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Systemwalker Cloud Business Service Management V1.4.0 ITサービス管理 管理者ガイド

5.12 大規模チケットで運用する場合(チケット自動アーカイブ)の設定を行う

チケット自動アーカイブ機能を利用するための設定を行います。

目的・背景

チケット自動アーカイブ機能は、古いクローズチケットを一定期間単位に分割してデータベースの別領域に退避する機能です。

対応チケット数が100000件を超えるようなサービスを想定する場合には、チケットの表示性能を確保するため、本設定を実施してください。

チケット自動アーカイブ機能を利用すると、以下が自動的に行われるようになります。

Webコンソール(運用者/管理者用)では、アーカイブ先を指定して検索することで、アーカイブされたチケットを参照できます。

別チケットやナレッジと関連付けされたチケットがアーカイブされた場合、関連付けの状態は保持されます。

手順

  1. ブラウザを起動して、以下のURLを指定します。

    http://管理サーバ(ITサービス管理機能)のホスト名またはIPアドレス:Webコンソールのポート番号/otrs/index.pl
  2. 管理者のユーザーでログインします。初回のログインでは以下のユーザーでログインします。

    ユーザー名

    swcbsmadmin

    パスワード

    ITサービス管理セットアップパラメーターファイルのITSM_ROOT_PASSWORDに指定した値、

    または、「5.10.1 運用者のログインでLDAP/LDAPS認証する」を設定している場合は、認証サーバ(Active Directory)に作成した管理者ユーザー「swcbsmadmin」のパスワード

  3. システムコンフィグを設定します。

    1. ナビゲーション・バーの[管理]をクリックします。

    2. [システム管理]の[システムコンフィグ]をクリックします。

    3. [選択した設定グループへ移動]で[XITSMArchiveSetting]を選択し、サブグループの[Core::Archive]をクリックします。

    4. 以下の値を設定します。

      設定項目

      設定値

      Ticket::XITSMArchiveSystem

      チケット自動アーカイブ機能を有効にします。

      [はい]を選択します。

      Ticket::XITSMArchiveSystem::ArchiveStartDate

      退避先のデータベース領域の開始年月を設定します。

      運用を開始する年月を設定してください。

      データ移行により運用開始以前のチケットがある場合は、最も古いチケットが作成された年月を設定してください。

      [本文]の[Label01]は変更しないでください。

      Ticket::XITSMArchiveSystem::Interval

      設定した期間ごとに退避先のデータベース領域が分割されます。

      各データベース領域に退避されるチケット数は100000件以内となるように設定してください。

      例)

      開始年月を「2013年4月」、期間を「1year」と設定した場合、2015年4月の段階で以下のようにチケットがアーカイブされます。

      ~2014年3月
      2014年4月~2015年3月
    5. [更新]をクリックします。

  4. チケットを自動的にデータベースの別領域へ退避する定期処理を設定します。

    一度の退避で退避対象のチケットの新しいものから順に最大4000件まで退避します。

    1. ナビゲーション・バーの[管理]をクリックします。

    2. [システム管理]の[管理用ジョブ]をクリックします。

    3. [リスト]から[XITSMScheduler_ArchiveTicket_0010]をクリックします。

    4. 以下の値を設定します。

      以下の設定項目以外は変更しないでください。

      なお、1度に退避するチケットの件数が300件の場合、チケットのデータ量によっては、処理の完了までに1時間程度かかることがあります。自動実行する時間は、バックアップやシステムメンテナンスの時間と重ならないように設定してください。

      ウィジェット

      設定項目

      設定値

      ジョブ設定

      有効/無効

      [はい]を選択します。

      ジョブを停止する場合は、[いいえ]を選択します。

      自動実行(複数チケット)

      スケジュール分

      ジョブが実行される分を設定します。

      [Ctrl]キーまたは[Shift]キーを押しながら選択するか、ドラッグすることで複数選択できます。

      スケジュール時

      ジョブが実行される時間を設定します。

      [Ctrl]キーまたは[Shift]キーを押しながら選択するか、ドラッグすることで複数選択できます。

      スケジュール日

      ジョブが実行される曜日を設定します。

      [Ctrl]キーまたは[Shift]キーを押しながら選択するか、ドラッグすることで複数選択できます。

      例)

      自動実行(複数チケット)の[スケジュール分]に「00」、[スケジュール時]に「02」、[スケジュール日]に「日、月、火、水、木、金、土」を設定した場合は、作成日時が1年以上経過している、かつ状態がクローズのチケットを、毎日02時に退避する処理が実行されます。

    5. 手順3で、[Ticket::XITSMArchiveSystem::Interval]に[1 year]以外を選択した場合は、[チケットを選択]欄の[作成時間]を設定します。

      • [3 months]を選択した場合

        [チケットを作成したのが][~以前][03][月]、となるように設定します。

      • [6 months]を選択した場合

        [チケットを作成したのが][~以前][06][月]、となるように設定します。

    6. [送信]をクリックします。