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Linkexpress Replication optionV5.0L25 導入運用ガイド

6.5.2 RDBシステム資源の復旧

RDBシステム資源の復旧には、以下があります。

6.5.2.1 ログ関連ファイルの復旧

ログ管理ファイル、テンポラリログファイルまたはアーカイブログファイルの復旧について説明します。複写元システムまたは複写先システムのRDBREPORTから、障害の発生したログ管理ファイル、テンポラリログファイルまたはアーカイブログファイルを確認します。

ログ管理ファイルの復旧について

ログ管理ファイルに入出力障害が発生した場合、Symfoware/RDBを停止せずに復旧する方法と、停止後復旧する方法があります。
停止せずに復旧した場合、DRレプリケーションへの影響はありません。
停止して復旧した場合(強制停止含む)、ログ管理ファイルが再作成されるため、後述の手順ですべてのRLP(スケーラブルログ運用を行っている場合は該当ロググループに定義されていたRLP)をBCログ管理ファイルに再登録し復旧します

テンポラリログログファイルの復旧について

テンポラリログファイルに入出力障害が発生すると、テンポラリログファイルは閉塞します。
復旧後、閉塞は解除され、利用者業務の再開は可能ですが、テンポラリログファイルが閉塞する以前より開始していたトランザクションの更新資源(DSI)は、ロールバック不可能による閉塞となってます(ロールバック不可閉塞)。
DRレプリケーション資源の復旧は、テンポラリログファイルの復旧方法に関係なく、RLP環境の初期化および全複写で復旧します。

アーカイブログファイルの復旧について

アーカイブログファイルに入出力障害が発生した場合、Symfoware/RDBを停止せずに復旧する方法と、停止後復旧する方法があります。
停止せずに復旧した場合、DRレプリケーションへの影響はありません。
停止して復旧する場合、事前にBCログ管理ファイルを再作成し、すべてのRLPまたは該当ロググループに定義されていたRLP(スケーラブルログ運用の場合)をBCログ管理ファイルに再登録し復旧します。

以下の手順で復旧してください。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

(DRレプリケーション運用中)

(DRレプリケーション運用中)

複写元システムまたは複写先システムで障害発生

1.利用者プログラムの停止
2.DRレプリケーション業務の停止

3.Symfoware/RDBの停止
4.障害原因の排除

3.Symfoware/RDBの停止
4.障害原因の排除

(アーカイブログファイルの復旧の場合)

5.BCログ管理ファイルの再作成
6.ログ関連ファイルの復旧
7.RLPの再登録

(アーカイブログファイルの復旧の場合)

5.BCログ管理ファイルの再作成
6.ログ関連ファイルの復旧
7.RLPの再登録

8.Symfoware/RDBの起動

8.Symfoware/RDBの起動

(テンポラリログファイルの復旧の場合)

9.RERUNログの取得停止

10.RLP環境の初期化(+全複写)

11.RERUNログの取得開始

12.DRレプリケーション業務の起動
13.利用者プログラムの再開

  1. 利用者プログラムの停止

  2. DRレプリケーション業務の停止

    lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名](注)

    注) DRレプリケーション業務の作成で指定した作業ディレクトリパス名を指定します。DRレプリケーション業務の作成時に-wオプションを省略した場合は、本操作でも省略することができます。

  3. Symfoware/RDBの停止

    両システムのSymfoware/RDBを停止します。

  4. 障害原因の排除

    復旧対象システムで、ログ関連ファイルを格納していたディスクの交換などを行い復旧します。

  5. BCログ管理ファイルの再作成

    復旧対象システムで、BCログ管理ファイルを再作成します。

    lxrepdrlog -M -r
  6. ログ関連ファイルの復旧

    復旧対象ログ関連ファイル

    復旧操作

    ログ管理ファイル

    復旧対象システムで、下記資源の復旧を行います。

    • ログ管理ファイルの再作成

    • アーカイブログファイルの復旧

    • テンポラリログファイルの復旧

    • ロググループ管理ファイルの復旧(スケーラブルログ運用の場合)

