」 を「/cbsmdoc」配下にリストアする場合
tar zxf /backup/cbsmdoc.tar.gz -C /cbsmdoc