Systemwalker Centric Manager GEEでは、被監視システム環境の特異性や、グローバルサーバとUNIX/Windowsサーバとの機能差のために生まれる機能上の制限があります。それらの制限について説明します。
運用管理クライアントで部門管理/業務サーバを接続した場合に、機能的に制限となる項目を以下に示します。
個別メンテナンス版数の配付
GS部門管理/業務サーバに対する資源削除
GS部門管理/業務サーバに対する異常のみの状況検索
GS部門管理/業務サーバに対するクライアントステータスリカバリ
GS部門管理/業務サーバに対するサーバポリシー適用
グローバルサーバおよびグローバルサーバ配下のサーバは事前定義が必要です。
GSを中継サーバとする場合の注意事項を以下に示します。
GSおよびGS配下のサーバに対しては、分割転送は行えません。
GS配下のクライアントに対して強制配付機能は使用できません。
GS配下のサーバ/クライアントからGSを経由してインベントリ通知は使用できません。
GS配下のWindows/UNIXサーバは、結果通知は必ず「autonotify=YES」を指定し、かつschedule文は使用しないでください。
GS配下のサーバ/クライアントに対して共通メンテナンス版数を配付した場合、GS配下のサーバ/クライアントの状況確認は、[版数単位の状況表示プロパティ]または[メンテナンス作業プロパティ]で確認してください。
GSに対しては、DNS、NIS、NIS+などの名前解決は行えません。
グローバルサーバのシステム修正データのバージョンレベル
グローバルサーバのDRMSが管理するシステム修正データには、バージョンレベルが(VL)が省略されるシステム修正データがあります。バージョンレベルが省略されるシステム修正データについては以下を参照してください。
Systemwalker Centric Manager GEEでは、バージョンレベルが省略されたシステム修正データ(グローバルサーバから、アップロードされたシステム修正データ)も扱うことができます。
OS名 | OS識別名 | 一括修正データ(PTF) | 緊急修正データ(PUF) |
---|---|---|---|
MSP AF II | OSIVF4MSP | 製品のバージョンレベルを指定する | 空白を指定する |
MSP | |||
XSP | OSIVXSP |
クラスタ運用を行う場合のDTSの定義方法
クラスタ運用時のDTSの定義方法について説明します。
相手システムがグローバルサーバの場合(DTS)
上記のグローバルサーバのDTS定義を補足します。
PARTNMで指定するPLHSTは、通信制御プログラムがISPの場合、HOSTPOOL制御文、VTAM-G TISPの場合はDYNAHOSTオプションで指定したホストシステム名です。
ISPまたはVTAM-G TISPのHOST定義文で、引継ぎIPアドレス、運用側IPアドレスおよび待機側IPアドレスを指定しないでください。
PATH1/PATH2/PATH3で指定するAPPLNOは、すべて同じである必要があります。なお、PATH1/PATH2/PATH3の定義で、それぞれ異なる箇所は、PATHNMおよびIPADDRオペランドです。
DRMSを使用する場合、PATH1/PATH2/PATH3とも、すべて同じDRMSである必要があります。
注意
クラスタ運用を行う場合は、Solaris側のDTSにパッチ(パッチ番号910283-01)を適用する必要があります。