    テンポラリログファイル

    復旧対象システムで、障害のあるテンポラリログファイルを復旧します。ロールバック不可閉塞DSIがある場合は、このDSIも復旧します。

    アーカイブログファイル

    復旧対象システムで、障害のあるアーカイブログファイルを復旧します。

    RDBシステム資源の復旧については、“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。

  7. RLPの再登録

    • ログ管理ファイルの復旧の場合

      復旧対象システムで、BCログ管理ファイルにすべてのRLPを再登録し、正常に登録されたことを確認します。テンポラリログファイルの復旧の際、ログ管理ファイルを再作成した場合も同様です。

      lxrepdrrlp -A -p RLP名 -S 送信用RLMファイル名
      lxrepdrrlp -V -D
    • アーカイブログファイルの復旧の場合

      復旧対象システムで、BCログ管理ファイルに以下のRLPを再登録し、正常に登録されたことを確認します。ログ管理ファイルの復旧の際、アーカブログファイルを復旧した場合も同様です。

      • スケーラブルログ運用でない場合:すべてのRLP

      • スケーラブルログ運用の場合    :該当ロググループに定義されていたRLP

        lxrepdrrlp -A -p RLP名 -S 送信用RLMファイル名
        lxrepdrrlp -V -D
  8. Symfoware/RDBの起動

    両システムのSymfoware/RDBを起動します。

  9. RERUNログの取得停止

    すべてのRLPを「終了オフライン」にします。

    lxrepdrdis -p RLP名 -m term -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  10. RLP環境の初期化

    すべてのRLPを初期化後、残存RERUNログを削除し、複写先データベースを再創成します。詳細は、“6.5.1.4 RLPの初期化”を参照してください。

  11. RERUNログの取得開始

    lxrepdrena -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  12. DRレプリケーション業務の起動

    lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名](注)

    注) DRレプリケーション業務の作成で指定した作業ディレクトリパス名を指定します。DRレプリケーション業務の作成時に-wオプションを省略した場合は、本操作でも省略することができます。

  13. 利用者プログラムの再開

6.5.2.2 ユーザデータベースの復旧

複写元システムまたは複写先システムのRDBREPORTから、どちらのシステムのユーザデータベースに異常が発生したかを確認します。

以下の手順で復旧してください。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

(DRレプリケーション運用中)

(DRレプリケーション運用中)

複写元システムまたは複写先システムで障害発生

1.利用者プログラムの停止
2.DRレプリケーション業務の停止

3.障害原因の排除
4.ユーザデータベースの復旧

3.障害原因の排除
4.ユーザデータベースの復旧

5.RERUNログの取得停止
6.RLPの初期化(+全複写)
7.RERUNログの取得開始
8.DRレプリケーション業務の起動
9.利用者プログラムの再開

  1. 利用者プログラムの停止

  2. DRレプリケーション業務の停止

    lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名](注)

    注) DRレプリケーション業務の作成で指定した作業ディレクトリパス名を指定します。DRレプリケーション業務の作成時に-wオプションを省略した場合は、本操作でも省略することができます。

  3. 障害原因の排除

    復旧対象システムで、ユーザデータベース資源を格納していたディスクの交換などを行い復旧します。

  4. ユーザデータベースの復旧

    復旧対象システムで、メディアリカバリ機能により、障害発生直前の状態にユーザデータベースを復旧します。

  5. RERUNログの取得停止

    復旧対象ロググループに対応したRLPを「終了オフライン」にします。

    lxrepdrdis -p RLP名 -m term -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  6. RLPの初期化(+全複写)

    復旧対象ロググループに対応するRLPを初期化後、残存RERUNログを削除し、複写先データベースを再創成します。詳細は、“6.5.1.4 RLPの初期化”を参照してください。

  7. RERUNログの取得開始

    「終了オフライン」にした復旧対象ロググループに対応するRLPを「オンライン」にします。

    lxrepdrena -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
  8. DRレプリケーション業務の起動

    lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名](注)

    注) DRレプリケーション業務の作成で指定した作業ディレクトリパス名を指定します。DRレプリケーション業務の作成時に-wオプションを省略した場合は、本操作でも省略することができます。

  9. 利用者プログラムの再開